
| テスラはこの自動運転(FSD)を大きな収益の柱だと見込んでいる |
おそらくは「規制対応後」問題なく対応できるものと思われる
さて、テスラは今月はじめ、中国にて自社の自動運転システム「FSD(フルセルフドライビング)」を無料トライアルとして導入していますが、そこからわずか数週間後、このプログラムが一時的に停止されたことが明らかになっています。
テスラはこの自動運転システムを「収益性の高い、新しい柱」として見込んでいただけに、今回の「停止」はテスラにとって悪いニュースであるとも言えそうですね。
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いったいなぜテスラの自動運転システムが「サービス停止」に?
まず、このFSDは1ヶ月間の無料トライアルを通じて現地で導入され、テスラオーナーが継続利用を希望する場合、オーバー・ザ・エア(OTA)にてソフトウェアアップデートを行い、その際に「課金」がなされるというシステムです。
しかしながら今回、中国の工業情報化省から出された新しい規則により、テスラは顧客所有の車両に対してオーバー・ザ・エア経由にてソフトウェアアップデートを行う前に詳細な技術情報を当局に提出しなければならないことになり、そしてこの準備のため「一時的」にFSDの提供が中止されていると報じられていますが、うがった見方をすると、これは「ドナルド・トランプ大統領に近い」人物であるイーロン・マスクCEOに対しての中国政府からの「報復」だと考えることも可能です。※ただ、テスラだけではなくほかの(中国の)自動車メーカーも同様に「オンラインアップデートの延期を余儀なくされている」とも報じられている
おそらくは「間をおかず」サービス再開となりそうだ
テスラ中国ビジネス担当副社長のグレース・タオ氏は、「すべての要件が満たされた後、できるだけ早く更新が全員に配信される」と述べていますが、フルセルフドライビング(FSD)の導入は中国では問題を抱えており、導入初期には「多数の交通違反を起こしてしまう」ことが明らかに。
こういった事が起こりうる理由としては「まだテスラが中国の道路事情をうまく収集・処理できていないから」だとされているため、今後の情報収集、そしてそれによる適切な情報処理による精度の向上、そしてなによりサービス再開が待たれるところですね。
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参照:CARSCOOPS