
Image:Panerai
| パネライは比較的あたらしい腕時計メーカーのように感じるが |
それは長らく「軍事機密指定」され一般人の目に触れる機会がなかったためである
さて、パネライが「サブマーシブル マリーナ ミリターレ」シリーズに新作として2本を投入。
すでに「海軍への入隊体験つき」の「サブマーシブル マリーナ ミリターレ エクスペリエンス エディション」が投入されていた同シリーズではありますが、今回は「サブマーシブル マリーナ ミリターレ(PAM01697)」「サブマーシブル マリーナ ミリターレ カーボテック(PAM01698)」の2本が追加されています。
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パネライとイタリア海軍との歴史とは
パネライとミリターレ(イタリア海軍)との歴史は1910年までに遡ることができ、このときのパネライの役割は「イタリア海軍のための精密機器を製造する」というもので、ここから軍用機器や腕時計の製造にまで活動範囲を広げてゆくことに。※パネライ自体は1860年に創業されている
その後はひたすら軍用「ツールウォッチ」として機能性を追求した腕時計を開発し(ここでサンドイッチ文字盤やレバー固定式リュウズ、プロテクターなどが発明される)、軍用時計を極めたのがパネライということになりますが、1993年には「初の」民生用腕時計を発売し、ここではじめて「パネライの腕時計」が一般向けとして販売されることになったわけですね。
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1997年になると(カルティエを中核とする)リシュモングループ参加に入り、「過去の歴史」や過去に開発した機器が公開されることとなるものの、それまでパネライの腕時計含むミリタリーツールは「軍事機密」であったために表に出ることはなく、よってパネライと聞くと「比較的新しい腕時計メーカー」と思われがちではありますが、実際には非常に長い歴史を持つ、極めてプロフェッショナルな腕時計メーカーであるということがわかります。
「サブマーシブル マリーナ ミリターレ(PAM01697)」はこんな腕時計
そこで今回の新作を見てみると、「サブマーシブル マリーナ ミリターレ(PAM01697、1,793,000円)」のケースは44ミリサイズのステンレススティール製、文字盤はマットグレイン仕上げの”グリーンとブラックのグラデーション”。
参照:Panerai
ストラップも文字盤同様に「ミリタリー」を連想させるオリーブグリーンのテキスタイル製です。
参照:Panerai
なお、ケースバックにはイタリア海軍航空隊=アヴィアツィオーネ・ナヴァーレの紋章が刻印され、その出自を物語っています。
参照:Panerai
「サブマーシブル マリーナ ミリターレ カーボテック(PAM01698」はこんな腕時計
もうひとつの「サブマーシブル マリーナ ミリターレ カーボテック(PAM01698、2,948,000円)」は上で紹介したモデルの「素材違い」となり(ムーブメントは両者ともキャリバーP.900)、ケース素材はパネライ独自開発素材の「カーボテック」。
参照:Panerai
文字盤の仕様も同一です(スモールダイヤルは航空機の計器をイメージしたデザイン)。
参照:Panerai
ケースバックは(カーボテックではなく)DLC加工がなされたチタン製で、同じくアヴィアツィオーネ・ナヴァーレの紋章が刻印されています(ストラップも同じくテキスタイル仕様)。
参照:Panerai
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