| 実際のところ、ボクが中国に住んでいたら中国車を選ぶだろう |
一部ではまだまだコピーも多いようだが、多くの中国車は個性あふれる面白いクルマに
さて、先日は長安汽車のブランドの一つ、ディーパル(Deepal)が「ちょっとオシャレ、そしてギア感満載」のSUV「G318」を発表しましたが、今回正式に発売の運びとなり、価格含む詳細が公開されることに。
このディーパルG318の車体サイズは全長5,010ミリ、全幅1,985ミリ、全高1,895ミリだと紹介されており、つまりは「かなり大きな(ランドクルーザー250や300くらいの)クルマ」です。
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ディーパル G318はこんなクルマ
このディーパル G318は中国にて現在人気化しているレンジエクステンダーEV(EREV)で、発電用エンジンは150馬力を発生する1.5リッター、そしてこれにエレクトリックモーター(シングルあるいはデュアル)を組み合わせます。
外部電源から充電を行った場合は30〜80%までを30分で充電でき、レンジエクステンダーを活用した場合の航続距離は最長で1,000km(CLTCサイクル)だとアナウンスされていますが、この「1,000km」というのは現在の中国における一つの基準となりつつあるように思います。
2輪駆動と4輪駆動、そして出力違いを含めると合計6つのバージョンがラインアップされ、価格は175,900元(現在の為替レートでは約382万円)~318,000元(約690万円)だとアナウンスされていますが、現在注文できるのは「最上位グレード」のみで、2輪駆動バージョンは2025年まで発売を待つ必要があるのだそう。
このディーパルG318は非常に独特なデザインを持っていて、リアは「大空への扉」をイメージしてデザインされたといい、好き嫌いは分かれるかもしれないものの、そのオリジナリティは高く評価すべきだと思います。
なお、最低地上高(バッテリーパックを含む)は278mm、アプローチアングルは27度、デパーチャーアングルは31度なので、オフローダーとしてもまずまずの数値を持っており、4WDモデル(トップレンジでは424馬力)だと1,600kgの牽引能力を誇るうえ、5つの日常使用のためのモード、5つのオフロード走行のためのモードを持ち、中には「タンクターン」「オフロードクローリング」モードも含まれる、とのこと。※エネルギー管理モードを組み合わせると合計で16モードがプリセットされる
このゴツいルックスにも関わらずドアハンドルには「フラッシュマウント」を採用し、最近発表される中国車のほとんどはフラッシュドアハンドルを持っているところを見ると、これも「中国車のスタンダード」なのかもしれません(あるいは、これを採用していないと商品力を維持できないか)。
ディーパル G318はこんなインテリアを持っている
ディーパル G318のインテリアに目を移してみると、スウェード調素材とメタル調アクセントが目立つところで、全体的には非常にシンプル。
インテリアカラーは3つ(デンスフォレストブラック、グレイシャーブルー、ホーリーレイクグリーン)が用意されていますが、中国車のインテリアにおいては(いずれのセグメントであっても)けっこう落ち着いたカラーが好まれるように思います(レッドやイエローなどのビビッドなアクセントが用いられるケースは少ないようだ)。
メインのメーターは10.25インチ、そしてインフォテイメントスクリーンは14.6インチ、車両オペレーティングシステムは自社開発のディーパルOS。
インフォテイメントスクリーン下の物理スイッチ、そしてセンターコンソール上のモードセレクターのサイズはけっこう大きく、これはオフローダーという性格を考慮し、「グローブを装着していても操作できるように」配慮したのかも。
装備としては音声認識、(スマートフォンの)Bluetooth / NFC / RFIDキー、内蔵ドライブレコーダー、50W携帯電話ワイヤレス充電、シートヒーター / ベンチレーション(フロントシート)、レベル2運転支援機能等がアナウンスされており、そのほかフロントシートをフラットにしてベッドにできるワンタッチフラットシートといった特徴も。
ちなみに後部座席を折りたたむとトランク容量が818Lから1747Lに拡張でき、車内には31個もの収納スペースがある、と説明されています。
なお、広大なガラスルーフも中国車では「外せない」装備の一つですね。
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参照:Deepal