| オーストラリアでは「実需」でこういったスーパーオフローダーが求められているようだ |
それにしても正規ディーラーでこういったクルマを購入できるとは信じがたい
さて、日産がオーストラリア市場向けにピックアップトラック「ナバラ(Navara)」のハードコアバージョン、「ナバラPro-4X ウォリアー」の販売を開始。
これはナバラ Pro-4Xをベースとし、数々のアップグレードを施したクルマですが、「これが正規ディーラーで買えるのか・・・」というのはちょっと驚きでもありますね。
価格は邦貨換算で約550万円~570万円ほどの設定となっています。
参考までに、ベースモデルのナバラPro-4Xはこんなクルマで、この状態でも十分にヘビーデューティだと言えそうです。
車高アゲアゲ、ワイドボディも
このナバラPro-4X ウォリアーはプレムカー・エンジニアリング社との共同開発となり、雄大な大自然を誇るオーストラリアでも不自由なく走破できるように仕上げられたタフなクルマ。
エクステリアでは、30mmのワイドトラック化、ウォリアー専用のトウバー、ワイドフェンダー、「ナバラ」ロゴの入るレッドのスキッドプレート、3mmのスチール製セカンドステージ・アンダーボディプロテクションプレートなどが追加もしくは変更に。
加えて275/70/R17サイズのクーパー製オールテレーンタイヤ装着、40mmのリフトアップ、ウインチ対応のサファリスタイルブルバー付きフロントバンパーの採用などにより、アプローチアングルをオリジナルの32度から35度に拡大しています。
また、サスペンションも改良されており、スプリングレートの変更によりフロントエンドのサポート力を高めたほか、ボディロールを抑え、ダンピングの見直しにより段差での安定性を向上させており、高められたバウンスバンパーによりサスペンションの最大トラベル時におけるコントロール性を高めている、と紹介されています。
このPRO-4Xウォリアーに搭載されているのは、2.3リッター4気筒ターボディーゼルエンジンで、最高出力140kW(188ps)、最大トルク450Nm(332lb-ft)を発揮し、マニュアルトランスミッションでは最大3.5トン(7,716lb)のけん引力、最大積載量961kg(オートマチック車は952kg)を実現。
ちなみに前後の日産エンブレムは「ブラックにレッド」仕上げとなっており、カスタム感が溢れています。
この日産ナバラPro-4X ウォリアーの開発を担当したプレムカーのエンジニアリング・ディレクター、バーニー・クイン氏によると、「プレムカーのPRO-4X ウォリアーは、これまでのどのナヴァラよりも多くの技術、能力、そしてどこへでも行けるタフさを備えています。我々は、これまでで最も性能の高いナバラを作ることを目指しましたが、この新しいウォリアーではそれが完璧に実現されているのです。オーストラリアの過酷な地形にも対応できるよう、しかし快適性を犠牲にすることなく、一から設計されており、お客様からのフィードバック、そして(ベースモデルの)ナバラ PRO-4Xに加えられた改良をすべて活かし、オーストラリアの環境に合わせた新しいデュアルキャブを作り上げました。あとはお客様にハンドルを握ってもらうだけです」。
なかなか日本ではこういったピックアップトラックが広く受け入れられることはなく、しかし大きくはなくとも一定市場は存在するといい、しかし選択肢が非常に限られるのもまた現実。
もし選択肢が広がれば、昨今のアウトドアブームに乗って一気に市場が拡大する可能性もあり、ぜひ日本市場にも導入してほしいものですね。
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参照:NISSAN