ブガッティの電動キックボード（12.5万円）はアメリカだとコストコで買えるらしい！なぜブガッティはここまでコラボ製品を展開するのか？

｜ クルマの販売台数が少なく、車種も少ないため、クルマだけでは人々に「ブガッティ」の名を浸透させることが難しいのだと思う ｜

意外とその「売上げ」もバカにならないのかもしれない

さて、ブガッティは今年2月に「電動スクーター（キックボード）を発売する」と発表していましたが、アメリカではコストコにて販売されており、なんとその価格919.99ドル（日本円で12万5000円）にて購入できるもよう。

ちなみに米コストコのオンライストアでは製品ページ自体が（ちょっと前までは見ることができたのに）現在は削除されており、購入できるのは「Bugattiscootersna.com」のみとなっています（こちらはちょっと高くて1,200ドル）。

フレームはマグネシウム合金製

なお、ブガッティの乗り物が（電動スクーターいえど）12万5000円で購入できるというのはちょっとした驚きで、しかし冷静に「これは電動スクーターである」と考えると12万5000円はちょっと高いような気も。

ただ、電動スクーターといえどもブガッティの名を関するだけあってそのつくりに抜かりはなく、米バイテック・インターナショナルとの共同開発によって製品化され、フレームはマグネシウム製、耐荷重は109kg、重量は16kg。

もちろん折りたたみが可能となっており（それでもブガッティのクルマに積むのは難しそうだ）、国によっては（我が日本でも）原動機付自転車もしくはそれに類いするものとして登録が必要なこともあり、ウインカーやヘッドライト、ストップランプといった保安適合部品も搭載されている、とのこと。

スピードモードは3種類、最高速は30km/hだそうですが、一回の満充電にて32〜40kmほど走行ができるというので、けっこう実用的なスペックなのかもしれません。

なお、カラーはブルー、シルバー、ブラックの3色が揃い、ブラックだとなかなかに高級があるようにも見えますね。

ブガッティは「コラボ」に熱心

なお、ブガッティはここ最近コラボというかライセンス製品を多く展開していて、この電動スクーター（キックボード）のほかだとジレットとのコラボにてひげそりを発売しています。

そのほかだとスマートウォッチも発売していて、これは35万円という価格設定なので、ジェイコブとのコラボウォッチに比べると手を出しやすい値段です。

そしてこちらもまだ買いやすい、イタリアのスポーツウエアブランドUYN（ウイン）とのコラボレーションによるスニーカーやアパレルも。

こういったコラボ製品については「ブランド価値を押し上げる」とは考えられないものの、ブガッティのクルマはそうそう台数が出るわけでもニューモデルが出るわけでもなく、となるとクルマ以外の収入源も確保したり、話題作りのためになんらかの手段を構築しておく必要もあり、それがこういった「誰でも買える」「比較的手を出しやすい」ブガッティとなるのかも（フェラーリストアと同じような戦略なのかもしれない）。

そして一般の人が目にする範囲でも製品を展開しておかねば、すぐにブランドそのものを忘れさられてしまったり、「ブガッティって潰れたんじゃなかったっけ？」という認識になってしまったりするので、その生存証明としても様々な分野での製品展開が欠かせないのかもしれませんね。

一方でオーナー向けの「超」高額コラボ製品も

ただ、こういった「非オーナーをメインターゲットにした」コラボ製品がある一方、（価格設定的に）オーナーのみを対象としたのだと思われる製品群もあり、その代表格はジェイコブとのコラボ腕時計。

こちらは最低でも5000万円くらい、中心価格帯は1億円代後半、高いものだと際限がないといったハイパーなウォッチです。

さらには数千万円という価格のビリヤードテーブルや・・・。

これも数千万円はカタそうなシャンパンケース、そして・・・。

極めつけは20億円という破格のプライスタグを掲げる純金製オブジェも。

さらにはスケドーニとのコラボレーションによるバッグシリーズも展開されていますが、こちらは「数百万円」だと思われ、やはりおいそれと一般人が手を出せる製品ではなさそうです。