| 苦しい状況になるとどうしても「守り」に入ってしまうものの、こういった状況だからこそ「攻め」の姿勢を貫きたい |
やはりアウディには「流れを変える」強烈な輝きを放つモデルが必要である
さて、独立系アーティスト、マリオ・ヴィラ氏が「アウディ・クアンタ(Audi Quanta)なる一連のレンダリング作品を制作し公開。
これは初代アウディTTや映画「アイ,ロボット」に登場したRSQクーペをイメージした未来的なデザインを持つ一台となっていますが、なかなかに魅力的なクルマに仕上がっているもよう。
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映画「アイ, ロボット」に登場したアウディRSQにそっくりなアウディTTが目撃される
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アウディ「クアンタ」はこんなクルマ
そこでこのアウディ「クアンタ」をもう少し深く見てみると、その丸いシルエット、とくにルーフラインはまさに初代TT。
アウディは現在TT(とR8についても)に関し、「その役割は終わった」として販売終了から復活させることはないと言及していますが、アウディTTは多くの人の目をアウディに向けさせ、またアウディに対する意識を変革させた立役者であるとも認識しており、やはりその存在を失ったことは大きな痛手なんじゃないかと思ったり。
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アウディはTTやR8といったスポーツカーを廃止したばかりか2ドアクーペやオープンからも撤退し「さらに市場が拡大するSUVへと特化します」。それがアウディにとっての解決策ではないとボクが考えるワケ
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ただ、アウディはTTの復活はないとしても「TTのディティールを再解釈した」デザインを最新モデルに取り入れていて、つまり「TTの重要性」については十分に理解している様子も見られます。
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しかしそれでも、その(Q6 スポーツバック e-tronの)デザインは現行のアウデイを逸脱したものではなく、あくまでも「普通のアウディ」にとどまり、そして現在のように「閉塞感が漂い、他社との競争力に弱く、差別化が失われる」状況においてこそ、初代TTのような”革命的な”モデルが必要なのかもしれません。
その意味だとこのアウディ・クアンタが世に与えるインパクトは「十分」だとも考えられ、いまのアウディに求められるのは「こういったクルマ」なのではないか、と思います。
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参照:Mario Vila(Behance)