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シャオミ SU7 ウルトラがグランツーリスモ7に登場:中国初の参戦実現とビジョンGT計画についても発表

シャオミ SU7 ウルトラがグランツーリスモ7に登場:中国初の参戦実現とビジョンGT計画についても発表

Image:Xiaomi

| 渦中のシャオミはこれを機にイメージ挽回なるか |

さらには全世界に「シャオミ」の名を轟かせることも可能に

中国のテック大手Xiaomi(シャオミ)より「自社開発のフラッグシップEV「シャオミ SU7 ウルトラが、PlayStation 5用レーシングシミュレーター『Gran Turismo 7(グランツーリスモ7)』に登場する」という発表がなされています。

これは中国メーカーの車両としては史上初の参戦であり、自動車業界における大きな文化的節目であることは間違いなく、このプロジェクトはシャオミだけでなく、中国自動車産業全体のグローバル進出を象徴する出来事といっていいかもしれません。

今後はNIOやBYD、ZEEKRなど、他の中国メーカー(ブランド)の参戦も期待でき、グランツーリスモ内を走る車両の勢力図が大きく書き換えられる可能性をも示唆しています。

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シャオミがグランツーリスモ7に参戦:中国初のGT車両が登場

さらにシャオミは「中国車両としての初参戦」を実現しただけではなく、グランツーリスモとのコラボレーションを拡大し、「シャオミ・ヴィジョン・グランツーリスモ)Xiaomi Vision Gran Turismo」の開発計画も発表。

「Vision Gran Turismo」は、ゲーム内でのみ存在する架空の未来型コンセプトカーを各メーカーが自由に設計する取り組みですが、これまでにはランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェ、ジャガーなど名だたるメーカーが参加しており、シャオミがこの舞台でどんな革新的デザインやテクノロジーを打ち出すかに注目が集まります。

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シャオミSU7ウルトラはグランツーリスモの世界にて競争力を発揮できる?

『Gran Turismo』は1997年に登場した、世界屈指のリアル志向レーシングゲーム。

フェラーリ、ランボルギーニ、メルセデス・ベンツ、BMW、トヨタなど、数多くの有名ブランドが参加しており、1,000台以上の車種と50以上の実在サーキットを収録しています。

シャオミの参戦は、これまで欧米や日本勢が中心だったGTの中において、中国ブランドの台頭を象徴する一歩でもあり、ポルシェ・タイカン・ターボGTを上海国際サーキットにて(タイム上)打ち負かした実力の進化が問われるところ。

そして現在このシャオミ SU7ウルトラの販売は中国国内に限られているため、これを(バーチャルであっても)ドライブできるのは中国以外では「グランツーリスモ7の中でのみ」ということになりますね。

SU7 Ultraとは? Xiaomiが誇る最上級パフォーマンスEV

今回グランツーリスモに追加される「シャオミ SU7 ウルトラ」は同社の技術力を結集した高性能EVで、以下のような圧倒的スペックを誇ります。※プロトタイプながらも、ニュルブルクリンクにて「4ドア市販車としての最速ラップ記録」も樹立

項目スペック
モーター自社開発V8(27,200rpm)
駆動方式三モーター全輪駆動
最大出力1,548PS(約1,526馬力)
最高速度350km/h超
0-100km/h加速わずか1.98秒
バッテリーサーキット仕様の高性能バッテリー

クリエイターのコメント:GTとXiaomiの共鳴

そしてGTシリーズの生みの親、山内一典氏は今回のコラボに対して以下のようにコメント。

「中国の自動車産業は急速に進化しており、Xiaomiの挑戦は非常に印象的です。情熱と探求心に共感します。」

これに対し、シャオミ創業者の雷軍(Lei Jun)氏も次のように応えることに。

「我々は技術でより良い社会を目指すという信念を共有しています。Gran Turismoを通じて、世界中のプレイヤーに中国製高性能EVの魅力を体験してほしい。」

まとめ

シャオミ SU7ウルトラのグランツーリスモ7参戦は単なる「ゲームへの登場」ではなく、それは、中国の技術革新とブランドイメージの向上、そしてEVパフォーマンスの可能性を世界に示す重要なステップ。

シャオミが発表するであろうビジョンGTにも注目しつつ、ゲームとリアルの境界を越える新時代のクルマ体験を楽しみに待ちたいところですね。

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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