| やはりテスラは他の自動車メーカーとは思想が明確に異なる |
ただし実現に向けては様々なハードルがありそうだ
さて、テスラが9月30日に開催した「AI DAY」にてテスラボット改め「オプティマス」を発表。
これは2021年8月に公開されたコンセプトの「実機」であり、当時は「全身タイツ姿の男」がダンスするだけという一堂があっけにとられる内容でしたが、今回はちゃんと「動くロボット」が公開されることとなっています。
以前に発表されたスペックだと身長175センチ、体重57kg、40個のアクチュエーターを備えるというもので、今回はその進化版としての登場です。
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テスラボット「オプティマス」はこうやって公開された
そしてこのテスラボットが公開された祭の様子を見てみると、まずはオプティマスが両手で作ったハートをバックにしたステージが用意され・・・
それが左右に開いてオプティマスが登場。
そこからゆっくりと歩いて観客の方へと向かい、観客は「おおー!」という感じで盛り上がります。
けっこうちゃんと動いてるな、という印象がありますが、その動作はかなりゆっくり。
ちなみにですが、最初にテスラボットのコンセプトが発表された際には、もしもの場合は人間が逃げることができるよう、人が走る以上の速度を出すことができないようになっている、と紹介されていますね。
その後は観客に手を振ったり・・・。
テスラのギガファクトリーがオープンした際にいつもイーロン・マスクCEOが見せるのと同じダンスを踊ったり(こういった動作もかなりゆっくりではある)。
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そして「最終形態はこうなる」ということを示すため、胴体にカバーを取り付けるというデモンストレーションも(このプロトタイプは自力歩行ができない)。
テスラボット(オプティマス)の進化はこんな感じですね。
イーロン・マスクCEOは現在他社が開発し製造する人型ロボットについては「知能が低く」非常に高価で生産量が少ないと述べ、しかしテスラはこのオプティマスを2万ドル(約290万円)で提供すること、最終的には数百万体という生産量に達するということについても言及。
加えて同氏は、将来的にこういったロボットが家庭内で食事を作ったり芝刈りをしたり、高齢者の介護などにも使用され、さらには人間の「相棒」やセックスパートナーになる可能性もあると述べています。
加えて「我々の目標は、人々の役に立つ人型ロボットを可能な限り生産に移すことである」ともコメントしていて、来年から生産に移す可能性についても触れていますが、例によって予定通り生産が行われることは難しいものと思われ、予定よりは数年遅れとなることは覚悟しておいたほうがよいのかも。
というのも、今回のイベントの目的の一つはエンジニアを集めることにあるといい、つまり現段階ではエンジニアが不足していると考えられ、この状況では予定通り開発を進めることは困難だと思われるため。
ちなみにですが、以前にエンジニア(プログラマー)を募集した際のコメントは下記の通りで、今回のイベントにおいても「オプティマスを改良し、それを証明するためにやるべきことはまだたくさんある」とも語っています。
テスラは、反復的で退屈な作業を自動化するために、人型の二足歩行ロボットを大規模に製造する道を歩んでいます。テスラボットの中核となるモーションプランニングスタックは、モーションプランニングとナビゲーションのための最先端のアルゴリズムに取り組むユニークな構造を持ち、実際の生産アプリケーションへの展開を実現します。当社のモーションプランニングソフトウェアエンジニアは、このスタックを開発から導入まで一貫して担当しすることになりますが、最も重要なことは、あなたが開発した製品が繰り返し出荷され、当社の工場で何千台ものヒューマノイド・ロボットによって使用されるのを見ることができることです。
テスラボット「オプティマス」はこんな事もできる
その後オプティマスは一旦退場し・・・。
代わりに流された映像がオフィス内にてダンボールを運んだり・・・。
草木に水をやったり・・・。
工場内でパーツを持って・・・。
それを移動させたり。
なお、工場やオフィス内での映像では、万が一の場合を考慮してかテザーを装着していますが、会場での実機デモの際はテザー無しで歩行しています。
その他使用される技術にもついても解説がなされ、とくに「手」についてはかなり人の動きに近い動作ができるようですね。
なお、アクチュエーターは6種類のみで(合計28個)、中にはピアノを持ち上げることができるほど強力なものもあり、手や手首、膝などの関節にはそれぞれに適した設計を持たせつつも共通性を持たせることで低コストを実現している、とのこと。
そのほか、2.3kWhサイズのバッテリーを持つこと、Wi-FiとLTE接続が可能なこと等も公表され、オンラインでのアップデートやスマートフォン経由での設定や操作ができるものと思われます。
そしてテスラのクルマとの比較も行っており、オプティマスはクルマよりも遥かに構造が複雑であること、しかし比べ物にならないほど有用であることについても言及しています(イーロン・マスクCEOは、かつて自社のクルマをして「走るロボット」と表現したことがあり、人型であろうが自動車であろうが、人々の生活や仕事を助けるという思想のもとにプロダクトを展開しているのだと思われ、モータリゼーションや移動手段といった範囲に留まるほかの自動車メーカーとは大きく考え方が異る)。
ただし「転倒したら自力で起き上がることができるのか」といった単純な問題もあり、実用化に向けてはまだまだ越えねばならないハードルがたくさんありそうですね。
テスラ「AI DAY 2022」にて人型ロボット「オプティマス」を公開する様子を収めた動画はこちら
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