| ホテル側は長い間、このミニとヤマハの処分を拒否していたというが |
世界中にはいろいろな理由で色々なクルマやバイクが放置されている
さて、時々報じられるのが「長い間放置されたクルマ」。
その場所は個人所有の納屋であったりディーラーであったり公共の駐車場であったりするわけですが、ときには思わぬところから思わぬクルマが発見されることも。
今回紹介する「クラシックミニとヤマハのバイク」もそういった例の一つで、なんとアテネにあるホテルの駐車場にて30年以上放置されていたところをはじめて引っ張り出されたのだそう。
いったいなぜこんなことに?
そこで気になるのが「なぜこんなに長い間、ミニとバイクが放置されてきたのか」。
報じられた内容だと、このミニとバイクのオーナーはホテル側と契約してこのホテル「ティタニア」の地下5階にこれらを駐車することになりますが、この地下5階は(多くのホテルと同じように)一般へと契約料金によって貸し出されていた、とのこと。
ただしその後ミニとヤマハのオーナーが亡くなってしまい、しかしその家族や知人・友人がこれらを引き取らなかったために30年ほども放置されれることとなったもよう。
なお、この地下5階を利用する他の人々はこれらの放置車両について知っていたものの、ホテル側がこれらを処分することを拒否してずっと保管していたといい、ただしその理由は不明だとされています。
加えて、何らかの理由があってこれらを保管しなくてはならなかったにせよ、メンテナンスを行わない状態で放置すると言うのもこれまたナゾ。
このミニとヤマハは「スクラップ」に
はたして今回、このミニとヤマハは(これも報じられていない何らかの理由で)地上へと出され、積車が来るまで歩道に置かれることになりますが、その状態を撮影したのがインスタグラマーであるエクトール・ゼネトス・ロッコスさん。
同氏はたまたまこのホテルの前を通りかかったところでこれらの車両に遭遇したといいます。
この画像を見るとミニのヘッドライトやウインドウなど一部パーツは欠損しており、ホコリとサビとで元来のボディカラーがわからないほど(紺色?)。
加えて凹みなどいくつかの破損もあり、ペンキがかけられたような跡も見受けられます。
ヤマハの方も同じような状態で、メーターが割れたりといった破損、そして劣化が散見され、放置された年月がいかに長かったかがわかりますね。
それでも両者ともに修復は十分に可能なレベルだとは思うものの、ミニのほうは「修復にかかる金額よりも安いコストで、ちゃんと動く個体」を購入できることから引き取り手が見つからず、よってこれから粉砕場へと送られてスクラップとなってしまうそうですが、せめてヤマハのほうは買い手が見つかることを祈るばかりです。
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参照:Ektor Zenetos Rokkos, CARSCOOPS