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| 世界が驚く「BMWの底力」――中国市場の減速をどう跳ね返したのか? |
記事の要約(ポイント3選)
- 逆風下のプラス成長: 中国市場の停滞を欧州・米国での堅調な伸びで相殺し、グループ総計246万台を販売
- MINIの歴史的快挙: 刷新されたラインナップが当たり、MINI全体の3台に1台が電気自動車(BEV)という驚異の電動化率を達成
- 2026年が「真の本番」: 完全新設計のEVプラットフォーム「ノイエ・クラッセ」を導入。2027年までに40車種以上の新型を投入する攻勢へ
2025年販売実績のデータ解析とブランド別動向
2025年、世界経済の不透明感や中国市場での競争激化という「厳しい包囲網」の中にありながら、BMWグループは前年比+0.5%の販売増(2,463,715台)を達成したと発表。
特筆すべきは、同社の「テクノロジー・ニュートラル(技術的中立性)」戦略の成功で、EVだけに依存せず、ガソリン車、ハイブリッド車(PHEV)、そしてBEVをバランスよく展開することで中国でのマイナスを欧州(+7.3%)や米国(+5.0%)での強い需要で完璧にカバー。
プレミアムセグメントにおける世界リーダーの地位を揺るぎないものとしており、2025年の数字を詳細に見ると、グループが「電動化」という未来へ着実にシフトしていることがわかります。
主要ブランド・カテゴリー別販売数(2025年度)
| ブランド / カテゴリー | 2025年販売台数 | 前年比 (1-12月) | 備考 |
| BMWグループ全体 | 2,463,715台 | +0.5% | 過去最高水準を維持 |
| 電動化車両 (BEV+PHEV) | 642,087台 | +8.3% | 全体の約26%を占める |
| 純電気自動車 (BEV) | 442,072台 | +3.6% | 欧州では+28.2%の大幅増 |
| BMW M GmbH | 213,457台 | +3.3% | 14年連続の記録更新 |
| MINI | 288,290台 | +17.7% | 新型モデルが世界で大ヒット |
各ブランドの注目トピック
- MINI: 「10万台目の電気自動車MINI」を納車。販売の3分の1以上がBEVとなり、グループ内で最も電動化が進んだブランドへと進化
- BMW M: 過去最高の販売台数を記録。ハイパフォーマンス市場でも電動化と走行性能の両立が支持されている
- 欧州市場: BEVとPHEVを合わせた電動化比率が40%を突破。環境規制への対応も「完全な圏内」にあると宣言
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2026年「ノイエ・クラッセ」で始まる第3の創業期
2025年に過去最高レベルの台数を販売したといえどBMWの真の反撃は2026年から始まるともアナウンスされており、その核となるのが次世代プラットフォーム「ノイエクラッセ(NEUE KLASSE)」。
これは単なる新型車の投入ではなく、ソフトウェア、バッテリー技術、持続可能な開発や製造プロセスのすべてをゼロから再定義するもので、2026年には新型「BMW X5」「3シリーズ」「7シリーズ」の導入が控えており、2027年までに合計40車種以上の新車・改良モデルを市場に送り出すという”かつてない規模の製品攻勢”を予告しています。
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知っておきたい「新知識」:なぜ今、BMWは強いのか?
多くのメーカーが「EV一本足打法」か「内燃機関への固執」かで揺れる中、BMWの強みは「同じモデルでガソリンもEVも選べる」柔軟性にあり、たとえば米国ではBEVの需要が一時的に落ち着いた際(あるいは税制優遇が終了した際)、ユーザーが即座にPHEV(プラグインハイブリッド)へ流れたというデータがあるのだそう。
この「逃げ道」と「選択肢」を全セグメントで用意していたことがライバルに対する圧倒的な勝因となったわけですね。
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結論:BMWが示す「プレミアムカーの正解」
2025年の実績はBMWが掲げてきた「多角的なパワートレイン戦略」が正しかったことの証明にほかならず、中国での苦戦という課題はあるものの、それを補って余りある「欧米での力強い伸長とMINIの躍進」は2026年への強い追い風となっています。
「走りの歓び」をエンジン車でも電気自動車でも提供し続けるBMW。
これから始まるノイエ・クラッセの登場により、2026年は自動車業界にとって「BMWが再び基準を作る年」になるかもしれません。
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参照:BMW














