| ここまでカスタムされるとBMWの純正パーツがほとんど残っていなさそう |
ユンカースJu 52に用いられていたリブ入りパネルもちゃんと再現
BMWは昨年、自動車、そしてバイクともに業績が好調であったと発表していますが、バイクにおいてはスーパースポーツに加えライフスタイル系(R nine TやR18など)の人気、そしてカスタム市場の加熱によるパーツ販売が好調であったものと思われます。
なお、BMWはクルマ、バイク両方とも非常に優れた戦略を採用しており、「とにかく人々の話題にのぼること」を重要視しているといいますが、バイクにおいてはさらに「カスタムを推奨」することで常にホットな話題を提供しているようですね。
ユンカースJu 52からインスピレーションを得たワンオフバイクが誕生
そして今回BMWが公開したのは、BMWモトラッドとVTRモトラッド&カスタムズとのパートナーシップによって製作されたユンカース Ju52モチーフのワンオフバイク、「BMW R 18 アイアンアニー」。
このユンカース Ju52は1930年にはじめて運用が開始された航空機ですが、1932年にはBMWのエンジンを搭載しており、よって今回の「ユンカースJu 52からインスピレーションを得たBMWのバイク」は「なかなか鋭い着眼点」によって作られたものと考えることも可能です。
なお、ユンカース Ju52から得たモチーフはそのカラーリングだけではなく、リベットをあしらったアウターパネル(ただしユンカースJu52のジュラルミンからアルミに置き換えられている)や・・・。
ユンカース Ju52の特徴の一つであった波状のパネル(機体の強度を上げることがその狙いだった)も用いられており、VTRモトラッド&カスタムズいわく「このバイクを作るのに、ユンカース Ju52の波型パネルは必須だった」。
テールランプ、そしてウインカーはかなり独特な形状です。
こうやって見るといっそうその特殊さがわかりますね。
メーターももちろんカスタムメイド。
ハンドル周りはビレット製パーツにて固められます。
カスタムに際してはほとんどのパーツが分解される
このバイクのカスタムに際し、多くのパーツが一旦分解され、たとえばエンジンも車体から取り外された後にブラックへとペイントされて再装着されることに(バンテージまでもブラック)。
ちなみにこのカスタムエキゾーストパイプは「もっとも苦労した部分のひとつ」なのだそう。
そのほかフロントフォークは7センチ短縮され、リアサスペンションには高さ調整が可能なウィルバーズ・ショックアブソーバー、マグラHC3マスターシリンダーが装備されています。
シートはクラシカルな、そして柔らかそうなレザー(馬につける鞍をイメージしている)。
エンブレムはBMWとVTRモトラッドとのコラボ版(リベットで固定されている)。
ホイールはKineo製(フロント21インチ、リア18インチ)。
運動性能については言及されておらず、しかし標準のR 8は1.8リッター(1,802cc)エンジンを搭載し、92馬力 / 157Nmを発生し、最高速度は179km/hというスペックを誇ります。
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