| R35 GT-Rでもっとも評価すべきは、欧州スーパーカーに「寄せなかった」デザインだと思う |
発言内容を見るに、おおよそどんなクルマになるかは方向性が決まってきているようだ
さて、これまでにもフルモデルチェンジ版である次期日産GT-R(R36)については様々な報道がありましたが、最新のウワサによると「どうやらエレクトリック化される」もよう。※画像はGT-R Xコンセプト
ただしエレクトリック化については急に出てきた話ではなく、数年前からこの話が出ています。
なお、日産は2007年12月からR35 GT-Rを製造しており、長年にわたってアップグレードしてきたものの「長寿」であることに間違いはなく、とくにスポーツカーという進化が速いセグメントにおいてこれは命取りにもなりかねません(それでも、R35 GT-Rは今でも速い部類ではある)。
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日産CEO自らが次期GT-Rについて言及
上述のとおり、これまでにも次期GT-Rについては様々な話が出てきたものの、それらは開発現場からのコメントであって、しかし今回報じられるのは日産の内田誠CEO直接の言だとされ、これによるとR35 GT−R後継モデルは数年前から開発にかかっており、「エレクトリック化する」手法を検討中なのだそう。
そしてフェアレディZについては「私のようにスポーツカーを楽しむ人向けのクルマである」と前置きし、その上で「GT-Rは妥協のないプロフェッショナル向けのクルマ」だという立ち位置を再度主張し、そして「将来に向けて開発する必要がある」とも(日産は数年前から顧客に対してヒアリングを進めていると言われ、おおよその解がでたようだ)。
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そして日産にてデザイン部門を管理するアルフォンソ・アルバイザ氏も新型GT-Rについて言及しており、これによると「パワートレーンはともかく、人々はR36世代の次期GT-Rのスタイルについて、全く異なるものを期待しています。しかし、次期GT-Rは現在のGT-Rと同様のデザインを維持するでしょう。私は、世界中の他のスーパーカーのトレンドがどうなろうとも気にすることはありません。GT-RはGT-Rであって、それはつまり”レンガ”です。そして世界最速のレンガであり、”捉えることが難しいほど速い”レンガです。これから私のデザインチームな様々な新型GT-Rのスケッチを作成することになると思いますが、それらを見て私はこういうでしょうね。”ウイングはいいから、もっとレンガっぽくしろ”と」。
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新型日産GT-Rはどんなクルマに?
なお、現時点で得られる(公式の)情報は上で示した内容にとどまりますが、日産が新型フェアレディZを「マイナーチェンジ」の範囲にとどめた(型番がZ34のまま)ことを考慮するに、新型GT-Rにおいても可能な限り現行モデルのコンポーネントを流用するのかも。
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確かにR35GT-Rは「高齢」であるため、通常であれば完全新設計のシャシーを与えて然るべきではあるものの、いかんせん日産にはお金がなく、そして今「ハイブリッド用」シャシーを新設計したとしても、そう遠くない未来にはガソリンエンジンを積むことができなく」なり、よってそのコストが「無駄」になってしまうわけですね。
であれば新型GT-Rについては現行の改良型にとどめ、そして同時に「ピュアエレクトリック版」完全新設計のGT-R開発にかかったほうが効率的だとも考えられますが、実際のところ、日産のエンジニアは「現行GT-Rのプラットフォームはまだまだ使える」ともコメントしているので、新型GT-Rにこれがキャリーオーバーされても驚くには値しないのかもしれません。
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そうなるとエンジンも現行のVR38DETT 3.8リッターツインターボV6を継続することになりそうですが、GT-R 50 バイ イタルデザインでは(同じエンジンながら)出力700馬力を達成しており、よってこの700馬力とエレクトリックモーターとのセットアップにて1000馬力程度を発生する可能性もあり、フェラーリSF90ストラダーレやランボルギーニ・アヴェンタドールの後継モデルと匹敵する出力とパフォーマンスを獲得する可能性もありそうです。
ただ、エレクトリックモーターが「エンジンとトランスミッションとの間に」内蔵されることになるのか、それともフロントアクスルに1つもしくは2つ内蔵されることになるのか、もしくはそれらすべて(3モーター)なのかはわかりませんが、いずれにせよ「e-Power」にて発想の転換を見せたように、ちょっとの変化で大きな効力を発生するような、「その手があったか」というクルマになるだろう、とも考えています(これこそが日産)。
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参照:Autocar