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メルセデス・ベンツがPHEV版GLE53、「AMG GLE53 ハイブリッド 4MATIC+」を発表。モーターによって+136馬力を獲得、装備も充実

メルセデス・ベンツがPHEV版GLE53、「AMG GLE53 ハイブリッド 4MATIC+」を発表。モーターによって+136馬力を獲得、装備も充実

| メルセデス・ベンツ「AMGといえどもパワートレーンの選択肢を多様化し、様々な需要に備える」 |

今後はAMGにおけるハイブリッドも多様化する可能性

さて、メルセデス・ベンツは今年2月にフェイスリフト版となるGLE、そしてAMG版のGLE53、GLE63 Sを公開していますが、(AMGではない)GLE53最大のトピックはプラグインハイブリッドが追加されたこと。

一方のAMGバージョンでは(ストロングハイブリッドという意味での)電動化されたモデルの発表はなく、しかし今回AMGモデルにもプラグインハイブリッド(PHEV)バージョンが追加されており、これについてメルセデス・ベンツは「EVパフォーマンスという超高性能ラインナップに加え、幅広いパワートレーンの選択肢を提供する」と述べており、ハイブリッドについても複数のキャラクターを付与することについて言及しています。

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新型メルセデスAMG GLE53 ハイブリッド 4MATIC+はこんなクルマ

メルセデスAMG GLE53 ハイブリッド 4MATIC+は「SUVボディ」「クーペボディ」両方に設定されており、いずれも449馬力を発生する3リッター6気筒エンジン(改良が施され14馬力アップ)に加えて136馬力を発生するエレクトリックモーターを搭載しており、システム合計だとその出力は544馬力、最大トルクは749Nmに達します。

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0-100km/h加速は4.7秒、最高速は250km/hを誇り、エレクトリックモードでは(モーターのみで)時速140km/hまでの走行ができ、SUVボディだと80-86km、クーペボディだと82-87kmの走行が可能となっています。※バッテリー容量は両方とも同じ31.2kWhなので、この数字の差は空力性能の差によるものかもしれない

なお、プレスリリースには車体重量が記載されていないものの、近年のメルセデスAMGの例に従い、「非常に重い」と考えていいのかも。

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外観上の変更内容としてはすでにフェイスリフト(マイナーチェンジ)を受けたGLE53/GLE63 Sとほぼ同様で、見たところではフロントバンパー中央のロワー部分のグリル形状が異なるように見え、ここには”ノーズクーラー”が追加されている、とのこと。

加えてフロントフェンダーとリアにはハイブリッド専用バッジが付与されていることにも言及されています。

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標準装着されるホイールは21インチ、ブレーキシステムはフロントにAMGスペックの6ピストンキャリパー、リアにはフローティングキャリパー(シングルピストン)という構成。

足回りも微妙に変更を受けており、AMG RIDE CONTROL エアサスペンションはメルセデスAMG GLE53 ハイブリッド 4MATIC+専用のチューンとなり、新しいハードウェアとソフトウェアで制御されるほか、「エレクトリックモード走行時」を考慮して静粛性を向上させているとのことなので、ブッシュ類の変更があるのかもしれません。

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フロントとリアアクスルには新しいパッシブスタビライザー、新設計のフロントストラットに新しいストップバッファー、リアアクスルに新設計のダンパーが装備されており、制御ソフトウェア、 シャシーのチューニング、ESP、AMGパフォーマンス4MATIC+全輪駆動、ハイブリッドドライブ適応したステアリング等の”刷新された”デバイスによって安全性とダイナミックさを両立している、ともアナウンスされています。

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AMG DYNAMIC SELECT(ドライビング プログラム)においてもプラグイン ハイブリッドモデル用として再調整がなされ、トランスミッションの応答性、ステアリング特性、シャーシのダンピングやサウンドなどの重要なパラメーターを変更しており、液晶メーターの表示もハイブリッドモデル専用に。

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ドライブモードは「Comfort」、「Sport」、「Sport+」、「Smoothness」、「Individual」に加えて2 つのハイブリッド専用運転プログラムがあり、「エレクトリック」を選択すると停止状態から最高140km/hまでエレクトリックモーターのみで走行しますが、 バッテリーが空になった場合、または素早い追い越し操作など強力なパワーが必要となった場合には内燃エンジンが始動することで”エレクトリックモーターをアシスト”。

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「バッテリーホールド」モードでは、「コンフォート」モードと同様に、内燃エンジンとエレクトリックモーター(最大約25%のブースト)との組み合わせにて走行し、これによってバッテリーの充電レベルが(自動的に)一定に保たれるのだそう(たとえば、バッテリーが75%充電されている場合、「バッテリー ホールド」を選択すると、バッテリー容量75%がキープされる)。

このモードではエレクトリックモーターの使用が制限され、エネルギー消費が低くなるように最適化されるとともに、消費した電力は回生によって補われるようですね。

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なお、エレクトリックモーターのみで走行する場合、(一部の国や地域で)法的に義務付けられている音響車両システムが、近接警告音を発生させ、しかしこれは「特別に構成された、低周波を用いたAMGサウンド」。

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このサウンドは車両前面スピーカーと背面スピーカー(2つ)を備えるサウンドバーを介して外部に放たれ、このサウンドは室内にも流されるとアナウンスされています(欧州では時速20km/hまで作動し、それ以上の速度では音を発しない)。

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新型メルセデスAMG GLE53 ハイブリッド 4MATIC+はこんなインテリアを持っている

新型メルセデスAMG GLE53 ハイブリッド 4MATIC+のMBUXインフォテインメントシステムにはハイブリッド専用のディスプレイと機能が含まれており、これらには充電メニューが含まれ、高電圧バッテリーの充電ステータスや温度、電気範囲などに関する情報が提供されることに。

さらには標準装備が大幅にグレードアップしたことも特筆すべき点であり、従来モデルにて人気の高かった電動パノラミック サンルーフ、ヒーター付きフロント シート、アダプティブ ハイビーム アシスタント、スマートフォン・インテグレートなどがすべて標準に。

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加えてAMG パフォーマンス・エキゾースト システム、Burmester(ブルメスター)サウンド システム、メモリーパッケージ、360度パーキングパイロット、キーレスゴー・パッケージ、ブラインドスポットアシスタントも標準化され、様々な機能は最新世代のAMGパフォーマンス・ステアリングホイールにてコントロールできるようになっており、総合的な魅力が大きく向上した新グレードだと言えそうですね。

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参照:Mercedes-Benz

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