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さすがは中国。一般には「ほぼ不可能」と言われたBピラーレス”4ドアオープン”構造を持つプロトタイプが走行中、アバター06カブリオレとして発売か

さすがは中国。一般には「ほぼ不可能」と言われたBピラーレス”4ドアオープン”構造を持つプロトタイプが走行中、アバター06カブリオレとして発売か

Image:Carnewschina

| 中国では一般にオープンモデルが好まれないが、競争の激化で「ニッチ」に進出する必要があるのだろう |

それでもこの構造を「市販車」として実現できれば革命的である

さて、中国ではあまりオープンモデルの人気がなく、それは大気の状態がよくないから、あるいは防犯上の理由からであるとも言われていますが、実際のところオープンモデルのほとんどが「2ドア」であることが大きな理由なのかもしれません。

中国では「大きなクルマ」という絶対条件に加え、広々とした室内、広大な後部座席が要求されますが、一般にオープンカーはこういった要素とは相反する部分もあり、そのため中国ではオープンカーが好まれない(売れない)んじゃないかとも考えています。

ただし中国の自動車メーカーはこの流れを変えるかもしれない

そしてオープンカーが「大きい」「広々とした室内」「広大な後部座席」を持ち得ないのは、大きくなると質量が増し、しかしオープンカー特有の開口部によって剛性が低下してその質量を支えることができなくなったり、やはり室内を広く取ると強度を確保できなかったり、そもそも構造上の問題で(一般にBピラーがないので)4枚ドアを実現できないという問題も。

ただ、中国の自動車メーカー、長安汽車(マツダ、フォードと提携している)傘下にあるブランド、アバター(AVATR)がこの問題を解決したとも思える画像が流出しており、その画像を見ると、なんと「Bピラーのない4枚ドアオープンカー」の存在を確認可能。

一体どういった構造を持つのかは不明ではあるものの、後部ドアは(観音開きではなく)普通のドアのように開くべく車体に取り付けられているようで、これは非常にスマートなルックスを実現できる一方、特に後部ドア取付部の剛性と車体全体の強度に関して構造上の課題を引き起こす可能性が考えられます。※ポルシェはかつてBピラーなしの4ドアオープンカーの特許を申請したことがある

現時点でこの「アバター06のオープン版」が発売されるかどうかはわからない

しかしアバターはこういった課題を「解決」した可能性が高く、よって実際にプロトタイプが走行しているわけですが、こういった離れ業は(ガソリン車では標準的な)モノコックシャーシではなく、バッテリーパックを収めたトレーの上にキャビンを載せるというスケートボード型シャシーに採用による恩恵なのかもしれませんね(スケートボード型シャシーでは、トレーが車体剛性における大きな部分を担当し、キャビン部分の剛性はそこまで重要ではない例が多い。ラダーフレーム構造のようなものである)。

現在このアバター「4ドアオープン」は発表も発売もなされていませんが、もし発売されるとなるとアバター06セダンのカブリオレ版ということになりそうで、となると全長4,855ミリ、全幅1,960ミリ、全高1,450ミリというサイズを持つことになると思われ、EVバージョンではシングルモーターとデュアルモーター構成、EREVではシングルモーター+発電機といったパッケージングを採用するものと思われます。

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参照:Carnewschina

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