
Image:Alfaromeo
| イタリア最先端のデザイン、そして技術と「誇り」が集う |
この記事の要約:3つのポイント
- 異次元の空力: ルナ・ロッサのヨット「AC75」のフォイル(翼)技術を応用し、ダウンフォースを標準モデルの5倍(140kg @300km/h)に強化
- 本物の素材: ダッシュボードには、実際にレースで使用された「ルナ・ロッサの帆」の断片を加工して封入
- 究極の独占性: アルファ ロメオとマセラティの新カスタマイズ部門「BOTTEGAFUORISERIE」が手掛ける、世界わずか10台の超限定生産
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アルファ ロメオ「ジュリア ルナ・ロッサ」とは
イタリアの情熱が「陸と海で交差する」瞬間がついに誕生。
アルファ ロメオが今回、世界最高峰のヨットレース「アメリカズ・カップ」に参戦する「ルナ・ロッサ・プラダ・ピレリ」チームとのコラボレーションによる特別限定車「ジュリア クアドリフォリオ ルナ・ロッサ」を世界初公開しています。
このクルマは単なる「記念モデル」の域を遥かに超えて最新の空力工学とヨットの素材技術を惜しみなく投入した一台であり、当然ながら発表時点ですでに全10台が完売しているとされ、2026年そうそうに「自動車界で最も手に入れるのが困難な走る芸術品」となっています。
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ヨットの「翼」で路面に吸い付く
このモデルが「最も過激」と呼ばれる最大の理由は、その空力性能にありますが、具体的にはルナ・ロッサのレーシング艇が水面を飛ぶように進むための「フォイル(水中翼)」の断面形状を逆転させ、クルマのリアウィングに採用しています。
これにより、「空を飛ぶ」のではなく「路面に猛烈に押し付ける(ダウンフォース)」力を発生させまるといい、時速300km走行時のダウンフォースは140kgにも達し、レーシングカーなみの超高速域での安定性を誇るというわけですね。
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ジュリア クアドリフォリオ ルナ・ロッサの主要諸元
| 項目 | スペック・特徴 |
| エンジン | 2.9L V6 ツインターボ |
| 最高出力 | 520 hp |
| 最高速度 | 300 km/h |
| 駆動方式 | FR(機械式LSD搭載) |
| ダウンフォース | 140 kg(300km/h走行時 / 標準比5倍) |
| 生産台数 | 世界限定 10台(全車売約済み) |
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専用の特別デザイン・素材
- 外装色: 船体をイメージした、金属的な光沢を放つ特製イリディセント(玉虫色)ペイント
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- ロゴ: ブランド史上初となる「赤背景」のアルファ ロメオ・エンブレムを採用
- インテリア: 船員が着用するPFD(ライフジャケット)のグラフィックを模したSparco製シート
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- 特別素材: ルナ・ロッサのヨットに使用されているカーボンファイバーや、本物の「帆」の素材を内装パーツに統合
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- 専用エキゾーストシステム:アクラポヴィッチ製のエキゾーストシステムを装着
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なお、ルナ・ロッサはイタリアのプロフェッショナル・ヨット(セーリング)チームで、直訳すると「赤い月」。
プラダがメインスポンサーとなっており(そのため、プラダ同様の甘いベルトラインが特徴である)、同じくイタリアのフェラーリ(CFD=数値流体解析、カーボン素材、シミュレーション技術を共有)、パネライ(コラボウォッチを発売)とも協業関係にあります。※スパルコもイタリア、ただしアクラポビッチはスロベニアである
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市場での位置付け:伝説の「GTA」を超える希少性
かつて登場した「ジュリア GTA/GTAm(世界限定500台)」も驚異的でしたが、今回の「ルナ・ロッサ」はわずか10台という、もはや骨董品オークション級の希少価値を持っています。
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アルファロメオが限定500台のスパルタンモデル「ジュリアGTA/GTAm」の価格と仕様を発表。欧州では2052万円~、カラーは「昔のレーシングカーっぽい」デザインも選択可
| さすがに価格は高いが、その価値は十分にある | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49840150286/in/dateposted-publ ...
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これはアルファ ロメオが新設した「BOTTEGAFUORISERIE(ボッテガ・フオリセリエ)」という、フェラーリやランボルギーニのビスポーク部門に対抗する「究極のカスタマイズ部門」が手掛ける第一弾プロジェクトでもあるためで、この部門では「希少価値」「職人による手作業」を主な価値としているため、今回の「ごく少数の」設定となっているわけですね。
つまるところ、イタリアの伝統的な職人技(ボッテガ)と、最新のエンジニアリングが融合した、新たなブランド戦略の象徴と言えそうです。
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結論:情熱が結びつけた「イタリアの誇り」
このプロジェクトは、単なるスポンサーシップの関係を超え、2027年にイタリア・ナポリ湾で開催される「第38回アメリカズ・カップ」に向けた両ブランドの共闘宣言でもあり、陸の王者と海の王者とのタッグにより、カーボンファイバー、データ分析、空気力学といった共通の言語で対話した結果生まれたのがこの「ジュリア ルナ・ロッサ」。
10人の幸運なオーナーの手元に届くこの車は、イタリアンスポーツの歴史において永く語り継がれる伝説となることは間違いないと見られています。
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ちょっと一言:なぜロゴが「赤」なのか?
アルファ ロメオのエンブレムといえば、ブラックとホワイトを使用した円環が一般的ですが・・・。
今回は「情熱」と「ルナ・ロッサのイメージカラー」を尊重して特別にレッドカラーが採用され、これは100年以上の歴史を持つアルファ ロメオにとって、非常に異例で大胆なデザイン変更。
こういった側面からも、ジュリア ルナ・ロッサの特別さが伝わってくるかのようですね。
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