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| フェラーリのレストラン、「リストランテ・カヴァリーノ」はなかなか予約が取れない |
フェラーリを料理で表現する「スーパーカーメニュー」
さて、フェラーリはその本社の向かいに「リストランテ・カヴァリーノ」を運営していますが、ここはもともと社員食堂として開設され、その後にエンツォ・フェラーリが重要な客人やドライバーを招く場へと姿を変えていった施設です。
そして今でもこの「リストランテ・カヴァリーノ」は発展を遂げており、2019年にはミシュラン星付きのカリスマシェフであるマッシモ・ボットゥーラ氏を迎え入れて店舗とメニューを刷新していますが、大人気故になかなか予約を取れない状況が続いています(ぼくはイタリア訪問の際、キャンセル待ちの列に並んだが結局予約を取れなかった)。
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6台のスーパーカーをテーマにした特別料理
そして今回、フェラーリがその象徴的レストラン「リストランテ・カヴァリーノ」にて、新たに「スーパーカーメニュー」が登場したと発表しており(むしろこれまで存在しなかったのが不思議である)、この試みはフェラーリの歴史とスーパーカーの魅力を食を通じて表現するもので、これによって来店者は料理を味わいながら、ブランドのアイコニックなモデルやデザイン、伝説に触れることができる、とアナウンスされています。
上述の通り、リストランテ・カヴァリーノはマッシモ・ボットゥーラ氏が監修していますが、その料理哲学をベースとして、エグゼクティブシェフのリカルド・フォラパーニ氏とヴァージニア・カッタネオ氏がフェラーリ・デザイン部門と共同にて開発した新たなガストロノミック・エクスペリエンスが今回のメニューでありこの「スーパーカーメニュー」は、フェラーリを代表する6台のスーパーカーを料理で表現しているのだそう。
- 288 GTO
- F40
- F50
- エンツォフェラーリ
- ラ・フェラーリ
- F80
つまり、それぞれのモデルが持つ個性を一皿に込め、フェラーリの40年以上にわたるスーパーカーの系譜を食の世界で再解釈したのが今回のメニューというわけですね。
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エンツォ由来のウナギのトルテリーニ
創業者エンツォ・フェラーリの好物を現代風にアレンジしたのが「ウナギのトルテリーニ」。
ダシとパルミジャーノ・レッジャーノ、グラスパロッサの葡萄を合わせた一品で、2002年に登場したスーパーカー「エンツォ・フェラーリ」にインスパイアされていて、この料理は、デザインを手掛けた奥山清行氏(当時ピニンファリーナに在籍)へのオマージュも込められています。
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陸と海を融合させたラ・フェラーリの一皿
もうひとつのハイライトは「チョウザメとキャビア、イカ墨と牛肉ジュを組み合わせた一皿」。
陸と海、肉と魚を融合させたこの料理は、2013年に登場したハイブリッド・スーパーカー「ラ・フェラーリ」を表現していて、料理の随所に赤を基調としたソースやガーニッシュがあしらわれており、フェラーリの象徴カラーである「ロッソ」を強くアピール。
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フィナーレは「スピードフォーム」のザバイオーネ
食体験の最後を飾るのは、スピードフォーム(コンセプト段階の模型)を模したザバイオーネ。
卵黄・砂糖・ワインをやさしく加熱しながら泡立てたクラシックなドルチェに、バルサミコソースとマラスカチェリーを添えて提供され、エレガントで遊び心あふれるこのデザートは、フェラーリの哲学を食で締めくくるにふさわしい一品となっています。
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