![これはお金のほかに「心に余裕」がないと買えないな・・・。ウブロがサファイアを超える新素材、SAXEMを使用した新作「ビッグ・バン トゥールビヨン グリーン SAXEM」を3164万円で発売](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2025/02/Hublot.png)
| サファイアクリスタルはどう見ても「高価」に見えず、しかしそれを選ぶ人には敬意を表したい |
そしてウブロの狙いもまた「そこ」にあるのかも
さて、常に「素材の革新」を目指す高級機械式腕時計メーカー、「ウブロ」。
もともとはクオーツ専業としてスタートし、富裕層向けに「安価なコストの腕時計を高く売ろうとしたことから」腕時計ファンの強い反感を買っていますが、現在はルイ・ヴィトンを筆頭とするLVMHグループ傘下に収まり、その体制下では革新的な素材、そして技術を開発することに専念しており、従来のイメージを覆して高い評価を獲得するに至っています。
ウブロは常に時代を牽引してきた
上述の通り、創業当初のウブロの評判は芳しく無く、しかし「高額な腕時計にラバーブレスを用いる」という手法はウブロが最初に採用したもので、その後はオーデマ ピゲ、パテック フィリップ、果てはロレックスまでもが採用するにいたり、今では「業界標準になった」と考えていいかもしれません。
そのほか、腕時計なのに時間を読みづらい「ステルス」仕様、「スケルトン文字盤」など、ウブロが広めたトレンドは数知れませんが、そういったデザインや構造のみではなく、ウブロはカーボンファイバーなどの(それまでの腕時計には使用されることがなかった)新素材への取り組み、そして逆に旧来の高級腕時計業界では「あたりまえ」の、しかし傷つきやすいという課題を抱えていたゴールドについても、独自の配合によって”美しさと強度を両立する”キングゴールドを開発し、その後も「セラミック」「サファイア」など様々な素材にチャレンジしているわけですね(最近だと、限定モデルにジョコビッチのユニフォームの断片を混入させた鍛造カーボンファイバーを開発している)。
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こういった経緯を見るに、ウブロは強烈な反発を招いたものの、同時に強烈な支持を得ていて、そしてその手法は雲上ブランドですら無視できず、好むと好まざると取り入れる必要が生じたほどだと考えていいのかもしれません。
ウブロの新作、ビッグ・バン トゥールビヨン オートマティック グリーン SAXEMはこんな腕時計
そこで今回ウブロが発表したのが新作「ビッグ・バン トゥールビヨン オートマティック グリーン SAXEM」。
ケース素材にサファイアクリスタルを採用しているように見えますが、ウブロによれば、これは「サファイアクリスタルよりも透明度や色彩の表現に優れる新開発の素材であるSAXEM(サクセム)」。※ただし説明を見るに、サファイアクリスタルの一種ではあるようだ
ケースのカラーはエメラルドグリーンで、たしかにいまだかつてない透明度を持つようにも見えますが、ぼくがいつも思うのは「(ケース素材が)サファイアクリスタルだと知らない人が見れば、スウォッチと大差なく、あるいは数千円のファッションウォッチに見えること」。
ただ、それは逆にオーナーにとっての「ヒドゥン・デライト(隠れた喜び)」にもつながるのだと考えていて、ゴールドでもプラチナでもなく、そかしそれらよりも遥かに高額なこの素材を選ぶということに「誇り」を感じているんじゃないかと思うわけですね(その時計プラスチック?と聞かれたときにこそ、オーナーが「ニヤリ」とするのかもしれない)。
つまり、「どう見ても高価に見えないが、素材としては最高ランクに高い」腕時計を身につけるということは、よほどの財力と自身がないとできないことで、たとえば虚栄心が強い人であれば、「ゴールド」「宝飾」を選ぶんじゃないかと考えています。※もちろん、宝飾時計を虚栄心を満たすためではなく、ネタや資産として購入する人も多いので、一概にそう断じることはできない
しかしそういった虚栄心にとらわれず、本当に自分が気に入ったものを買う人が選ぶのがこの「サファイアクリスタル」だとも考えていて、よって「サファイアクリスタルケースを持つ腕時計」を見に付けている人を見るとぼくは尊敬してしまうわけですね。
そしてこのビッグ・バン トゥールビヨン オートマティック グリーン SAXEMは世界限定18本、もちろんトゥールビヨンを搭載し(キャリバーHUB6035)、パワーリザーブは72時間、巻き上げはマイクロローターにて行います(マイクロローターは今後の主流になるのかもしれない)。
ちなみに価格は3164万7000円に設定されています。
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参照:HUBLOT