| 新型ミニ・クロスオーバーでは、ヘッドライト内部の発光グラフィックも大きく変わりそう |
ミニはBMW同様、世代交代で思い切ったデザイン変更を行ってくるのかも
さて、ミニ・クロスオーバーはそろそろフルモデルチェンジを迎える時期ではありますが、ここ最近になって寒冷地テストを行う個体が目撃されるなど、にわかにその周囲が騒がしくなっているもよう。
そして今回は本家ミニから「フルモデルチェンジ版、新型ミニ・クロスオーバー」のティーザー画像が公開されており、BMWの工場内で撮影されていることからもわかるとおり「ミニ史上、はじめての完全なドイツ生産」となることが改めて確認されています。
新型ミニ・クロスオーバーの生産はBMWのライプツィヒ工場にて
このたび公開されたプロトタイプは「オールエレクトリック」版となり、BMW 1シリーズ、2シリーズ グランクーペ、2シリーズ アクティブツアラーとともに、ライプツィヒのBMWグループ工場で生産される予定となりますが、残念ながら現時点ではそのスペックについては一切の情報が非公開。
ただしBMW X1と(プラットフォームはじめコンポーネントなど)多くを共有するとなると、新型ミニ・クロスオーバーEVもまた合計出力313馬力、494Nmを発生する2つのエレクトリックモーターを持つ可能性が非常に高く、バッテリーパックは64.7kWh、そして1回の充電にて最大438キロメートルの航続距離を可能にすると考えていいのかも。
そして今回公開された画像を見て驚くのは、なんとヘッドライトが「四角に近づく」ということ。
もともとミニ・クロスオーバーのヘッドライトにつき、他モデルとは異なって円形よりは四角に近い形状を持っていたものの、今回のモデルチェンジではさらに資格に近づくことになりそうです。
なお、グリル周辺については物理的なパネルで覆われるために「どうなるのか」を知ることは難しく、しかしヘッドライトの変更にあわせて大きくイメージを変えたデザインがなされるのかもしれません。
そしてデイタイムランニングランプの発光グラフィックが「バー」となることでこれまたイメージが変わりそうですが(ただしCラインのようにランプが光っている画像もある)、テールランプの発光形状もまた「バー」となっており、やはりそのイメージが大きく変わるのかも(ドイツ生産となることと関係があるのかはわからないが、ユニオンジャックが廃止されるようだ)。
そのほか、フロントウインドウの角度やサイドウインドウ、ルーフやボディパネル全体にさほど大きな変更はないように見え、しかしドアミラーは「楕円」となるもよう(ドアハンドルはフラッシュマウントではなく、アイロン型を維持)。
新型ミニ・クロスオーバーにはガソリン、PHEVも登場
なお、今回公開されたティーザー画像は「クロスオーバーEV」ではあるものの、スパイフォトでは「ガソリンエンジン車」のプロトタイプも捉えられており、1.5リッター、そして2リッターエンジンが用意される、と見られています。
加えて3気筒ガソリンエンジンとの組み合わせによるPHEVも開発中だとされ、こちらは14.2kWhのバッテリーを搭載してエレクトリックモード時の走行距離は約90km、システム合計では322馬力を発生すると言われているようですね。
これらのバリエーションはクロスオーバーEVとともにライプツィヒ工場で生産されると見られており、同工場では8億ユーロもの大型投資を行い、新しい生産ラインの設置や電気部品の生産エリアの追加を行う予定だとも報じられています。
さらにBMWは2024年までに、現在の約5,600人の従業員に加え、電気部品の生産に携わる約1,000人の従業員を新たに雇用すると発表しており、現在「毎日約1,000台」とされるライプツィヒ工場の生産能力は今後数年で拡大すると考えていいのかもしれません。
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