| つまりアヴェンタドール後継モデルはデザイン、車体、パワートレーンとも「アヴェンタドールからは引き継がない」ということに |
おそらくは「20年、トップでいられる」だけのデザインや性能が与えられることになりそうだ
さて、ランボルギーニ・アヴェンタドールは「LP780-4ウルティメ(Ultimae)」にてその生涯を閉じることが正式に発表されていますが、そこで気になるのがアヴェンタドールの後継モデル。
これについて今回ランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏が語ったところでは「アヴェンタドールLP780-4ウルティメは、アヴェンタドール後継モデルのプレビューではない」。
欧米の自動車メーカー、とくにアメリカ車の場合は、そのモデルの最終世代に「後継モデルのデザインの一部」を与え、つまりは後継モデルのプレビューとして広く示す場合があるわけですね。
ただし今回の発言では「そうではない」ということになり、アヴェンタドールLP780-4とアヴェンタドール後継モデルは「デザイン的な関連性がない」とも考えられます。
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「アヴェンタドール後継」はシアンとも異なるデザインに?
じゃあアヴェンタドール後継モデルはどんなデザインになるのかということですが、そこでひとつモチーフとして考えられるのが「シアンFKP37」。
これはランボルギーニの伝統、とくにカウンタックを強く意識したデザインを持ち、ランボルギーニ・ヒストリーの集大成とも言えるクルマ。
加えて、ランボルギーニの未来を示す「テルツォ・ミッレニオ」的要素も入っており、これがランボルギーニのフラッグシップであるアヴェンタドール後継モデルに引き継がれると考えるのは至極当然。
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ただ、以前にランボルギーニは「シアンのデザインはスタンドアローンであり、これがなにかに引き継がれることはない」ともコメント。
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しかしながら、その後に発表された「ランボV12 ヴィジョングランツーリスモ」にはいくつかのシアンと共通するディティールも見られるので、アヴェンタドール後継モデルにこれらの要素が反映されると考えることも可能です。
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実際のところ、ランボルギーニでは「レヴェントン」のデザインが(4年後に登場する)アヴェンタドールに反映されたり、ブガッティでは「ヴィジョン・グランツーリスモ(2015)」のデザインの多くが「シロン(2016)」へと持ち込まれた例もあり、いずれのデザインも「どこかでつながる」とも考えています。
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「アヴェンタドール後継は、アヴェンタドールとも異なる」デザインに
なお、今回ランボルギーニのCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏は「アヴェンタドールLP780-4ウルティメは、アヴェンタドールの伝統をリスペクトしたもの」だと語っており、よってアヴェンタドール後継モデルは「全く新しいデザインを持つことになるだろう」とも。
つまりは「ムルシエラゴからアヴェンタドールへ」と世代が変わったときのように大きな変化があるということですが、これは現在のデザイン言語を捨てて別のデザイン言語を採用するということなのか、それともデザイン言語は同じでも雰囲気が多く変わるということなのかはまったく不明です。
いずれにせよ、アヴェンタドール後継モデルは2023年には発表されることになり、V12エンジン+ハイブリッドシステムを積む「全く新しい世代のランボルギーニ」として誕生することなり、車体やエンジンについてもアヴェンタドールとの共通性をもたないとされていることから、その「新世代ぶり」を視覚的に示すためドラスティックにデザインを変更することになっても不思議はありません。
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参考までに、アヴェンタドールがデビューした際、ランボルギーニは「モデルライフが10年、そしてそこから10年、あわせて20年をトップランナーでいられるだけのデザインと性能を与えることを念頭に置いた」と語られており、おそらくはアヴェンタドール後継モデルも同様の考え方にて開発されることになりそうですね。
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参照:Autocar