| パガーニ・ウアイラ・ロードスターBCは「パガーニ史上もっともパワフルで速い」オープンモデル |
ウアイラ後継モデルは「ゾンダとウアイラの中間」あたりの性格となりそうだ
さて、パガーニが自社のインスタグラムへと「ウアイラ・ロードスターBCの限定台数、40台をすべて生産し終えた」として画像とコメントを投稿。
ウアイラ・ロードスターBCは「パガーニ史上最も高価で、もっとも速い」ロードスターとして登場していますが、発表当時の価格は3億8000万円に設定されています。
搭載されるのはメルセデスAMG製の6リッターV12ツインターボ、出力は800馬力、トランスミッションにはXtrac製のシーケンシャル7速が採用され、車体は軽量化に次ぐ軽量化によってわずか1217kgという軽さを誇ることに。
ちなみにコーナリング時の横方向のGはブガッティ・シロンの1.5Gを越えて1.9Gを記録する、とアナウンスされています。
-
パガーニ・ウアイラ「ロードスターBC」発表!その価格3.8億、ウアイラ史上もっともパワフル、もっとも軽量、そしてもっともスパルタン
| コーナリング時には「最大1.9G」を記録 | パガーニが、「パガーニ史上、もっとも高価な」”ウアイラ・ロードスターBC”を公開。その価格は邦貨換算にて約3億8000万円というプライスタグ掲げられ、 ...
続きを見る
ウアイラ「BC」にはこんな意味がある
なお、ウアイラはクーペ、ロードスターそれぞれに「BC」を設定していますが、これらはイタリアから無一文でアメリカに渡って成功を収め、パガーニの「最初の顧客」となったBenny Caiola氏のイニシャルを取った、特別な意味を持つ限定シリーズです。
パガーニ創業者、オラチオ・パガーニ氏は母国アルゼンチンから単身イタリアへと渡り、一時はテントにて生活せざるをえないほどの困窮を極めたといいますが、そうやって成し遂げた自身の”夢”だけに、「最初の顧客」には特別な思い出があるのでしょうね。
-
パガーニはなぜ成功することができたのか?一時はテント生活も経験した、オラチオ・パガーニの物語
| なぜパガーニは強豪ひしめく市場で成功を収めたのか | 東洋経済にて、パガーニがいかにして現在の成功を掴んだのか?という記事が掲載に。 パガーニ創業者、オラチオ・パガーニ氏は過去について寡黙ではない ...
続きを見る
オラチオ・パガーニ氏はその後なんとかランボルギーニにて職を得ることができ、ランボルギーニにてカーボンファイバー含むコンポジット素材の研究を行い、実際にカウンタック25thアニバーサリーに(部分的に)コンポジット素材を採用したほか、アウトモビリ・ブガッティ(現在のブガッティ・オトモビルではなくその前の、ロマーノ・アルティオーリによるイタリアのブガッティ)にてカーボンモノコックシャシーを使用したEB110の製作に携わったことも。※カーボン満載の「カウンタック・エボルツィオーネ」を試作したこともある
-
まるでSF映画に登場するクルマ!1987年にランボルギーニは「カーボンシャシー、4WD」のカウンタック・エボルツィオーネを製造していた
設計はパガーニ創業者、オラチオ・パガーニ このクルマが市販されていたら、スーパーカーの勢力図は今とは違ったものとなっていただろう さて、ランボルギーニ・カウンタックは今年で誕生50周年を迎え、ランボル ...
続きを見る
ウアイラ・ロードスターBCの次はウアイラR
なお、今回ウアイラ・ロードスターBCをすべて生産し終え、このあとに製造を行うのはウアイラR。
こちらはサーキット走行専用車で、30台限定、その価格3億4000万円というこれまたハイパーなクルマ。
サーキット走行専用といえどもなんらかのカテゴリのレギュレーションに準拠しているわけではなく、ただ単に「いかに速く走れるか」のみを追い求めた一台で、搭載されるエンジンは6リッターV12(公道走行を考慮しておらず、よって環境規制を受けない自然吸気)、出力は850馬力、車体重量は1050kgというスペックを誇ります。
-
パガーニがついに「ウアイラR」発表!ウアイラと名乗るものの中身は新設計のレーシングカー。価格は3.4億、850馬力、30台限定
| まさかここまでハードなクルマを出してくるとは | さて、パガーニがついに「究極のウアイラ」、ウアイラRを発表。これはサーキット走行専用、しかしいかなる競技カテゴリーの制約も受けない「自由な発想で作 ...
続きを見る
そうやって常に自身の道を歩んできたオラチオ・パガーニ氏ですが、まだまだここから先もやりたいことが多数残されていると見え、このウアイラRが生産完了となる前に(おそらく)発表されるであろうウアイラ後継モデルがコードネームC10と呼ばれるクルマ。
すでにある程度開発が完了しており、その名称も決まっているといいますが、今のところ何ら公表はなく(リークはなされている)、わかっているのはウアイラ同様の6リッターV12ツインターボを積む、ということくらい。
その出力はウアイラにひかくして「わずか」になると言われるものの、軽量化や、より進歩した車体制御技術によって飛躍的にパフォーマンスが向上しており、なにより「(7速シングルクラッチに加えて)6速マニュアル・トランスミッションを搭載する」ということもまことしやかに囁かれています。
合わせて読みたい、パガーニ関連投稿
-
【動画】パガーニが自社のクルマの真正性を証明するサービス「PURO」をスタート!中古で購入しても「すべて純正パーツが使用されている」ことをパガーニが証明
| オーナーはそのクルマが隅から隅まで「真正」が保たれているという安心感を得ることができ、クルマの価値も担保できる | パガーニのような芸術性の高い車であれば、オーナーがボルト一本に至るまで純正にこだ ...
続きを見る
-
え?パガーニがまたゾンダの新バリエーション追加?ゾンダLM-Rラグノが(レンダリングにて)公開
| もちろん非公式、デザインスタジオが独自にそのスペックを設定 | ただしスピードスター流行の今、実際に発売しても面白そうだ さて、これまでにもいくつか秀逸なレンダリングを公開してきたLMM23デザイ ...
続きを見る
-
【動画】スーパーカーディーラーのオーナーに納車されたパガーニ・ウアイラ・ロードスターBC「スーパーノヴァ」公開!内外装はこだわりぬいた特別仕様
| このパガーニ・ウアイラ・ロードスターBCはカスタム費用だけで数千万円はかかっていそうだ | ブラウン、そしてゴールドはちょっとした流行 さて、カナダにて高級車やエキゾチックカーの販売を行なうOBプ ...
続きを見る
参照:paganiautomobili