| サン・カンは私生活でもカーマニアとしても知られている |
さらには映画監督としてもすでにデビュー済み
さて、映画「ワイルド・スピード」シリーズの中でも非常に高い人気を誇るキャラクターが「ハン」であり、今回はそのハンを演じるサン・カンがなんと新しく「頭文字D」のメガホンを取るとの報道。
なお、頭文字Dの実写版としては2005年に「頭文字[イニシャル]D THE MOVIE」が公開されていますが、おそらくは(資本もぜんぜん違うので)これとは関係性のない作品となるのだと思われます。
なぜサン・カンが映画監督を?
そこで気になるのが「なぜ俳優のサン・カンが映画監督を」ということ。
これに関しては本人がいくつかの理由を語っており、まずひとつは自身の可能性を追求すること。
傍から見ると、自分は成功しているように見えるかもしれないのですが、実はまだ自分ができることをすべてやったとは思えないんです。いわば、まだスタートラインに立っただけでレースを走ってない。まだまだ満たされていないんです。だから、カメラの前ではなく、カメラの後ろに立って創作を始めようと思ったんです。
そしてもうひとつはより多くの人々に機会を与えようと考えたこと。
自身が映画業界に入った頃、アジア人ということで差別を受けたり偏見を持たれることが多く、「カンフー使い」の役柄ばかりを回されそうになったことを振り返り、そういった固定概念によってチャンスを失っている人々に新しい世界を見せたいと思う、とも語っています(デンゼル・ワシントンしかり、サン・カンに機会を与え、助け、成長させてくれた俳優や監督についてもいくつか言及している)。
サン・カンはすでに映画監督としての実績も
なお、サン・カンはすでに映画監督としてもデビューを飾っていて、2022年には「Shaky Shivers(コメディホラー映画)」をリリース済みであり、現在進行しているのは自身のルーツへのオマージュとも言える「異人種間で構成される家族の話(ドキュメンタリータッチとなるようだ)」。
これらに続く「3作品目」が頭文字D」ということになりますが、これについてはまだ詳細を語っておらず、「クルマやドリフトに焦点を当て、ロッキーやベストキッドみたいな娯楽映画となり、多くの予算を注ぎ込んだ、自身のクルマへの愛情を表現した作品になる」とだけ。※これらに共通するのは成長と成功のストーリーである
ちなみにサン・カンは私生活でもクルマ好きとして知られており、以前には(初代)フェアレディZをレストアして「フグZ」と名付けたことも(フグは美味ではあるものの、毒にやられると命を落とすことがある可能性があり、その危険な魅力を表現したかったと語っている)。
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まだまだサン・カン版「頭文字D」の概要はわからないものの、自身のインスタグラムでは原作者であるしげの秀一氏への感謝も述べているため、原作に忠実な、そしてクルマ愛あふれる作品となりそうですね。
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