| THE MAGARIGAWA CLUBのサーキットの高低差は日本一 |
この価格でこの内容であればボクは「買い」だと考える
さて、コーンズ・カンパニー・リミテッドによって運営されるTHE MAGARIGAWA CLUB訪問ブログ「最終回」。
これまではピットやクラブハウス、そしてオーナーズパドックを紹介してきましたが、今回はオーナーズパドックのもう一つのタイプ、そしてサーキットを紹介したいと思います。
まずは宿泊棟であるオーナーズパドックについて、こちらは下の画像の「四角い建物」。
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THE MAGARIGAWA CLUB オーナーズパドックはこうなっている
そしてこのオーナーズパドックを横から見るとこう。
山の斜面を利用した二階建てとなっていて、サーキットや周囲の風景を広く望むことが可能です。
こちらは駐車スペースで、4台(3台だったかもしれない)を駐車可能。
部屋の中はこう。
先に紹介した方はカップルや夫婦でゆっくりといった用途に向いているように思われ、しかしこちらは家族や仲間でワイワイ、といった使い方に向いているかも。
そして階下に降りてゆくと・・・。
こんな感じ。
こちらの方がテラスがかなり広く、ここでパーティも開くことができそうです。
THE MAGARIGAWA CLUBの会員権についてボクはこう考える
ちなみにですが、このオーナーズパドックは当初予定していた棟数では申込数に対応できず、急遽数を増やして建設中とのこと(それだけ多くの人が、このTHE MAGARIGAWA CLUBに対して強い興味を示しているということになる)。
ここで話題となっている会員権について触れておくと、前回お伝えしたように会員権は3600万円、年会費は22万円、そしてサーキット走行は1セット11,000円。
ただしハードルの低い「アソシエイト会員」というものがあって、こちらは入会金が400万円に抑えられるものの、毎年諸費用として105万円、5年毎に180万円の更新費が必要となり、利用日数が年間200日程度に制限されるほか、バーラウンジが利用できないといった制限も。
この設定を見ると、400万円の「アソシエイト会員」のほうがお得なように思えるものの、注意を要するのが「3600万円を払った会員でないと、会員権を転売できない」ということ。
3600万円を払って会員になると、6年後から会員権の転売をできるようになるのですが、400万円のアソシエイト会員だと転売ができず、これは「自分で家を買うのと、家賃を払って家を借りる」という差に似ているかもしれません。
そして現在のTHE MAGARIGAWA CLUBへの富裕層の興味の強さからすると、会員権が今後値上がりすることも十分に考えられ、今はまだ十分に理解されていないTHE MAGARIGAWA CLUBのコンセプトが(グランドオープン後に)広く知られるようになると、会員権に対する需要が一気に高まる可能性もあって、そのときには会員権の譲渡によって多額の利益を手に入れる人が出てくる可能性もありそうです。
なお、日本にはこういった富裕層向けのサービスが少ないとも(かねてより)言われており、しかし価格に見合うものであれば、サービスや製品に対し進んでお金を支払おうとする人が少なからず存在し(それは近年の腕時計や高級車の売れ行きを見てもわかると思う)、よってこのTHE MAGARIGAWA CLUBは富裕層にとっては「待ってました」というサービスなんじゃないかと考えるわけですね。
加えて、こだわりぬいた設備や建物、自然と共生するという日本的な考え方、四季折々の変化が楽しめる日本風庭園、さらに金谷リゾートによる”おもてなし”、空調とセキュリティを完備した車両保管スペース、専任スタッフによるサービス、そして家族揃って楽しめる温泉やスパ、キッズルーム(将来的にはテニスコートやドッグラン、そのほかの施設も計画されている)もあり、プライベートサーキットとしてだけではなく「複合リゾート」としての価値も非常に高いと思われ、日本人だけではなく海外からの強い需要も見込めそう(まだ海外では広く報じられていないが、これが話題になると一気に状況が変わる)。※現在は(前提がないコンセプトなので)どうしても”サーキット”として捉えられているが、ドライバーだけではなく、その家族の方が率先してここを訪れたいと考えるような施設であるとぼくは捉えている
さらにこのプロジェクトの実現には巨額の費用がかかるため、THE MAGARIGAWA CLUBの「二匹目のドジョウ」が出現することも考えにくく、よって今後このTHE MAGARIGAWA CLUBの存在価値は上昇する一方ではないかと考えています。
THE MAGARIGAWA CLUBのサーキットはこんな感じ
そこでこのTHE MAGARIGAWA CLUBのサーキットに触れておかねばなりませんが、設計はF1グランプリコースも手掛けるティルケ・エンジニアーズ・アンド・アーキテクツ(Tilke Engineers and Architects)で、全長は3.5kmとさほど長くはないながらもコーナー数は22、ストレートは800メートル、高低差は日本最大の80メートル、上り勾配は最大20%、下り勾配は16%。
プライベートサーキットならではの「コースのすぐ横で観戦できる」レイアウトも魅力です。
バリアはF1でも使用されるTECPRO(車両へのダメージも小さい)。
ランオフエリアはかなり広く取られているので安心(グラベルではないので車両を傷めにくい)。
クラブハウスやオーナーズパドックをぐるりと囲むようにサーキットがレイアウトされているので、施設内のほぼどこからでもサーキットを眺めることが可能です。
実際に(ポルシェ987ケイマンで)走った印象だと、高低差がとにかく大きく、上りだと「空しか見えない」といった感じで、そこからジェットコースターのように下ってゆく感じ。
「ヘアピン以上に大きく曲がる」カーブが一つあり、そこがとんでもない鬼門だという印象ですが、自分のスキルを磨き、通常の環境では引き出せないクルマのポテンシャルを余すところなく体感できるレイアウトだと思います。
ちなみにクラブハウス横には「ずっと前からこのまま存在していたような」形の岩があり、しかしこれは「ここに座ってサーキットを走るクルマを見ることができるよう」設けられた”ベンチ”なのだそう。
そのほか看板のたぐいは一切なく、ゼブラにもレッドやブルーを使用せず「白黒」に止め、人工物を強くイメージするようなものを(デジタルフラッグなど、必要なもの以外)一切排除しているので、ここを走る人にとっても「自然の中を走っているかのような」印象を与えることができる(そしてそれを意図している)サーキットでもありますね。
THE MAGARIGAWA CLUBを紹介する動画はこちら
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