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シャオミCEOも反応、テスラ新型モデルYは「1日で5万件の」予約を集める。この数字は年間納車台数の10%以上に相当し、今後の販売増加に期待がかかる

シャオミCEOも反応、テスラ新型モデルYは「1日で5万件の」予約を集める。この数字は年間納車台数の10%以上に相当し、今後の販売増加に期待がかかる

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| 値引きのある「従来型」モデルYよりも「新型」モデルYを選ぶ顧客も多いとされ、その注目度の高さがうかがえる |

実際、新型モデルYは「中国市場で求められる」改良を施してきた

さて、テスラは2019年に発売されたモデルYのフェイスリフトバージョン「ジュニパー」を発表していますが、なんとその日に5万台もの受注を集めたとの報道。

これは中国の現地ブロガー「长三角行健者」「胖虎Shawn」らが報じたもので、彼らは「テスラのいくつかの店舗では100~300台の受注を受けた」と自身のブログへと公開しています(テスラは中国にて300店舗を展開している)。

加えて「テスラの販売員」による書き込みも見られたといい、それによればやはり「1日で100台の受注を受けた」「たとえ今すぐ予約金を支払い、順番待ちをしても、クルマを受け取るまでには4月または5月まで待たなければならない」とも。

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どこまで新型モデルYの販売が伸びるのかには要注目

なお、テスラ・モデルYはBYD秦を抑えて「中国での年間最多販売車種」に輝いていますが、年間で(中国では)48万台程度を納車しており、よってこの「5万台」はそれほどインパクトのある数字ではなく、しかしここから数字が増えるであろうこと、そのほかの自動車メーカー(シャオミ含む)の新車における予約台数よりも多いことを考慮するに、「テスラの人気を示す指標」としてはまずまずのものだと捉えることも可能です。

参考までに、「长三角行健者」は、12万1,000人のフォロワーを持つWeibo認証済みの自動車ブロガーで、彼は2024年12月31日、テスラの販売員からの直接情報を元に”新しいテスラ・モデルYが2025年1月に発売される予定である”と他者に先駆け報じたことも。

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そして「胖虎Shawn」も同様に12万1,000人のフォロワーを持つWeibo認証済みの自動車ブロガーであり、2024年のWeibo自動車カテゴリにおいて、V Influence List 2024の第49週では97位にランクインしています(その順位は、コミュニケーション影響力(45%)、コンテンツの魅力(45%)、活動性(10%)の3つの基準に基づく)。

新しいテスラ・モデルYはどこまで販売を伸ばせるか

新しいテスラ・モデルY”ジュニパー”は2つのトリム(RWDおよびロングレンジAWD)で発売され、それぞれ263,500元(現在の為替レートにて約566万円)と303,500元(約613万円)の価格が設定されていますが、正式な納車は2025年3月に開始される予定であると発表され、この発表日である1月10日、テスラ中国のWeiboでの発売投稿は、投稿からわずか5分で10万回以上の閲覧数を記録することに。

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テスラの販売員は、中国メディアに対してその日の注文数が「爆発的に増えた」と語ったほか、旧モデルのテスラ・モデルYには一定の価格割引があったものの、それでも新しいモデルYを選ぶ顧客の方が多かったことについても言及しています。※シャオミCEO、レイ・ジュン氏も新型モデルYの発表に反応したようだ

テスラは2024年に中国で480,309台のモデルYを納車し、2023年の販売台数と比較して5%増加し、一方で2024年に輸出された台数は76,380台で、2023年から54%の減少という数字に。

しかし「中国で好まれる外観」「中国で好まれる先進性」「中国で好まれる広い室内と荷室スペース」を実現した新型モデルYの登場によって、この数字に大きな変動がもたらされることは間違いなく、テスラの(全世界的な)販売台数回復における”はずみ”となることが期待されます。

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