| 現在多くの自動車メーカーが「他の市場では販売していないロングバージョン」を中国市場に相次ぎ投入している |
中国市場には「専用モデル」を投入するだけの価値がある
さて、中国市場は大きなクルマが好まれるということもあり、フォルクスワーゲンやアウディ、BMW、メルセデス・ベンツなどが相次ぎ「ロングホイールベースバージョン」を発売していることでも知られますが、今回はテスラもその波に乗って「ロングバージョンのモデルYを発売するのでは」との報道。
なお、テスラはすでに北米含むいくつかの市場で「6人乗り」モデルYを販売しているものの、中国版”6人乗り”モデルYはこれとは異なって「大きくなる」とされ、つまりボディサイズが根本的に異なる車になるということに。
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ついにメルセデス・ベンツのグリルも光る。中国版ロングボディ、「EクラスL」が発表に。随所に中国市場を意識した装備が追加される
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テスラは中国のライバルと競争すべく「6人乗り」モデルYを計画中
今回報じられる内容によれば、テスラは来年にも「モデルYのロングバージョンで6人乗り(3列)モデルを発売する」とことで、これはもちろん大きく広々とした室内を持つクルマを好む中国市場への対策、そしてすでにそれらを導入しているライバルへの対抗だと言われます。
テスラは北米ですでに3列シートのモデルYを販売しているものの、中国版はより長く、より広くなる可能性があるとされ、これはモデルYの(ジュニパーと呼ばれる)フェイスリフトモデルと同時に発表されるのではないかと見られているようですね。※フェイスリフトの内容そのものは新型モデル3同様だと見られる
逆に「なぜ米国で発売されている6人乗りモデルYを中国に導入しないのか」という疑問も湧きますが、これは「米国仕様の6人乗りでは中国市場の消費者が満足しないであろう」と目されているためで、つまり中国市場のほうが北米よりも「高い要望」を持つのかも。
なお、このロング版モデルYが他の市場へと投入されるかどうかはわかりませんが、「モデルXは大きく高すぎるし、そこまでのパフォーマンスも必要としない」ポテンシャルカスタマーに”刺さる”可能性が非常に高く、そしてテスラはモデルX(モデルSも)についてはすでに切り捨てにかかっているという印象もあり、ある意味ではモデルXのリプレイスとして機能する可能性もありそうですね。
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