
| ルイ・ヴィトンのクリエイティブディレクターによる「コンセプト」アイテムだけあって「何から何まで特別仕様」 |
これまでとは全く異なるテイストが「意外な魅力」である
さて、ルイ・ヴィトンのボストンバッグ「スピーディ P9 バンドリエール 40(M26290)」を購入。
画像だとちょっとわかりにくいのですが、素材はピンクのサテン、そして「LV」モノグラムがエンボスにて再現されるという仕様を持っています。
ちなみにですが、このスピーディ P9 バンドリエールシリーズは(ルイ・ヴィトンのクリエイティブディレクターである)ファレル・ウィリアムスが非常に強い思い入れを持っているシリーズでもあり、様々な手法を用いたシリーズが展開中。
そして今回購入した製品もそのうちのひとつ、というわけですね。
本来は製品化される予定ではなかったというが
ちなみにこの製品はもともとファレル・ウィリアムスによる「コンセプト」として発表されたそうで、つまるところ製品化の予定はなかったそうですが、市販化の要望が高かったためにごく少数だけが作られたのだそう(日本国内だと2個しか入荷していないと説明を受けている)。
そしてそういった特別さを反映してのことなのか、「箱」「ショッパー」までもが通常の「オレンジ」ではなく真っ白という珍しい仕様です。※リボンまで真っ白
そしてこちらは付属品。
南京錠やショルダーストラップ、ネームタグなどがそれぞれ個別の保存袋に収まり・・・。
バッグ用保存袋の「LOUIS VUITTON」ロゴはピンクの刺繍(スピーディ P9シリーズはいずれも本体とマッチしたロゴ刺繍が施された保存袋を持つ。それだけ特別ということにほかならない)。
保存袋を絞る「紐」までもがピンクですね。
そしてバッグ本体のグラフィックは刺繍そして別体パーツによるもので、イメージは「スカジャン」。
バッグそのものはクタっとした雰囲気ですが、これはファレル・ウィリアムスが「使い古した」あるいは「(自身が生まれ育った地域で子供の頃によく見た)パチモノ」の雰囲気をコレクションにはんえいさせているからだそうで、ぼくはこういった「ユルさ」がなかなかにユニークであると考えているわけですね。
この製品ではルイ・ヴィトンのトランクから桜や鯉といった日本らしいアイテムが飛び出し、さらにはネームタグやパドロック(南京錠)そしてファレルとNIGOの横顔が再現されたコインが飛び出すという「いかにも縁起が良さそうな」絵柄が用いられています。
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エッジにはピンクとブラウンの編み込みレザー。
こちらは保管時の型崩れを防ぐ「枕」。
ファレル・ウィリアムスは「ヴィンテージ」志向
金具類は通常のスピーディーよりも「ゴツめ」。※メッキではなく、金属地金の質感をそのまま生かした仕上げ
ジッパーの仕様も同様で、重厚感のあるつくりを目指しているようですね。
ハンドル取り付け部の金具も「太い」仕様ですが、これら金属パーツの表面は「ヴィンテージっぽい」雰囲気を持っており・・・。
付属するレザーパーツも「ヴィンテージっぽい」色合いとフィニッシュを持っていますが、これはひとえにファレル・ウィリアムスの意向であると思われます(ファレル・ウィリアムスがクリエイティブディレクターに就任した後、一気にウエスタン / ヴィンテージ色が強くなった)。
そしてヴィンテージ志向はバッグ全体にわたり、内側(ライニング)はレトロなカウハイドレザー。
つまり外からは見えない部分にカウハイドレザーを使用するという「無意味に贅沢な仕様」を持っているわけですが、こういったこだわりが「価格」となって反映されているのはもちろんです。
なお、これ以外の「LV」モノグラムを持つスピーディP9だと、「一見して普通のモノグラム」に見えるものの、通常ラインアップのモノグラムとは異なって「キャンバス」ではなく「牛革」を素材に使用している(そして意図的に手間をかけてクタっと仕上げてある)ために価格が非常に高額で、しかし見た目は「ユーズド、あるいはパチモノ」風に見えるため、ファレル・ウィリアムスの意向を知らなければ「ただただ高いだけ」の製品に見えてしまうという側面も。
そして今回購入したスピーディ P9に話を戻すと、内側にはゴッツい金属(たぶん真鍮)製プレートが取り付けられ、これもやはり「ヴィンテージっぽい」雰囲気です。
付属のポーチにいたるまでの「こだわり」
そしてこちらは付属のポーチ。
バッグ本体と同じ「LV」エンボス」が施されたサテン仕上げで・・・。
内側もカウハイドレザー。
金具もレトロ仕様となっており、ファレル・ウィリアムスのこだわりが光りますね。
なお、これまでのクリエイティブ・ディレクター(最近だとキム・ジョーンズやヴァージル・アブロー)もこういった金具にこだわりを見せ、バッグ本体との同色ペイントやIP(イオンプレーティング)加工などを用いてきたものの、ファレル・ウィリアムスのように「形状」「質感」にまでこだわった例はないと記憶しており、つまりファレル・ウィリアムスが手掛ける製品は「これまでのルイ・ヴィトンのラインアップと大きく異なる」と考えてよいかと思います(よって、現在のルイ・ヴィトンのメンズラインアップを購入するのであれば、ファレル・ウィリアムス色が強く出ている製品がオススメ)。
ただ、こういったファレル・ウィリアムスの「こだわり」が問題となって現れる例もあり、例えば今回、このバッグにマッチした「ピンク」を用いたストラップを別途購入したのですが、このストラップは既存のルイ・ヴィトン製品にあわせて製造されているため、スピーディP9に用いられる「太い金具」に装着することが非常に難しく、よって「知恵の輪」のように、「太い金具の中でも、フックが装着できる”わずかに”細い部分を探して」ストラップを取り付けることに。
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