| オペルやヒュンダイに続き日産も「エレクトロモッド」 |
これからも同様のカスタムが続々登場することになりそうだ
さて、日産は英国サンダーランド工場の稼働開始35周年を記念し、当時同工場にて生産された187,718台のブルーバードのうち一台を「電気自動車へと」レストモッド(つまりエレクトロモッド)したと発表。
この「エレクトリック」ブルーバードは”ニューバード”と命名されていますが、こういった「メーカー純正」エレクトロモッドはちょっとした流行なのかもしれません。
日産ニューバードはこんなクルマ
この日産ニューバードの外観は当時のブルーバードと「ほぼ同じ」で、違いといえば排気のためのテールパイプがないこと、ボディサイドにストライプがあること、グリルにイルミネーション付きの日産エンブレム(新デザインのエンブレムではなく、従来のエンブレムの裏面が発光)があること。
なお、アナウンスはされていないものの、画像を見るに、ヘッドライトもLED化されているようですね。
そしてリアには「NEWBIRD」のエンブレム。
もちろんパワートレインは「ピュアエレクトリック」に
このニューバードにスワップされたエレクトリックパワートレインは現行リーフから流用されたもので、このカスタムはダーラムに拠点を置くキングホーン・エレクトリック・ビークルズが担当した、とアナウンスされています。
第二世代のエレクトリックモーター、インバーター、40kWhのバッテリーパックはエンジンルームとトランクに分割して搭載されて重量配分を改善したそうですが、車体重量はオリジナルに比較して大幅に増加しているものと思われ、よって足回りも専用に開発されているようですね。
このニューバードの0−100km/h加速は15秒、フル充電後の航続可能距離は209kmだと見積もられています(日産リーフよりは航続可能距離が短い)。
なお、フル電動化に伴って、これまでガソリンエンジンから取っていたパワーステアリング用の油圧やヒーターの熱は新しくバッテリーから取られることになり、インテリアもそれによって変更が加えられています(メーターには充電状態が表示される)。
トランスミッションも取り外され、代わりにダイヤルのようなものが装着されているようですね。
この「ニューバード」についてはあくまでもショー用に制作されたものだといい、公道走行は不可能だそうですが、現在このサンダーランド工場にて働く人々にとってはなんらかのモチベーション向上につながるのかもしれません。
参考までに、このサンダーランド工場は1986年に従業員430人から始まり、今では全従業員が6,000人にまで拡大しており、この35年間で1050万台のクルマを生産してきた、と紹介されています。
なお、日産はこの地域への投資を続けており、今年初めには10億ポンド(14億ドル)の旗艦EVハブを発表し、同じくサンダーランドにあるエンビジョンAESC社の新しいバッテリー製造施設と併せ、既存の6.6MWのタービンおよび4.75MWの太陽光発電所、さらに工場で必要とされる20%の再生可能エネルギーを賄う20メガワットの太陽光発電所を追加設置する予定だともアナウンスされています。
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