| ちなみにメルセデスAMG ピュアスピードの価格についても公開されていない |
「完売していない」理由はベースモデルのSLクラスと大きく変わらないフロントフェイスにあるのかも
さて、メルセデス・ベンツが250台のみの限定生産モデル、AMG ピュアスピードの情報と画像を追加公開。
今回公開されたのは「(市販に際しての)プリプロダクションモデル」であり半年前に公開された「コンセプト」モデルからの進化版ということになりますが、基本的な外観はコンセプトモデルから「変化なし」。
新型メルセデスAMG ピュアスピードのプリプロダクションモデルはこうなっている
そこでこのAMG ピュアスピードのプリプロダクションモデルを見てみると、コックピットを2分割する(F1にインスパイアされた)「ハロ」バーや、シートの後ろにある300SLRを彷彿とさせるコブはコンセプトモデル”そのまんま”。
ボディカラーはAMGがこれまで(AMG One等に)用いてきたスリーポインテッドスターではなく5本線で構成されるスラッシュバー。
赤と黒のカラーリングとフェンダーの#10は、その年のレースで優勝した192メルセデス・ベンツ・タルガ・フローリオにちなんだもので、しかしメルセデス・ベンツのレーシングカーの代名詞でもある「シルバーアロー」(を連想させるシルバー)でないのはちょっと意外です。
ユニークなフロントマスクは現代のメルセデスAMG Oneへのオマージュであり、しかしAMGピュアスピードではルーフとフロントガラスがなく、これに対応するため専用にデザインされたエアロダイナミクスエレメントが随所に配置されています。
ハロはスチール製の完全な構造部品であり、リアシート後方のロールバーによって補強されていますが、AMGの4.0リッター・ツインターボV型8気筒エンジンの585馬力バージョン、9速トランスミッション、全輪駆動、油圧ロールコントロールや後輪操舵といったシャシーシステムなど、メカニカルな部分は基本的にAMG SL63と同じです。
なお、メルセデス・ベンツはピュアスピード用としてエアロダイナミクスを考慮したデザインのヘルメットを2種類用意し、ドライバーとパッセンジャーが互いに会話できるようインカムシステムを搭載していますが、このインカムシステムは車両のインフォテインメントにも接続され、音楽を聴いたり電話をかけたりすることができるのだそう。
なお、ダッシュボードの上部に装着されるクロックは(パートナーシップ関係にある)IWCシャフハウゼン製。
なお、AMGピュアスピードには駐車時のみに使用できるファブリックカバーが付属しており、これはハロからホイールアーチまでを覆うものだと説明されています。
メルセデス・ベンツはまだAMG ピュアスピードの価格を発表しておらず、どの国で合法に走れるのかについても公表していませんが、ちょっと驚くのは「まだ(限定台数の250台が)完売してない」と伝えられること。
よって、いまメルセデス・ベンツのディーラーに連絡を取れば、この素晴らしいスピードスターを手に入れるチャンスを獲得できるかもしれません。
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参照:Mercedes-Benz