ヒョンデ アイオニック5 Nの特別試乗会に当選。案内には「ヘルメットとレーシンググローブ持参」「レーシングシューズ着用」など当日のハードさを物語る恐ろしい文言が

｜　いまだかつて、ここまでハイレベルな注意事項が記された試乗会は他にない　｜

それだけアイオニック5 Nのレベルが高いということなのだと思われる

さて、先日申し込んでいたヒョンデ アイオニック5 Nの特別先行試乗会へと参加できることに。

このアイオニック5 Nはヒョンデのスポーツ部門「N」が誇るハイパフォーマンスモデルで、大人気のEV「IONIQ 5」の出力を650馬力にまで向上させ、0-100km/h加速3.4秒、最高速度260km/hというスペックを誇ります。

ヒョンデ アイオニック5 Nは単に「ハイパワーなEV」ではない

なお、このヒョンデ アイオニック5 Nは単にパワーを上げただけの直線番長ではなく、「N（ニュルブルクリンクの頭文字、そしてヒョンデ本社の所在地を示す）」という文字が与えられていることからもわかるとおり、実際に「サーキットを走って速いクルマ」。

最大で0.6Gの減速力を発生させる高性能ブレーキ、前後デュアルモーターのトルクを積極的に4輪へと振り分けて素早くコーナーを駆け抜ける電制デフ（N コーナー・カービング・ディファレンシャル）を持ち、ドライブモードにおいてもスプリント（短時間のレースのためにパワーを積極的に放出）やエンデュランス（耐久レース向けで、おそらくは回生も強くなる）といったレース向けのパターンを持っています。

ちなみにですが、ヒョンデはその上位ブランドであるジェネシスとともに強く電動化を推し進めており、北米においては（減税対象とならないにもかかわらず）販売を伸ばすなどノリにノっているブランドです。

さらにはランボルギーニやBMW、ベントレーからもデザイナーやエンジニアを引き抜いて一気に「デザイン、エンジニアリング共に」駆け上がってきたということもあり、ぼくは常々「そこまで評価が高いのであれば、ぜひ自分で運転してみないとな」と考えていたわけですね。

「IONIQ 5 N Track Day（特別先行試乗会）はかなりハードルが高いイベントだと考えて良さそうだ

なお、今回参加するアイオニック5 N トラックデイの参加者は抽選にて選ばれることになるのですが、申込みフォームにてサーキット走行の経験など「通常の試乗イベントでの申し込み」では尋ねられることがないような内容を多々記載する必要があり、その後には電話にていくつかのヒアリングがなされ、さらにその後に参加者が決定されるという流れです。

そして今回、ありがたいことに「当選」となったわけですが、いただいた「当日の注意事項」がこれまでぼくが参加したどの（サーキット含む）試乗イベントよりもハードであり、今からそのスパルタンなプログラムにちょっとビビっている自分がいます。

そこでこの「注意事項」の一部を紹介してみると、まず服装については「半袖半パンはアウト」なのはもちろん、「綿製品推奨」という初めて見る記載も。

靴に関してはサンダルはもちろん「革靴」NGで、「スニーカーもしくはレーシングシューズ着用」というこれまた初めて見る記載が目に入ります（スニーカー着用というのはよく見るが、レーシングシューズの記載があるのははじめて見た）。

参考までに、先日試乗したマクラーレン・アルトゥーラだと、（足元が狭いので）細身の靴を推奨しますというアドバイスが事前にあったものの、このアイオニック5 Nについてはそれとはまた異なる意味で靴を指定しているわけですね。

さらに極めつけは「JIS規格以上のヘルメット、レーシンググローブを持っている場合は持参を」と記載されていることで（レンタルあり）、常設サーキットではないコースでの試乗では極めて稀な例であるとともに、このイベントの「濃さ」を物語っているように思います。

そのほか、「前日0時以降の飲酒は控えるよう」という注意書きも見られ、これもまた当日のハードさを示すひとつの例なのかもしれません。

果たしてぼくの体が耐えられるのかどうか、そして当日赤っ恥をかかないかどうか不安ではあるものの、せっかくの機会なので思いっきり楽しんでこようと思います。

あわせて読みたい、ヒョンデ関連投稿