| 最近のメルセデス・ベンツはデイタイムランニングランプの発光グラフィックに「破線」を用いることが多くなった |
その世代によってチョコチョコとデザインが変化している
さて、メルセデス・ベンツがフェイスリフト(マイナーチェンジ)版となる新型メルセデス・ベンツGLE(SUV、クーペ、AMGモデル)を発表。
改良の内容としては内外装の変更、そして新しいプラグインハイブリッドモデルを含むGLEラインナップ全体の電動化となっていますが、先日発表された新型CLA以降、オフィシャルフォトの雰囲気がちょっと変わり、これまでの「単に写しただけ」から、演出の入る「ちょっとドラマティックな」画像となっているのが印象的です。
新型メルセデス・ベンツGLE(SUV)はこう変わった
そこでまず今回発表された新型メルセデス・ベンツGLEを見てゆくと、まずこちらはSUVボディのGLE。
外観の変更は大きくなく、まずグリル無いの水平バーは、いくつかのクロームの四角形によってセグメント化されたデザインとなり、コーナーインテークには大きなクロームのアクセントが付き、ヘッドライトは現行モデルと同じサイズと形状ではあるものの、内部には新しいエレメントが加えられています。
リアの変更も最小限に留められ、テールランプのデザインが変更された程度です。
なお、GLE580には、アンダーライドガードと地上高を1.2インチアップした「オフロードエンジニアリングパッケージ」が追加された、とのこと。
そして新型メルセデス・ベンツGLEのトピックといえばプラグインハイブリッドが追加されたことで、このメルセデス・ベンツGLE 400e 4マチックは、134馬力のエレクトリックモーターと2.0リッター4気筒エンジンを組み合わせ、合計出力381馬力を発生させます。
メルセデス・ベンツによると、このGLE 400e 4マチックはは0-60mph(0-96km/h)を5.8秒で加速し、23.3kWhサイズのバッテリーを用いてエレクトリックモーターのみでの走行が可能、とのこと(ただし、まだ航続可能距離は発表されていない)。
このほかのGLEには48ボルトのマイルドハイブリッドシステムが搭載され、これはすべてのモデルが電動化されたということを意味します。
インテリアの変更範囲も大きくはなく、しかし新型ステアリングホイールのスポークにタッチセンサーを備え、ドライバーはセンターのタッチスクリーンとデジタルメーターディスプレイの両方をホイールから操作できるように(ステアリングホイールから手を離さなくても良くなった)。
そのほか、エアベントのクロームトリムや、以前はマイバッハでしか選択できなかったピアノブラックのフローイングライントリムが選択可能となっています。
なお、「オフロードモード」選択時には、勾配やロール角、ステアリング角などを表示しつつもセンターディスプレイに前輪の様子を映し出すことができるなど、より高度な技術を搭載しており、トレーラーを装着した場合には、トレーラーの大きさに応じて目的地までの最適な道を教えてくれる「トレーラールートプランナー」が新たに搭載されたほか、トレーラーを積んだままバックする際のアシスト機能も追加されています。
新型メルセデスAMG GLE(53 / 63S)はこう変わった
そしてこちらは新型メルセデスAMG GLE53(クーペ)。
こちらは新型メルセデスAMG GLE63S(クーペ)。
メルセデスAMG GLE53(SUV)。
いずれも外観の変更は非常に小さく、機能面だと、GLE53ではプログラムのわずかな修正とターボチャージャーの大型化によってトルクが向上しており、これによって0-96km/h加速が4.9秒に短縮されています。
AMG GLE 63 Sは引き続き4.0リッターV8ツインターボを搭載し、出力には変更無し。
なお、ちょっと前までは「フェイスリフト」というと必ず出力が向上していたものですが、最近ではメルセデス・ベンツ、そしてBMWにおいてもフェイスリフトでは出力が変わらないケースが増えており、これは「規制によって、これ以上のパワーアップはもう不可能」というレベルに達しているためだと思われます。
インテリアにおいても基本的に変化はなく、しかしヘッドアップディスプレイなど標準装備が大幅に増加している、とアナウンスされています。
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