■自動車各社業績/ランキング/記録等

2024年7月第三週の中国市場ではついにテスラが「3位に転落」。しかも4位以下の猛烈な追い上げにさらされる

中国

| 現在、テスラは「無金利キャンペーン」にてなんとかそのポジションを維持しているところだが |

なんとか中国市場でのFSD(自律運転)導入に期待したいところである

さて、2024年第三週の中国におけるEV登録台数に「大きな変化」が見られ、ついにテスラがBYDに次ぐ2位の座を失ってしまうことに。

中国の保険登録データをもとにに発表された登録台数を見てみると、1位はダントツの66,700台を誇るBYD、そして2位には10,900台を販売したLiAuto、そして3位に10,500台を登録したテスラという順番です。

なお、4位はAito(9,300台、1.06%減)、5位はWuling(8,500台、8.97%増)、6位はGAC Aion(6,900台、2.82%減)といった順となっており、テスラはさらなる追い上げに直面しているということもわかりますね。

やはりBYDの強さは圧倒的である

この統計については、バッテリー式EV(BEV)のほか、プラグインハイブリッド(PHEV)、レンジエクステンダー付きEV(EREV)も含まれており、そのためにPHEV販売の多いとされるBYD(比率は公表されていない)の数字が大きく反映されていますが、それでも前週比でさらに7.93%台数を伸ばしており、Li Autoの3.54%減、テスラの7.89%減とは対象的。

ただしテスラの今回の数字は前年同期比では36.36%増となっており、テスラ人気の根強さも伺えますが、これは「無金利キャンペーン」によるところが大きいとされ、4月に開始されたこの”5年間無利子ローン優遇”は当初7月30日で終了する予定であったものの(効果が大きいと判断されたのか)8月31日までの延長がアナウンスされています。※これによって、中国の顧客はモデルYを1日95元=約1,900円で利用できるという計算になるようだ

BYD

7位以下はリープモーター(4,900台、8.89%増)、Nio(4,600台、35.29%増)、フォルクスワーゲン(3,800台、5.56%増)、ディーパル(3,600台、5.88%増)、ジーカー(3,000台、9.09%減)、デンザ(2,100台、8.70%減)という並び。※Nioの大幅増はインセンティブを強化したことによるものだとされる

なお、ランク外となったシャオミは1,500台を登録し、しかしこれは34.78%の減少です。

シャオミは2024年に12万台、つまり月1万台のペースで納車を進める計画を持っていますが、6月には1万台以上を出荷したものの、7月はややペースが遅く、しかしまだまだ「12万台」を十分に達成できる範囲です(シャオミは1台しかラインアップを持たず、それを考慮するとこのペースは驚異的である)。

まさか本当に発売するとは・・・。シャオミが1,548馬力のハイパーEV、SU7 ウルトラを「手が届く価格で」市販すると発表。ついにニュル最速EVの座が中国車に渡ってしまいそう
まさか本当に発売するとは・・・。シャオミが1,548馬力のハイパーEV、SU7 ウルトラを「手が届く価格で」市販すると発表。ついにニュル最速EVの座が中国車に渡ってしまいそう

| てっきりこのシャオミSU7 ウルトラはワンオフのコンセプトカーだと思われていたが | 市販にあたってはコンセプトモデルからいくつかの変更がなされ、2つのバージョンが用意されることに さて、先週シャ ...

続きを見る

合わせて読みたい、関連投稿

中国の新興EVブランド「Neta(哪吒汽車)」が2024年上半期に17,687台を海外で販売し「もっとも海外で成功した中国ブランドになった」と発表
中国の新興EVブランド「Neta(哪吒汽車)」が2024年上半期に17,687台を海外で販売し「もっとも海外で成功した新興中国ブランドになった」と発表

| Netaは中国ブランドでありながらも中国市場よりも海外市場を重視しているようだ | 現時点ではタイ、インドネシア、さらには中東市場にも参入済み さて、中国の新興EVメーカー、Neta(哪吒汽車)が ...

続きを見る

BYDはEV業界中「特許出願件数」もトップクラス。一方テスラの特許出願件数はBYDの1/16にとどまり、この差は両者の「強み」の差に起因するようだ
中国では123ものブランドがEVを製造しており、自動車業界全体での生産台数は国内需要の2200万台の倍近い4000万台。完全に供給過多の状況に

BYD | 中国ではいま何が起こり、中国政府は何を考えているのか | この状況は世界中の自動車市場を大きく揺るがすことになるであろう さて、現在中国製のEVが世界を席巻しようとしている状況ですが、現在 ...

続きを見る

LiAuto(理想汽車)が中国ではじめて累計販売台数70万台を突破した新興EVメーカーに。SUVとミニバンのみに特化し他メーカーとの差別化を図る
LiAuto(理想汽車)が中国ではじめて累計販売台数70万台を突破した新興EVメーカーに。SUVとミニバンのみに特化し他メーカーとの差別化を図る

| 現在中国のEV市場では生き残りをかけた厳しい戦いが繰り広げられているが、Li Autoは生存競争に勝ち抜く数少ないメーカーのひとつとなりそうだ | このほかNIO、シャオペンも「勝ち組」と考えてい ...

続きを見る

参照:CarNewsChina

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

-■自動車各社業績/ランキング/記録等
-, , , , ,