クラウンスポーツ初めての給油。実測燃費は18.8km/L、公称値の21.3km/Lには届かず。ちなみに給油口カバーの質感が「あまりに残念」、やっぱり600万円のクルマとは言い難い

｜　全般的にはいいクルマではあるが、今までに乗ってきたクルマと比較すると「あと一歩」及ばず　｜

裏返せば「まだまだトヨタは伸びる余地がある」と考えたい

さて、トヨタ・クラウンスポーツが納車されたのち初めての給油を行い、走行距離と旧容量から逆算した燃費は「リッター18.8km」。

クラウンスポーツの（WLTCモードでの）公証燃費は21.3km/Lなのでこれには及ばないということになりますが、ぼくは（意外と）運転がマイルドで、よってこれまでに乗ってきたクルマの多くにてカタログ値どおりの燃費を記録しています。

そのためクラウンスポーツはぼくにとって珍しく「実燃費とカタログ燃費とがかけ離れているクルマ」ということになりそうですが、これはまだぼくがクラウンスポーツの運転に慣れていないだけの話であり、もう少し走行距離を重ね、運転に慣れてくればもう少し燃費を伸ばせるのかもしれません。

クラウンスポーツはさすがに「賢い」制御を持っている

なお、クラウンスポーツはぼくにとってはじめてのハイブリッドであり、ぼく自身まだまだハイブリッドの性質については「学習中」。

メーター内に常にハイブリッド（エネルギー）モニターを表示しており、どういったときにガソリンエンジンが稼働し、どういったときに充電がなされ、どういったときにハイブリッド用バッテリーから電力が供給され駆動力に変換されるのか等を逐次確認していて、この理解によって「よりエコな運転を行おうと」心がけているわけですね。

そうやってエネルギーモニターを見ながら運転していて理解できるのが「トヨタのハイブリッドシステムのスマートさ」。

様々な状況や環境にあわせて臨機応変に充電や放電状態を変化させつつ、かつパワートレーンをシームレスに統合しており、さらにクラウンスポーツの場合は回生、そして駆動力の分配を「2輪」「4輪」に適切に振り分けているという印象です。

低速時の発進や加速ではエレクトリックモーターのみで「4輪」を駆動し、高速域での加速ではガソリンエンジンを活用し、そしてアクセルオフでは回生による充電に入るという「お約束」はそのままに、これらの「組み合わせ」そして「比率」においてトヨタの長年のハイブリッドにおけるノウハウが生かされていると考えて良く、非常に効率的な充電そして放電を行い、しかもストレスフリーな加速を実現しているように感じます。

ちなみに公称値では市街地モードでの燃費は19.1km/L、郊外モードでは22.7km/L、高速道路モードでは21.6km/Lとなっていますが、実際のところでは高速道路走行時の燃費につき、これを達成するのは難しいかもしれません（よほどのノロノロ運転でもしない限り）。

トヨタ・クラウンスポーツの給油口カバーの質感は「残念」である

なお、今回始めての給油を行って気づいたのは「給油口カバーの質感がイマイチ」ということで、そのヒンジの強度、安っぽさ、閉じるときのタッチと質感など”かなり”残念であると考えています。

巷では「クラウンスポーツは600万円のクルマではない」と良く言われますが、この部分に関しては「とうてい価格に見合わない」という印象。

参考までに、クラウンスポーツで感じるのは「各部のタッチが統一されていない」ということで、たとえばステアリングホイール上のコントローラー、シート調整スイッチ、エアコン調整スイッチなど「それぞれのスイッチのタッチ（感触やストローク）がバラバラであるという感じ。

さらには上述の給油口パネルのタッチも合わせると「1台のクルマの中にある可動部や操作系の感触がバラバラ」で、これは著しくクラウンスポーツの質感を損なう部分だとも考えています。※参考までに、ドイツ車はこのあたりに最新の注意を払っている

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