| しかもフロントにはバーチカルキドニーつき |
さて、これまでにも様々なカスタムバイクを紹介してきましたが、今回もまた想像を遥かに超えたレベルのカスタムが施されたバイクを紹介したいと思います。
ベースとなるのは1980年製のBMW R100RS、そしてこのバイクを作ったのはキングストン・カスタムズのダーク・オーラーキングさん。
同氏は「ファントム」と題された一連のカスタムバイクをリリースしているそうですが、このバイクもその系譜に連なり、「グッドゴースト」と命名されています。
「グッドゴースト」はこんなバイク
横から見ると、「中世の馬の鎧に、こんなのがあったんじゃないか」と思うようなスタイル。
ただし全体的には流れるようなスタイルを持ち、なんともレトロな雰囲気がありますね。
なお、この外板はアルミニウムでできており、重量は21kg。
この中のフレーム部分には手を加えていない、とのこと。
そしてBMWらしくフロントにはキドニーグリル。
かつての「BMW328」のような縦長キドニーグリルですね。
ヘッドライトは一灯で、独特の雰囲気があります。
カウルそのものは渋いグリーン、そして美しいゴールドのストライプ。
カウルを固定するリベットもゴールド(ブラス)。
このカウルはまずフレームを組んだ後、ダンボールをテープにて貼り付けてゆき、形を決めたのだそう。
グッドゴーストはディティールにこだわりを見せる
テールパイプはボディと一体化しており、テールの先端にはストップランプ。
エンジンはマットブラックにペイントされ、フットボードや変速レバーはハンドメイド。
ステアリング周りもカスタムされ、メーターリングにもブラスが用いられており、このあたりはスチームパンクっぽい雰囲気を感じさせるところですね。
グリップはレザー巻き、「タンク」に相当する部分にもレザーが張られ、美しいステッチが入ります。
シートはレザーとスウェードとのコンビ。
スウェード部分にはダイヤモンドステッチが入るなどゴージャスな一面も。
そしてこのグッドゴーストには「ストレージボックス」があり、タイヤカバー左右部分が開閉可能に。
左側を開くと工具類。
パネル内側にもレザーとスウェードが貼られています。
そして右側にはナイフやフォーク、ナプキンも。
シートをパカっと開くと、その下にはワインとグラス。
シートを保持するステーの台座部分は「(ワインの栓として使用されていた)コルク」で、このあたりは渋さを感じるところ。
実際に、このバイクは「ジェントルマンレーサー」をイメージして作られたようですね。
今までに紹介してきたバイクも「常軌を逸した」ものばかりでしたが、このグッドゴーストもまた、それらに劣らぬ出来栄えを持つカスタムバイクであるようです。
参照:CARSCOOPS