| ポルシェは限定車を小刻みに発売することで、その利益率を大きく向上させようと考えている |
そしてポルシェはこれまでの歴史から多数の「記念日」「ヘリテージ」を持っている
さて、先日は「ポルシェ911の新たなる限定モデル、911STが6月8日に発表」というウワサが流れたものの、どうやらこれはガセであり、実際には7月に開催のグッドウッドにて公開される、とのこと。
なお、「6月8日説」は米著名コレクターの一人、スパイク・フェレステンが自身のラジオ番組の中で語ったもので、6月8日とは、ポルシェがちょうど「75年前の6月8日に、はじめての市販車である356を登録した日」であったことから、この情報は比較的信ぴょう性が高いとされていたわけですね。
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ポルシェは今年のグッドウッドにてヘッドライナーを務める
ただしこの米コレクターは以前にも誤情報を流したことがあり、よってその情報の確実性についても疑問視する声が一部で上がっていて、結果的にはこれが「誤りである」可能性が高いということに。
なお、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは現在非常に注目度の高いイベントであり、ポルシェは今年、ここでヘッドライナーを務めることとなっています。
そしてこのイベントでは、多くの自動車メーカーがニューモデルを発表したり、新型コンセプトカーを発表しているわけですが、昨年は(M社が50周年を迎えた)BMWが主役を務め、やはり新型車が発表されていて、そしてポルシェがここでなんらかの新しいモデルを発表する、というのもまた自然なことなのかもしれません(むしろなんら発表がない方が驚く)。
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ただ、75周年記念その日に該当する6月8日に、これだけ75周年を盛り上げているポルシェが「何もしない」ことも考えにくく、よって6月8日には「911STではない何か」が発表される可能性も高いんじゃないかとも考えていて、こちらは356に関連するクルマではないか、という推測もあるもよう。
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ポルシェ911STはどんなクルマに?
そこで7月に発表されると言われるポルシェ911STについて、これはGT3 RSをベースとし、4.2リッターフラット6エンジンを搭載し、マニュアルギアボックスと後輪駆動というパッケージングで登場すると言われます。
今年はポルシェがはじめてのスポーツカーを路上に送り出したのちの75周年であり、しかし同時に911発売から60周年という大きな節目であるのもまた事実。
よってポルシェは911について「3つのヘリテージバージョン」を発表する計画を持っており、その一つはすでに「911スポーツクラシック」として発売済みとなっていますね。
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そして残るは「911ST」「カレラRS」といった2つのヘリテージモデルだとウワサされ、そのうちの911STが7月に発表される可能性が高い、というのが今回出ている新情報というわけですが、ここでポルシェ911「ST」について振り返っておくと、かつての911STは1970年〜1971年に製造されたレーシングカーで、ベースは911 2.0、そしてこれをモンテカルロラリー向けに”当時の技術の集大成として”改装したもの。
24台がカスタマー向けに生産・販売され、当時すでに存在した「RS」「RSR」に装着されるダックテール、もしくは「サービングトレー」と呼ばれるウイングが装着されていないことが外観上の特徴です。
もちろん今回の911STについては競技専用車ではなくロードカーであり、しかし当時の911ST同様、シンプルさをコアバリューに据える可能性が高い、とされています。
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参照:The Supercar Blog