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ランボルギーニ、新型「テメラリオ GT3」のティーザーを公開。ハイブリッドを排して後輪駆動化、デイトナで正式発表へ

ランボルギーニ、新型「テメラリオ GT3」のティーザーを公開。ハイブリッドを排して後輪駆動化、デイトナで正式発表へ

| ランボルギーニの新型GT3マシン「テメラリオ GT3」が間もなく登場 |

フェラーリ296GT3の強力なライバルがここに登場

ランボルギーニが次世代のGT3レーシングカーとして開発中の「Temerario GT3」(テメラリオGT3)のティーザー動画を公開。※正確にいうならば、この動画を公開したのはランボルギーニのモータースポーツ部門、スクアドラ・コルセ

このモデルは2025年に発表された新型ハイブリッドスーパーカー「テメラリオ」をベースとし、FIA GT3カテゴリーに準拠したレース仕様車として開発されていますが、正式なお披露目としてはデイトナでの発表が有力視されています。

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ランボルギーニ・テメラリオ「 GT3」登場間近。2026年デイトナでのデビューへ向けティーザーキャンペーン開始

| ランボルギーニ・テメラリオGT3は市販車と同時に設計されていると考えてよく、高いメンテナンス性とともに優れたコストパフォーマンスを持っていると思われる | レギュレーションに沿って「後輪駆動化」が ...

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新型GT3マシン「テメラリオ GT3」のティーザー動画も公開

今年4月、ランボルギーニの公式マガジンにて初めてそのシルエットが登場したテメラリオ GT3ですが、今回はSNS上にて最新のティーザー動画が公開され、いよいよ発表間近であることが明らかに。

近年のランボルギーニは「ロードカーとレーシングカー」をあらかじめ同時に開発するという手法を採用し、これによってロードカーにおいてはレーシングカー譲りの高いポテンシャルを、そしてレーシングカーにおいてはメンテナンスの容易さなど、様々な、そして双方のメリットが分け与えられているわけですね(この手法はウラカン世代にて確立されたもので、その前のガヤルド世代では”まずロードカーとして発売され、その後にレーシングカーへと改装”されていた)。

これによってレーシングカーそのもののコスト、そして維持コストを下げてプライベートチームにとって魅力的な選択肢とするほか、ランボルギーニ側では「市販車とレーシングカーとを同じラインで生産でき、効率化も図れる」というメリットも。

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ランボルギーニがテメラリオの車体構造について紹介。「ウラカンに比較し部品が50%少なく、溶接速度が80%速く、ねじれ剛性が20%向上し、そして軽い」
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もちろんこのテメラリオについても、「GT3の規定に沿った」車両へと転用できるようにあらかじめ設計がなされているはずで、そしてGT3のレギュレーションにあわせて「3基のエレクトリックモーターとバッテリー含むハイブリッドシステム」が除去されることとなりますが、つまり車両を駆動するのは「4.0リッターV8ツインターボエンジン単体のみ(GT3レギュレーションに準拠するため、エンジン出力は制限される見込み)」。

もちろん駆動輪も「(レギュレーションに従い)後輪のみ」となりますが(つまりテメラリオは最初から「後輪駆動」も想定されている)、そのほかには以下のような変更が加えられるものと思われます。

  • 調整式の大型リアウイング
  • フロントスプリッターおよびリアディフューザーを含む空力パッケージ
  • 軽量化されたボディパネル
  • ロールケージを備えたスパルタンなインテリア

発表はデイトナ?テメラリオGT3での新たな挑戦が始まる

このテメラリオGT3は、ランボルギーニがウラカン GT3 Evo2の後継モデルとして投入することが見込まれていて、GTワールドチャレンジやデイトナ24時間など、グローバルGT3レースでの使用が予定されています。

そしてウラカン GT3 Evoが高い戦闘力を発揮していただけに高い期待が集まり、何よりも注目なのは新開発のV8ツインターボエンジンが発揮するパフォーマンス。

そのデビューはもうちょっと先ではありますが、その活躍に期待したいところですね。

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ランボルギーニ・テメラリオGT3のティーザー動画はこちら

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参照:lamborghinisc(Instagram)

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  • この記事を書いた人

JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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