| さらにヒョンデは「消費者がどういった装備を欲しがるか」というマーケットイン型の開発を行っている |
戦略としては「非常に優れている」とも考えられる
さて、いつの間にかその高いデザイン性をもって「ぼくの中での要注目自動車ブランド」となってしまった韓国ヒョンデ。
アジア市場における特定の顧客ニーズをカバーするためにそのラインナップをを拡大し続けており、その最新の例がインドネシア・インターナショナル・オートショーにて公開された「スターゲイザーX」。
見ての通りミニバン+SUVといったいでたちで、現地で大人気の三菱Xpander Cross(エキスパンダークロス)に対抗する3列シートMPVといった位置づけです。
ヒョンデ・スターゲイザーXはこんなクルマ
なお、ベースとなる「スターゲイザー」は1年前に発表されており、今回発表されたのは「X」の名称を持つ通りクロスオーバー風の外観を持つモデル。
-
ヒョンデが三菱エクスパンダー対抗のミニバン「スターゲイザー」発売!スプリットヘッドライト採用、トランスミッションには6速マニュアルも
| 韓国ヒョンデは急にミニバンのラインアップを拡充開始 | おそらくミニバンは「SUVの次に来る」のではと見られている さて、日本だとミニバンが大人気ではあるものの、欧米ではさほど人気がないためか「ミ ...
続きを見る
フロントの変更点だとプレスラインが変更されたボンネット、クロームパターンが施されたフロントグリル、スプリットヘッドライト周辺のブラックトリムなど。
さらには高められた車高にボクシーなホイールアーチとサイドスカート全体におよぶ樹脂製のクラッディングが特徴的で、切削加工が施された17インチホイールとルーフレールも追加されています。
車体後部だとリアスポイラーが拡大されるほか、樹脂製のスキッドプレートがアクティブな印象を醸し出しているようですね。
なお、クロスオーバーモデルといえども「泥臭さ」を感じさせないスマートで洗練されたデザインを持っており、こういったスタイリングは現地で高い人気を獲得することになるのかもしれません(聞くところによると、インドネシアでは都会的でファッショナブルなイメージが好まれるという)。
ボディサイズは4,495ミリ、全幅1,815ミリ、全高1,710ミリ(最低地上高は200ミリ)となっており、ベースとなるスターゲイザーよりやや大きくなったといえども依然としてコンパクト。
搭載されるエンジンは115馬力を発生する1.5リッター4気筒、トランスミッションは6速マニュアルかCVT、駆動輪は前輪のみ。
ヒョンデ・スターゲイザーXのインテリアはこうなっている
そしてこちらはスターゲイザーXのインテリアですが、コンパクトなボディサイズながらも3列シートを持っており、2列目にキャプテンシートを選ぶかどうかで、6人乗りか7人乗りかを選択可能。
8インチ・インフォテインメント・タッチスクリーン、4.2インチ液晶メーター、アンビエント照明、Boseオーディオシステム、(基本的な)ADASが装備され、つまりは「かなり」装備が充実しています。
実用面では、ダッシュボードに内蔵されたトレイ、イルミネーション付きカップホルダー、シートバックにはポケットと折り畳み式テーブルといった具合にやはり「充実した内容」を持っていて、様々な消費者の嗜好に対応できそうに思います。
トランク容量については全座席を使用した場合で200ℓ、3列目を折りたたむと容量は585ℓにまで拡大。
スターゲイザーXの価格は338,600,000ルピア(現在の為替レートにて332万円)からのスタートですが、参考までに、ベースとなった通常のスターゲイザーは259,600,000ルピア(約247万円)という求めやすい開始価格となっています。
ヒョンデ・スターゲイザーXを紹介する動画はこちら
合わせて読みたい、ヒョンデ関連投稿
-
ヒョンデが新型「サンタフェ」発表。レトロと未来との中間、新しさと懐かしさを感じさせる。現代では自動車メーカー間の「デザイン格差」が拡大しているようにも
| ここ最近のヒョンデのデザインはずば抜けていると言っていい | 最近ではトヨタも優れたデザインを発表しており、しかしその一方では「以前と変わらない」自動車メーカーも さて、ヒョンデが新型サンタフェを ...
続きを見る
-
ヒョンデがカッコよすぎる新型ソナタを発表!悔しいが最近のヒョンデは日本の自動車メーカーに対してデザイン的優位性を持ちつつあると認めざるを得ない
| 日本の自動車メーカーは工業製品としての品質と生産効率に高いプライオリティを置いており、しかしヒョンデはデザインをトッププライオリティに据えているようだ | そのためヒョンデ、傘下のキアではデザイナ ...
続きを見る
-
市販車史上もっとも「真っ黒」?ヒョンデ・クレタにエンブレムやヘッドライト、ウインカー、ホイール、ウインドウもブラックな「ナイトエディション」追加
| ここまでブラックを貫き通すとは、ヒョンデもなかなか振り切ったな | 限定台数は900台、その装備を見る限りではけっこう価値が高いモデルだと言っていい さて、ヒョンデはブラジル市場向けに「クレタ(C ...
続きを見る