Image:AXIOM Space
| もはやハイブランドであっても活動領域を地球上だけにとどめないのかもしれない |
新しいジョイントの採用によって可動域が大幅に向上し、船外作業が容易になっているという
さて、あのプラダ(PRADA)がなんと宇宙服を発表。
これは民間宇宙企業、アクシオムスペースとの共同にて研究開発がなされたもので、プラダの持つ素材や縫製に関する知識が生かされている、と説明されています。
この宇宙服は「アクシオム・エクストラベヒキュラー・モビリティ・ユニット(AxEMU)」と命名され、プレスリリースによれば「宇宙探査における宇宙飛行士の高度な能力を提供し」、「NASAが月面およびその周辺での活動、ならびに作業を行うために開発され」「高性能で頑丈な装備を持ち、多様な乗組員に対応できるように設計された」。
プラダ×アクシオムスペースの「宇宙服」はあらゆるミッションに対応している
なお、このAxEMUはNASAの探査用エクストラベヒキュラー・モビリティ・ユニット(xEMU)のデザインを基にアクシオム・スペースが改良を加えたもので、柔軟性の向上、過酷な環境に耐えるための保護性能などを提供できるよう設計されており、サイズの拡大と調整可能な設計によって幅広い範囲に対応できるほか、宇宙飛行士にとっても優れたフィット感を提供し、快適さと作業能力を向上させるのだそう。
さらには汎用性をもたせることでコスト効率を高めており、「あらゆるミッションに対応できるよう設計され、安全性と機動性を高めながら、各環境の厳しい要件を最小限の変更で満たすように」作られているほか、月面のほこりの多い環境に耐える機能を備え、微小重力下での安全かつ効果的な活動を可能にするインターフェースを持つというので、まさに「宇宙服の理想形」と呼べるのかもしれません。
加えて「快適性」「経済性」のほか、「機動性と敏捷性」もこのAxEMUの重要なテーマとなっていて、”革新的なソフトおよびハードジョイント”を利用することで可動域を広げ、宇宙飛行士が月面をよりスムーズに歩行し、地質学的および科学的な作業をより正確に行い、宇宙ステーションでの移動も容易になるとされ、宇宙飛行士への負担もぐっと減ることとなりそうですね。※しかもプラダっぽいレッドラインが入っており、宇宙飛行士の気分もアガるのかもしれない。小さなことではあるが重要だとも考える
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