| 現時点ではどこの市場に上場するのか明らかではないが、ボクとしてはNYへの上場を希望 |
できれば証券市場においてもフェラーリとの「株価対決」を見せてほしいものだ
さて、先日ポルシェが無事フランクフルト証券取引所へと株式を公開し、10兆円という同取引所史上2番めの大型上場となって話題を振りまいていますが、今回ランボルギーニもIPO(新規株式公開)の準備を進めていたことが明らかに。
現在ランボルギーニはフォルクスワーゲングループに属しているので、もしこれが実現したとなると、フォルクスワーゲンはポルシェの上場に続き、巨額資金を獲得することに成功することになりそうです。
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ランボルギーニが上場すればその価値は2億2000億円(150億ユーロ)にも
なお、この「ランボルギーニ上場計画」については、ランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマンCEOいわく「ポルシェが具体的に上場の計画を進めるよりも前に動き出していた」といい、同氏によれば「我々は、より具体性を出すために、この上場計画を他の代理店と一緒に取り組んできました。ブランドとしてどんな価値があるのかを示すために、長い間そうしてきたのですが、少し前までは、あまり知られていなかったのもまた事実です」。
さらに「IPOとは、まさに我々がどれだけ堅実であり、将来に向けて何が進行しているかを世間に示すために行うものです。我々はそのための明確なストーリーと戦略を持っています」とも。
ちなみにランボルギーニ(とブガッティ)については、2020年にフォルクスワーゲングループが売却に向けて動いたとの報道があり、しかしその後「資金的な余裕ができて売却の必要がなくなった」としてこのプランを撤回しています。
当時フォルクスワーゲンがランボルギーニとブガッティの売却に動いたのは、これら2つのブランドが(当時)フォルクスワーゲングループの進めるエレクトリック戦略にマッチしなかったこと(両方とも大排気量ガソリンエンジンを守る戦略を打ち出していた)、そしてフォルクスワーゲンが電動化シフトを行うに際して必要な巨額資金を売却によって手にできる可能性が高かったこと(つまり高く売れるのがこの2ブランドであった)が理由だとされていますが、上場計画はこの際に具体化したのかもしれません(ランボルギーニとしては、身売りよりもスピンオフを選びたかった?)
ただ、「撤回」したことからもわかるとおり、フォルクスワーゲンもランボルギーニとブガッティを「不要」だと考えていたわけではなく、電動化資金捻出のために「やむなく」売却を検討していたとも言われていますね。
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そしてランボルギーニは「過去最高」の業績へ
そして現在、ランボルギーニは好調の極みにあり、販売台数はもちろん利益も過去最高に達していて、つまりブランドとしての価値が非常に高くなっていると考えることが可能です。
ランボルギーニはコロナ禍においてもアストンマーティンやマクラーレンとは異なって大きく業績を伸ばしており、つまりはフェラーリ同様に「非常に不況に強い」ブランドであることを示したわけですが、この状況においては上場しないほうが不思議だと言えるかもしれません。
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ブルームバーグのその金融アナリスト、マイケル・ディーン氏によれば、「それは今後18ヶ月の間に起こりうる」と述べ、さらにその価値は150億ユーロ(約2兆2億円)に達するだろう、とも。
もちろんこれはポルシェの「10兆円」には及ばないものの、ランボルギーニの販売台数はポルシェの30分の1以下であり、それを考えるとこの予想はランボルギーニの非常に高いブランド価値を示している、とも考えられます。
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参照:CARBUZZ