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大丈夫か日産!JAXAとの協業に続き、今回はNASAのために有人月面探査車を開発すると発表!トヨタの月面車と月で出会うことになるのかも

2022/04/08

大丈夫か日産!JAXAとの協業に続き、今回はNASAのために有人月面探査車を開発すると発表!トヨタの月面車と月で出会うことになるのかも

| 現在多くの自動車メーカーが「宇宙」を目指しているが |

正直、日産の技術力ではちょっと心配が残らないでもない

さて、日産は先日、その全輪駆動技術「E-4ORCE」を使用した月面探査車をJAXAとともに開発中だと発表していますが、今回はシエラ・スペース社、テレダイン・ブラウン・エンジニアリング社、テクストロン・スペシャライズド・ビークル社と共同にて(NASAが使用することになると思われる)乗用月面車(LTV)を設計する、とアナウンス。

北米日産がリリースした内容によると、日産はその生産設備、自動車設計の専門知識、月着陸船のための自動運転、さらには自律走行システムおよびインテリジェント・ビークル・システムを提供する予定だとされています。

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日産はその技術を月面車に、そしてそこで得た知見を市販車にフィードバック

カリフォルニア州シリコンバレーにある日産のアライアンス・イノベーション・ラボラトリーのアライアンス・グローバル・ディレクター、マールテン・シェルフイス氏によれば、「このプロジェクトへの参加により、我々の持つ技術および設計能力を航空宇宙分野へと拡張することができるようになります。我々は自律性と遠隔操作、電力管理システム、車両接続性、ヒューマン・マシン・インターフェースの可能性を追求し、インテリジェントな月面車の未来を形作る手助けをすることができるのです。そして、月面で稼働するLTVから得られたこれらの学びを、地球に還元してゆく予定です」とのこと。

協業するのはこんな会社たち

今回のパートナーとなるテレダイン・ブラウン・エンジニアリング社とシエラスペース社は、地球外探査において長年の経験を有しているといい、前者は1960年代に最初の月面車のプロトタイプを製作したことがあり、さらには40年以上にわたってNASAのペイロード運用・統合業務を行ってきたとのことで、プログラム管理、エンジニアリング、製造、統合、運用、そして探査機の電力システムを提供することになるのだそう。

シエラ・スペース社は、この分野で先進的な実績を持ち、LTVのフライト・ソフトウェア、宇宙仕様のメカニズム、通信、ポインティング、ナビゲーション、タイミングを提供する予定だとされ、「シエラスペース社は、新しい宇宙経済の発展と宇宙の商業化の最前線に位置しており、同社は月面へと向かうアルテミス計画において、宇宙飛行士が操縦する月面車を設計するためのすべての要素を備えています」とコメント。

なお、シエラスペース社の最高戦略責任者のスティーブ・リンゼイ氏自身もこれまで5回の宇宙飛行を経験した宇宙飛行士だそうで、「NASAは、地球低軌道における乗員および貨物輸送サービスのための商業パートナーシップモデルを既に開発しており、このLTVチームは、NASAがその商業モデルを月面の宇宙飛行士輸送に拡張する際の要請に応える準備ができています」と述べています。

最後のパートナーとなるテクストロン・スペシャライズド・ビークル社については、「アークティック・キャット」なる(こちらは地球上ではありますが、エクストリームな環境での)探査車を制作した経験を持ち、シャーシの設計、車両力学、サスペンションとハンドリングを担当することに。

これらを見る限り、「車両」に関してはほぼ日産は関与するところはなく、冒頭のコメントの通り自律走行や遠隔操作がその大きな役割となりそうですが、そこまで日産はこの分野で優れているとは思われず、一抹の不安を感じるのはぼくだけではないかもしれません。

トヨタも宇宙へと月面車を送ることに

なお、トヨタはJAXAと共同にて「有人与圧ローバ」を開発中だとアナウンスしており、その名称は「ルナクルーザー」。

2030年に「オールジャパン」体制にて月面への到達を目指すといい、こちらにも期待がかかるところ。

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ちなみにテスラCEO、イーロン・マスク氏は航空宇宙関連企業「スペースX」を持っており、しかし月面車に関しては興味がないのか(つまりビジネスとして有用だと考えていないのか)月面車には乗り出していないもよう。

むしろテスラのほうが「エレクトリック、自立運転、遠隔操作」という点では進んでいるように思われ、まっさきに月面探査車開発への名乗りをあげそうなものですが、「空飛ぶクルマ」同様、そこには価値を見出していないのかもしれません。

日産ほかパートナーによる「月面車」設計の発表動画はこちら

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参照:BusinessWire

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