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日産がフェアレディZの「将来」について早くも言及!「需要がある限りZは継続させる。絶対にだ」。ただし新型Zの販売動向が鍵を握る

2021/09/02

日産フェアレディZ

| フェアレディZは単なる製品の枠を超えて「もはや文化」 |

ただし日産にそのための資金があるかどうかはちょっと疑問

さて、発表以後も様々な方面で話題になっている新型フェアレディZ。

やはり話題のメインはその価格で、400馬力というハイパワーにもかかわらず、その価格が北米では4万ドル(日本円で440万円くらい)に抑えられるであろうことがウワサとなっているわけですね(ただ、様々なオプションパッケージが用意され、それらを選ぶとすぐに100万円くらい価格が上がるようだ)。

そしてもうひとつ大きな話題となっているのは「新型フェアレディZは、先代からのフルモデルチェンジではなく、形式がZ34のまま」で、つまりはマイナーチェンジの範疇に入ること。

つまり日産は、新型フェアレディZについて、「エンジンを載せ替え、ガワを変える」ことで新しさをだしてきたということですね(実際は80%のパーツが新設計となっているようだが、それでも既存の設計を流用したからこそこの価格が実現できたワケで、ぼくはそれについてネガティブに考えていない)。

日産フェアレディZ開発担当「新型Zは、数値を追い求めたものではない。もっとも重要なのはクルマとの対話なのです」。やはりこのクルマはMTを選んだほうが良さそうだ

新型日産フェアレディZの北米価格はスープラが霞む3万9995ドル(440万円)?形式はZ34のまま、実質的にはフルモデルチェンジではなく「数字と見た目を変えただけのマイチェン」で低価格を実現か
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次期フェアレディZは存在する?

そういった事情を鑑みると、ふと気になるのが「次期フェアレディZは存在しうるのか」?

現在日産が資金に乏しいことはよく知られており、今回の新型フェアレディZでもこの様子(最小限のコストしかかけていない)であれば、まず間違いなく電動化されるであろう(そしておそらくは完全新設計しなくてはならないであろう)次期フェアレディZを開発するだけの余力が日産にあるのかどうか、ということですね。※ただしPHEVではなくピュアエレクトリック版であれば、ほかEVとプラットフォームを共有できるので設計コストは低くなる

ただ、今回カーメディアがその疑問を日産の最高執行責任者であるアシュワニ・グプタ氏にぶつけたところ、なんと「需要がある限り、フェアレディZは絶対に継続させる」という回答があった模様。

新型日産フェアレディZの北米価格はスープラが霞む3万9995ドル(440万円)?形式はZ34のまま、実質的にはフルモデルチェンジではなく「数字と見た目を変えただけのマイチェン」で低価格を実現か

この意図としては、フェアレディZが「機械としてのクルマ」ではなく、日産にとっての「文化」であるため(そのために絶やすことはできない)だとしていますが、これはたしかにわかるような気も。

実際のところ、前CEOであるカルロス・ゴーン氏が「GT-RとフェアレディZは日産にとって一つの象徴である」とし、「顧客から作ってくれと熱望されるようなクルマを(日産は)資産として持っており、しかし他のメーカーにはそういったクルマがなく、にもかかわらずそれを作らないのは何事か」と一喝して死の淵から蘇らせたわけですが、これには当然それらを「(利益を追求したモデルではなく)広告塔」として使用するという意図があったのは間違いなさそう(実際のところ、GT-Rはみごとにその役目を果たした)。

すべては新型フェアレディZにかかっている

ただ、日産がいくらZを「重要資産であり、会社の文化を体現するもの」と考えていたとしても、「売れなければ」、つまり消費者にアピールできないような存在になってしまえば、利益はもちろん広告塔としての役割を期待することもできず、その意味では今回の新型フェアレディZがどう転ぶかによって、今後のZの存在が左右されることになりそうです。

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参照:MotorTrend

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