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ランボルギーニ、V12史上最強の限定車「フェノメノ」を発表。生産わずか29台、1,080馬力、新技術も搭載へ。そのデザインはエクストリームからエレガントへ

ランボルギーニ、V12史上最強の限定車「フェノメノ」を発表。生産わずか29台、1,080馬力、新技術も搭載へ。そのデザインはエクストリームからエレガントへ

Image:Lamborghini

| ランボルギーニブランドのDNAを体現する29台の「現象」 |

ランボルギーニ・フェノメノは同社デザインサンターによる「マニフェスト」

アウトモビリ・ランボルギーニがモントレー・カーウィークにて、わずか29台のみの限定生産モデル「Fenomeno(フェノメノ)」を発表。

このモデルは、ランボルギーニが受け継いできたエクスクルーシブモデルの伝統、新たなレベルのパフォーマンスと技術革新、そして、20年前に設立されたランボルギーニ・チェントロ・スティーレ(デザイン部門)が初めてデザインを手がけた記念すべきモデルだと説明されています。

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フェノメノは「新時代のランボルギーニ」への道しるべ

フェノメノは、ランボルギーニの代表的なデザイン要素を極限まで高めた「デザイン・マニフェスト」。

ユニークなデザインと専用開発されたエアロダイナミクスに加え、ランボルギーニ史上最もパワフルなV12エンジンと3つの電気モーターを組み合わせています。

最高出力は合計で1,080馬力に達し、自然吸気V12エンジンが835CV、3つの電気モーターがさらに245CVを発揮するうえ、6DセンサーやCCM-R Plusカーボンセラミックブレーキなど、ランボルギーニ初採用の技術を搭載することで「ドライバーは前例のないレベルのパワーを最大限に引き出すことができるように」。

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歴代限定モデルの系譜を受け継ぐ

ランボルギーニの会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏は今回のフェノメノの発表につき、以下のようにコメントしていますが、このフェノメノは今までに発表された限定モデル、たとえばセスト・エレメント(2010年)、ヴェネーノ(2013年)、チェンテナリオ(2016年)、シアン(2019年)、そしてカウンタック(2021年)のDNAを受け継ぐことを強く強調しているようですね。

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「2007年にレヴェントンを発表したとき、私たちの目標はランボルギーニの究極の表現となる、真に最高のスーパーカーを創造することでした。この新しい限定モデルも、私たちのDNAの根幹をなす、卓越性と革新という哲学を受け継いでいます」

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一方、それら限定モデルとは全く異なるデザインを採用し、「Y(イプシロン)」モチーフも新たな手法によって表現されています。

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なお、「フェノメノ」という名称は、ランボルギーニの伝統にのっとり、2002年にメキシコのモレリアで行われた闘牛で活躍した非常に勇敢で有名な雄牛に由来しており、かつイタリア語とスペイン語の両方で、「フェノメノ」は「驚異的」を意味し、真に例外的でユニークなものを象徴しているのだともアナウンスされています。

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パフォーマンスと技術革新

フェノメノのパワートレインは、ランボルギーニ独自の航空学にインスパイアされた「モノヒューズラージ」シャシーに搭載され、この革新的なシャシーは、マルチテクノロジー・カーボンファイバー製のモノコックと、短いカーボンファイバーを樹脂に浸した特別な素材「フォージド・コンポジット」でできたフロント構造で構成されていることが最大の特徴。

さらに、フェノメノはレースカーで一般的に使用される技術を採用し、ダイナミクスを最適化することで、V12モデル史上最高のドライビング体験をドライバーに提供するといい、これまでの限定モデルに比較すると「スタイリングのみではなく、大幅なパフォーマンスの向上」が図られているようですね。

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  • CCM-R Plusブレーキシステム:SC63 LMDhレースカーの技術に似たカーボンセラミックブレーキシステムを採用。あらゆる条件下で安定した制動性能を発揮する
  • 専用タイヤ:ブリヂストンの協力のもと、シングルナット(センターロック)採用鍛造ホイールのために専用開発された「Potenza Sport」タイヤを装着
  • レーシングショック:手動で調整可能なレーシングショックアブソーバーを採用し、サーキット走行に最適なセットアップを実現

これらの特性と圧倒的なパワーにより、フェノメノは0-100km/h加速2.4秒、0-200km/h加速6.7秒という驚異的なタイムを記録。最高速度は350km/h以上に達し、パワーウェイトレシオも1.64kg/CVと、”ランボルギーニ史上最高値”を達成しています。

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デザイン:未来に向けた「マニフェスト」

ランボルギーニいわく、フェノメノは「新しいデザイン・マニフェスト」。

ランボルギーニにしては珍しいロングテールというプロポーションを持ち、意外なほどエレガントなテーマを表現するなど「新しい時代」を感じさせるクルマでもありますが、フェノメノのデザインはクリーンでピュアなラインと視覚的な高性能とは融合しており、すべてのラインが最高の機能性と究極の美しさを両立することに。

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そして今までのランボルギーニの限定モデルや量産モデル比較すると、「デザイナー固有の色」が強いようにも思われ、ランボルギーニのデザインディレクターであるミッチャ・ボルカート氏によると”フェノメノのデザインコンセプト”は以下の通り。

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「フェノメノによって、私たちは未来志向のデザイン言語に、新しく、本物で、そして勇敢な方向性を設定します。私たちは、アスレチックでありながら不可欠な、洗練されたエレガントなデザイン作品を創造しました。カーボンファイバーをふんだんに使用しながらも、私たちの伝統に忠実であり続けています。フェノメノは、私たちのユニークなデザインDNAを奏でながらも、異なる音色とリズムで、顧客やコレクターの最高の期待を超える、もう一つの素晴らしい伝説を創造しています」

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なお、インテリアについても(エクステリア同様に)レヴエルトほど「エッジが感じられず」優美なラインを持つようにも思えます。

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参照:Lamborghini

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