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イタリアの自動車メーカーの車名は米国人にとって「発音しにくい」?新型SUV「トナーレ」は「トゥネイル」に、その他の例も見てみよう

アルファロメオ

| トナーレに限らず、アルファロメオ含むイタリアやフランスのメーカー名や車名は直感的に読みにくいようだ |

その「読みにくさ」を回避しようとするメーカーもあれば、それをメーカーの独自性とする場合も

さて、アルファロメオは「トナーレ」を発表したばかりですが、そのスペルは「Tonale」となっていて、アメリカ人にとっては「トゥネイル」とも読めることから、「Toe Nail(足の爪)」と冗談半分で呼ぶ人々が(一部で)存在するもよう。

なお、イタリア語はやや特殊な発音をすることが多く、しかしぼくら日本人にとっては「ローマ字読み」したとしても本国の発音に近くなることがあるものの(Tolale=トナレのように)、アメリカ含む英語圏の人々にとっては「母国語の発音とかけ離れている」場合も少なくないようですね。

その他にはこんな例も

そのほかイタリア語の車名だと、ランボルギーニ・ガヤルド(Gallardo)は英語圏でも、ぼくら日本人にとってもわかりにくく、英語圏では「ギャラード」と発音する人も見られます。※たしかにウラカン(Huracan)やウアイラ(Huayra)も正確な発音を行いにくい

ランチア・テーマ(Theme)についても実際の読みは「テーマ」ではなく「タイムアー」だそうですし、カウンタック(Countach)もクンタッチと呼ばれたりクンタッシュと呼ばれたり様々な状況が見られ、フェラーリの新型SUVプロサングエ(Purosangue)についてはフェラーリによれば「ピュール・オ・サングウェイ」。

そのほかアルファロメオ・ジュリア(Giulia)はそのまま読むとジィウリアとなるものの実際は「ジュリア」。

さらにはプジョー(Peugeot)も「プジョー」とは読みにくく、そしてヒュンダイ(Hyundai)もヒョンデとはなかなか読めないわけですが、ここ最近、自動車メーカーはその出自を表すため、自国の発音にて世界中の表記を統一したり、車名についても自国の言葉を使用する事が多くなっているように思います。

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自動車メーカーによって「発音」に対する考え方は様々

参考までに、ポルシェ(Porsche)はそのメーカー名からしてわかりにくく、日本では「ポルシェ」ですが、英語圏では「ポーシェ」「ポーシュ」と発音することも多く、ポルシェはなんどかこの正確な発音を公式に披露したことも。

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もう一つ参考までにですが、ケイマン(Cayman)についても発表当初には「Gay Man」とからかわれたり、マカン(Macan)については「メイキャン」と発音されたりという例があり、(昔とは異なり、ワールドワイドにクルマが販売されるようになった今)命名というのは非常に難しい、と思います。

なお、ポルシェはそういった難しさを理解していて、なるべく世界で平準化された呼び方をしようと考えており、「タイカン」のネーミングの際には600もの候補をリストアップしたうえで「不快な、もしくは不適切な印象を与えないように世界23言語それぞれについて、それを母国語とする人を2名づつ選択して発音や意味をチェック」したことも明かされていますね。

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こういった「ワールドワイドな基準」を採用しようという一方、イタリアの自動車メーカーは「メイド・イン・イタリー」を強調するためかイタリア語の発音や表記を押し通す場合が多く(もちろんマーケティング上の理由にて、エキゾチックな名称による排他性を持たせたいという意図もあるのだと思う)、たとえばフェラーリ488ピスタの「Pista」はスラヴ系言語では女性器をあらわすといわれ(ポルシェであればこういった問題は事前にクリアする)、そしてランボルギーニだと「ガソリン」「オイル」といったメーター内の表記にはあえてイタリア語を採用しています。

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ちなみにですが、イタリア語の発音(というか語感)は日本語に近いものがあり、「ムラーノ」などはそのひとつの例かも。※イタリアと日本では、語感だけではなく食材にも共通性があるのが面白い

そして「ムラーノ」を「村野」にかけるように、アヴェンタドール(Avetador)は英語圏だと「A Vent A Door(一つのベントと一つのドア)」と言われたり、今回のトナーレのような状況が発生するわけですが、本当にネーミングというのは難しいものですね。

そしてさらに参考までにですが、イギリスのメディアは固有名詞の使用を避ける場合があり(理由は不明。単なる伝統なのかも)、たとえばアストンマーティンと言わずに「この英国の自動車メーカー」、フォルクスワーゲン・ゴルフといわずに「世界で最も売れているこのドイツの自動車メーカーのハッチバック」と表現することも少なくはないようです。※同じ言葉を使用しないようにしたり、異なる言い回しでボキャブラリーの豊富さをアピールすることがヨシとされる風潮があると聞いたことがある

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