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アルファロメオがミッレミリアでの栄光を讃えステルヴィオとジュリアに「スーパースポーツ」を設定。両モデル、そしてV6エンジン搭載車の最終記念限定モデル

アルファロメオがミッレミリアでの栄光を讃えステルヴィオとジュリアに「スーパースポーツ」を設定。両モデル、そしてV6エンジン搭載車の最終記念限定モデル

Image:Alfaromeo

| 現時点でアルファロメオはジュリア、ステルヴィオの後継モデルについて具体的な話をしていない |

おそらくV6エンジンはハイブリッド化され蘇ることとなるであろう

さて、アルファロメオが「1928年の伝説的なミッレミリアでの初優勝を祝う」特別なステルヴィオ・クアドリフォリオとジュリア・クアドリフォリオを限定発売。

これらは”スーパースポーツ”と命名され、アグレッシブな外観とパフォーマンスの強化によって「究極バージョン」という位置づけを持っており、 過去に活躍した栄光の6C 1500スーパースポーツ、そして100年以上ぶりにそれを復活させたことで「ブラックのクアドリフォリオ ロゴ」を称えるシリーズとなっています。

なお、これら両モデルの発売は歓迎すべきではあるものの、同時に「ステルヴィオ、ジュリアともに現行世代は今年で生産が終了」「現行のV6エンジンはここで終了」という残念な発表もなされています。

ただ、V6エンジンについては「生き残る」というコメントが(以前に)なされているので、ハイブリッド化されつつ今後のモデルに搭載されることとなるのかもしれません。

アルファロメオ
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アルファロメオはかつてモータースポーツ界における「強豪」であった

少し前置きしてみると、この6C 1500 スーパースポーツ(スパイダーザガート)は、アルファロメオが1910年に自動車事業に参入した直後に作成した一連のレーシングカーのうちの1台であり、同社のモータースポーツへの可能性を切り開いたことで知られます。

ミッレミリア専用に設計され、1928年3月31日から4月1日までのレースではジュゼッペ・カンパリとジュリオ・ランポーニがドライブを担当し、1,007 マイルを19時間14分5秒というタイムで完走することでみごと優勝を飾ります。

華々しいデビューののち、第二次世界大戦前から戦後にかけて8勝を記録するものの、ミッレミリアは(死者の出た大事故が原因となって)1957年に終了しているため、以降この記録は決して破られることはなく、アルファロメオはこの記録によってモータースポーツの歴史におけるその地位を確固たるものとし、その歴史のハイライトとなっているわけですね。※アルファロメオの勝利は1947年以降ピタリと止まってしまうが、これはフェラーリによって阻止されたためで、これ以降フェラーリも8勝を挙げている(アルファロメオがモータースポーツに対する姿勢を弱めたことも影響している)

GiuliaeStelvioSuperSport
Alfaromeo

アルファロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオ・スーパースポーツはこんなクルマ

そこでまずはステルヴィオ・クアドリフォリオ・スーパースポーツから見てみると、搭載されるV6ツインターボは505馬力から520馬力へと増強されており、そのほかメカニズム的なアップデートだと機械式リミテッドスリップディファレンシャルの装着がアナウンスされています。

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Alfaromeo

つまりこのステルヴィオ・クアドリフォリオ・スーパースポーツは「外観をレーシーに仕上げただけ」ではなく、実際のパフォーマンスが引き上げられているということには要注目。

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Alfaromeo

さらにトランスミッションシャフトやボンネット、スポイラー、サイドスカート等にもカーボンファイバーをふんだんに使用し、軽量化による運動性能向上を実現していますが、アクラポヴィッチ製エキゾーストシステムによる素晴らしいサウンドも見逃せないポイントです。

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Alfaromeo

そのほかブレーキキャリパーやホイール、センターキャップにはブラック仕上げが用いられ・・・。

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Alfaromeo

インテリアはブラックにレッド(一方、エクステリアではレッドが強調されていない)。

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Alfaromeo

そしてこのレッドはシートやダッシュボードのステッチ、ヘッドレストの刺繍(アルファロメオのエンブレムのほか、スーパースポーツ文字が入る)のほか・・・。

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カーボンファイバーにも(編み込まれる糸のカラーとして)使用されています。

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Alfaromeo

アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ・スーパースポーツはこんなクルマ

そしてこちらはジュリア・クアドリフォリオ・スーパースポーツですが、用いられるレシピはステルヴィオ・クアドリフォリオ・スーパースポーツ同様です。

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Alfaromeo

パワートレーンに関するアップデートもステルヴィオ・クアドリフォリオ・スーパースポーツ同様。

ちなみにジュリア・クアドリフォリオ・スーパースポーツのホイールは19インチ、ステルヴィオ・クアドリフォリオ・スーパースポーツのホイールは21インチ。

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Alfaromeo

こちらが「約100年ぶり」に蘇ったというブラックのクアドリフォリオバッジ。

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その他のバッジにもブラック仕上げがなされます。

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カーボンファイバー製パーツが使用される部位もジュリア・クアドリフォリオ・スーパースポーツ/ステルヴィオ・クアドリフォリオ・スーパースポーツではほぼ共通ではあるものの、ジュリア・クアドリフォリオ・スーパースポーツのみ「ルーフがカーボンファイバーになる」といった相違もあるもよう。

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なお、ボディカラーはジュリア・クアドリフォリオ・スーパースポーツではエトナレッドとヴァルカーノブラック(メタリック)、アルファホワイトを選択でき、ステルヴィオ・クアドリフォリオ・スーパースポーツだとエトナレッドとヴァルカーノブラックの2色のみ。

販売台数についてはジュリア・クアドリフォリオ・スーパースポーツが275台、ステルヴィオ・クアドリフォリオ・スーパースポーツだと175台のみとなっており、最終限定版としては申し分のないスペック、そして希少性が与えられていると考えて良さそうですね。

GiuliaSuperSport5
Alfaromeo

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参照:Alfaromeo

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