| 最近ではCDを発売しないアーティストも増えてきたが |
ライナーノーツを読むことは、ボクの人生のひとつの大きな楽しみでもあった
さて、ぼくが大好きなのが「ライナーノーツ」。
これはレコードやCDに封入されている解説のようなもので、ここには様々な情報が記されるほか、アーティスト本人のコメントやインタビュー内容、対訳などが記載されていることがほとんどです。
これを記述しているのは多くの場合では音楽雑誌のコラムニストや評論家などですが、音楽そのものが芸術領域にあるためか、音楽関係にて文字を扱う人々の書いた文章もやはり芸術的(詩的といってもいい)であり、そのへんの小説よりはよほど美しい文字列を持つと認識しているわけですね。
ライナーノーツは日本特有?
そしてぼくは中学生の頃からこのライナーノーツを読むのが大好きで、そのために多くのレコードやCDをレンタルしたり、場合によってはコピーして手元に残していたことも。
ただ、ライナーノーツは「国内版」特有なのか、輸入盤には(日本版)ライナーノーツのような充実した記載が少なく、せいぜい歌詞が記載されているにとどまったり、あるいは歌詞すら記載されていない場合もあるようです。
よってぼくはCDを購入する際にはできるだけ(ライナーノーツ目当てで)国内版を購入するようにしていて、かつデジタル音源ではなく「CD」を購入するようにしているわけですね。
ただし最近はCDがリリースされない場合も
しかしながら最近はデジタル音源全盛ということもあってCDがリリースされないこともあり、そういった場合はやむなくデジタル音源をダウンロード(購入)するようにしているのですが、デジタル音源は音質がイマイチなのが玉に瑕。
ただし最近の音楽はよく言われるように「ファストファッション化」しているのもまた事実であり、大量消費を前提としているためか1曲あたりのコストが下げられていて、音質、そして音楽本来の「音を楽しむ」という要素がやや軽視されているようにも。
よって、たとえCDであっても音質がいいとは限らないのが現在の状況であり、せっかくCDを購入してもその音質にがっかりすることもあるわけですね。
さらにいえば、最近のオーディオ機器(ポータブルプレイヤーやスマートフォン含む)はそういった「デジタル圧縮音源」をより良く聴かせることに特化して開発されているようで、デジタル音源を最新のオーディオ機器で聴くと「けっこういい音」に聞こえるものの、ずっと前から使用しているホーム用オーディオ機器(けっこうこだわりがある)で聴くと「さっぱり」に聴こえることが多く、いろいろと音楽に関する技術も変わってきていて、そしてかつてはハイエンドとされたオーディオ機器で最近のデジタル音源を再生することはある意味で時代にマッチしなくなってきてるんだなあ、と考えたりします。