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フェラーリ会長「ガソリン禁止、業界の電動化への流れは大歓迎だ。その中でこそ我々の製品が際立つだろう」。たしかにフェラーリはSF90、296GTBによっていつの間にか「電動化スポーツカー」のトップランナーになっていた

フェラーリのコンセプトカー

| フェラーリは電動化するのが「もっとも遅い」部類になると考えていたが |

さらにはランボルギーニやマクラーレンに先駆けて「ピュアエレクトリックスポーツ」を発売することになりそうだ

さて、フェラーリの会長兼CEO代理であるジョン・エルカーン氏が「自動車業界が電気自動車への移行を進めていることを歓迎する」とコメント。

これは「V12エンジンをそのDNAとする」フェラーリとしてはやや意外な発言ではありますが、SF90ストラダーレ/スパイダー、296GTBというラインアップを持ち、他ライバルに先駆けてハイブリッドスーパーカーを投入してきたフェラーリの矜持だとも受け取れます。

世界中で広がる「ガソリン/ディーゼル禁止」の動き

EUは最近「気候変動の影響に対処するため、2035年からガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止する」と提案しており、これについてもジョン・エルカーン氏は「この規制は歓迎すべきものだと考えています。電動化やエレクトロニクス、その他のテクノロジーがもたらす機会によって、当社はさらに個性的でユニークな製品を作ることができるでしょう」とコメント。

これについてもやや意外な発言ではあるものの、フェラーリが次期CEOをベネデット・ヴィーニャ氏へと決定したことはひとつの方向を示唆しているとも考えることが可能。

フェラーリは少し前に、ルイス・カミレッリ前CEOが突如辞任するという事態に見舞われることになり、その後はグッチやサンローランなど「ハイブランド業界から人材をスカウトする」と言われたことも。

つまり現代におけるフェラーリは「ブランド品」であり、さらにその方向性を強化するという考えがあったのだと思われます。

フェラーリはエレクトリック化を最重視

ただ、最終的にフェラーリは時期CEOをブランド業界からではなくエレクトロニクス業界に求めることになり、つまりフェラーリがもっとも重視するのは「エレクトリック化」ということになりそうです。

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よって、フェラーリは今後ベネデット・ビーニャ新CEOのもとでエレクトリック化をさらに加速させることになるものと思われますが、それを予告するかのように「ピュアエレクトリックモデルを2025年に発売する」とも。

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おそらくこれはポルシェ、ランボルギーニ、マクラーレンよりも「早い」タイミングでの(ピュアエレクトリックスポーツの)発売ということになりそうですが、フェラーリはハイブリッドスポーツに加え、ピュアエレクトリックスポーツを新たな選択肢として顧客へと提示するということになりますね。

なお、フェラーリは上述の通り「SF90ストラダーレ/スパイダー」「296GTB」というハイブリッドスポーツを持ちますが、これらのシステム構成は全く異なるものであり、現時点でもフェラーリは「様々な消費者に対応できる多様性」を示しているということになり、むしろこちらの方に驚くべきなのかもしれません。

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参照:Reuters

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