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「燃える」のはヒョンデの伝統?キアとあわせて約50万台が「エンジンが停止していても燃える」としてリコール。ヒョンデは「車を屋外に駐車し、なるべくほかの車や建物から離しておいて」

「燃える」のはヒョンデの伝統?キアとあわせて約50万台が「エンジンが停止していても燃える」としてリコール。ヒョンデは「車を屋外に駐車し、なるべくほかの車や建物から離しておいて」

| それにしてもここ数年のヒョンデはリコールが多すぎる |

ちょっと前のクルマに加え、新型車にもけっこう不具合が発生しているようだ

さて、ヒョンデ(ヒュンダイ)とキアのクルマは「EVだろうがガソリン車だろうが燃える」ということで知られますが(2010年代後半から続く伝統らしい)、今回アメリカにて両ブランドあわせて約50万台がリコールされることに。

なお、今回米国運輸省道路交通安全局(NHTSA=National Highway Traffic Safety Administration)に届け出られた内容は非常に興味深く、「エンジンが停止していても炎上の可能性があり」、よってヒョンデとキアはリコール対象モデルを(リコール対応が済むまで)屋外へと駐車し、かつ他のクルマや構造物から遠ざけておくようにという暫定での対策が示されています。

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原因はABS回路のショート

リコールの対象となるのは、2014~2016年製のキア・スポルテッジと2016~2019年製のキアK900セダン、2016年~2018年製ヒョンデ・サンタフェ、2017年~2018製ヒョンデ・サンタフェ・スポーツ、2019年製ヒョンデ・サンタフェXL、2014年~2015年製ヒョンデ・ツーソンだとされ、総合するとキア126,747台、ヒョンデ357,830台、合計484,588台が影響を受けることに。

ヒョンデによると、この問題はアンチロックブレーキシステムの不具合だといい、回路がショートして火災に至る可能性がある、とのこと。

キアの場合は、またちょっと事情が異なっていて、油圧電子制御ユニット(HECU)がショートして発火する可能性が指摘されています。

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さらにリコールが拡大する可能性も

なお、今回の「50万台の」リコールは問題の一部に過ぎないとも見られていて、というのも連邦規制当局はヒョンデ・キアに対する監視を強めており、米国道路交通安全局は昨年12月、この2つの自動車メーカーに対し問題を調査する「エンジニアリング分析」を開始したとされ、分析対象は約300万台にものぼり、これによってさらなるリコールが追加される可能性もあるもよう。

ヒョンデとキア両社は、無償修理を受けるためにディーラーに連絡するようオーナーに対して通知を行うといい、対策としてキアはHECU回路基板に新しいヒューズを取り付け、ヒョンデだとヒューズを取り付けるほか、必要に応じてABSモジュールを点検・交換する、とのこと。

なお、キアは10年ほど前までは「品質格付けで常に最低ランク」だったものの、その後大きく挽回していて、しかし今回のリコール内容を見るに「まだまだ」品質に問題を抱えているのかも。

ヒョンデについてもそれは変わらず、ここ数年は品質調査について高い評価を受けてはいますが、実際には問題が多発しており、ヒュンダイの「品質ランキング上位獲得」は砂上の楼閣だったのかもしれません。

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参照:NHTSA

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