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BMWも急激な電動化に「待った」!「現在主流の内燃機関を捨て、市場の動向や要望を無視した電動化は環境はおろか、誰の得にもならない」

2022/02/08

BMW

| 現在、いくつかの大手自動車メーカーが「あまりに早すぎる電動化」 に対して警鐘を鳴らしている |

結局のところ、電動化とは政治家の人気取りのためなのか

さて、BMWのトップ、オリバー・ツィプセ氏によると、「世界はまだガソリンやディーゼルエンジンなどの内燃機関を完全に放棄する準備ができてい」とのこと。

BMWは現在エレクトリック化に向けて多数の新型車を準備中ですが、メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲン、アウディのように「いつまでにガソリン/ディーゼル車をなくし、電気自動車のみのラインナップにする」という公約を掲げていませんが、今回オリバー・ツィプセ氏がカーメディアに対し「ガソリン/ディーゼルエンジン早い段階でを捨てたとしても、環境に良い影響を与えるとは限らない」とコメントしています。

電気自動車ばかりをつくると、かえって環境負荷が大きくなる可能性も

同氏は「ドイツだけでなく、ヨーロッパ、そして世界的に見ても、ガソリン/ディーゼルエンジンが絶対的に多数の動力源であることは間違いない」と語り、「その最大の動力源を、この8年や10年で簡単に切り捨ててしまう前に、何ができるのかを考えなければなりません。あまりに早く電動化へと移行することで、電動化技術が”市場規模とともに発展するような変革の機会を与えない”状況は危険です。世界的に最大の市場地位を確立している技術を、必要性もなくただ手放すのは有害です。それは、気候変動や他の誰の助けにもならないと思います」とも。

たしかにこれが「ごもっとも」で、つい最近ボルボも「電気自動車の製造はガソリン車よりも多くのCO2を排出し、電気自動車がガソリン車と同じくらいクリーンになるには11万キロも走る必要がある」という調査結果を発表したところ。

実際のところほとんどの人が「11万キロ」も走らないと考えられる状況において、電気自動車ばかりを作り続けると、「かえって環境負荷がかかる」ということになるわけですね。

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加えて、充電インフラの問題、そして社会構造が変わることで大量の会社が倒産し失業者があふれる可能性もあり、かつ現時点でEVは「ガソリン車の2倍も発火する確率が高い」とも。

EVはまだ新しい技術であり、これが「市場規模の拡大や、消費者の要望とともに」徐々に成長する機会を与えないまま無理やり普及させると様々な歪が生じることも間違いなく、BMWが指摘するのは「この部分」なのでしょうね。

加えて、現在のバッテリーは年間数%は密度が低下し、一方で新製品にはどんどん優れたバッテリー性能が与えられることも間違いなく、「すぐに劣化し旧世代になってしまう製品をどんどん作れというのはいかがなものか」と思ったり。

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BMW M4

EVへの以降は政治家主導であり、消費者が望んでいるものではない

そしてここ最近、BMW同様の意見もいくつか見られるようになり、つい先日、ステランティスCEO、カルロス・タバレス氏も「EVへの以降はそもそも消費者が望んだものではなく、政治家が考えたものである」とコメント。

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これもやはり「ごもっとも」で、もしEV化を無理に進め、しかし消費者がついてこなかったとなると「EVが売れず(消費者がガソリン車に乗り続ける)」、となれば自動車メーカーもたいへん困ったことになりそう。

なお、BMWは今後何年にもわたってガソリン・ディーゼルエンジンの需要は衰えないという確固たる信念を持っており、ガソリンとディーゼルエンジンにつき、6気筒と8気筒を含む、新世代のエンジンの開発に取り組んでいるという報道もあって、つまりBMWはドイツの自動車メーカーの中では「やや異なる」動きをしていることになりますが、その一方では「ノイエ・クラッセ」と呼ばれる新しいEVプラットフォームの開発を行っており、「どのような状況にでも」対応できるように準備をすすめているもよう。

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現在は上述のように「なんでもかんでもEVというのはちょっと危ないんじゃないか」という意見がポツポツ出ていて、もしこの声が大きくなれば現在のEV化待ったなしの状況も少し雲行きが怪しくなるものと思われ、そうなると「EVオンリーへと向けて」工場を改造したり、役員を入れ替えた会社はちょっと悲惨なことになるのかもしれません。

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参照:Automobilwoche

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