
Image:Ford
| マスタングGTDに次ぐ「新しいポジション」のマスタング |
ここが凄い。マスタング ダークホース SC「3つのトピック」
- 心臓部は「Predator」V8: 5.2リッターV8スーパーチャージャーを搭載し、先代シェルビーGT500を超える700〜800馬力クラスを想定
- GTD譲りの最先端メカ: 4600万円超のスーパーカー「マスタングGTD」から、バリアブル・トラクションコントロールやマグネシウム製パーツを惜しみなく継承
- 「シェルビー」の名を捨てた理由: ライセンスに縛られず、フォード・パフォーマンスの技術を極限まで注ぎ込んだ「実質的なGT500後継」
Image:Ford
ついに「空白の領域」が埋まる。ダークホース SCが担う大きな使命
これまでののマスタングのラインナップには約7万ドルの「ダークホース」、そして30万ドル(約4,600万円)超の「GTD」との間に巨大な価格・性能の壁が存在していましたが、2026年モデルとして登場する「マスタング ダークホース SC」はその溝を埋めるミッシングリンク。
-
-
1,400台の生産台数に対し7,500人もの購入希望者が殺到したフォード・マスタングGTD。オーナーは購入時に機密契約を締結し、納車から2年間は「転売禁止」
Image:Ford | そしておそらくその「2年間」にハングリーマーケットが形成される | よって2年経過直後はとんでもない価格にて取引されることとなるであろう さて、フォード史上「もっとも速くニュ ...
続きを見る
かつてのシェルビーGT500が担っていた「公道最強のマスタング」の座を、新たなネーミングと共に奪還する存在として誕生しています。
Image:Ford
驚異のパフォーマンスと進化したシャーシ
1. 5.2L V8「プレデター」エンジンとDCT
標準のダークホースが5.0L自然吸気(500馬力)なのに対し、SCは5.2Lスーパーチャージャーを採用。
トランスミッションは、素早い変速を可能にする7速デュアルクラッチ(DCT)のみの設定となっており、これはもちろん「サーキットでの速さ」を最優先したためだと思われます。
なお、この「プレデター」のように、エンジン(パワーユニット)に名前をつけるのは「アメリカならでは(感情移入ができていいと思う)」。
Image:Ford
2. 次世代マグネライドと軽量化
最新のハードウェアとソフトウェアを備えた「次世代マグネライド・ダンパー」を標準装備。
さらにスチール製リンクを鍛造品に置き換え、マグネシウム製のストラットタワーバーを採用することでステアリングフィールの向上と軽量化を両立しており、ここ最近モータースポーツに注力するフォードらしい「戦闘的な」変更が盛り込まれているようですね。
Image:Ford
3. トラックパックで「GTD」に肉薄
オプションの「トラックパック」を選択すれば、カーボンファイバーホイール、ブレンボ製カーボンセラミックブレーキ、ミシュランPilot Sport Cup 2 Rを装備可能。
180mph(約290km/h)で約281kgのダウンフォースを発生させる”実用的な”エアロパーツも追加されます。
Image:Ford
なお、「標準」はこのレッドの個体ですが・・・。
Image:Ford
「トラックパック」になるとウイングがこんな感じに。
Image:Ford
ちなみに「ダークホース」バッジにはミントグリーンのアクセントが入り、これはブレンボ製ブレーキキャリパーとも共通するカラーです。
Image:Ford
ちなみにインテリアにもミントグリーンが用いられていますね。
Image:Ford
2026年型 マスタング ダークホース SC スペック表(予測値含む)
以下が現時点でのマスタング ダークホースSCの「予想スペック」ですが、フォードは新型車を発表しても出力など詳細を明かさないことがあり(フォードGTのときもそうだった)、これはある意味での「通例」なのかもしれません。
| 項目 | 詳細スペック |
| エンジン | 5.2リッター V8 スーパーチャージャー |
| トランスミッション | 7速 デュアルクラッチ(DCT) |
| 最高出力 | 700hp〜814hp(推定) |
| 最大出力(参考:先代GT500) | 760hp / 625lb-ft |
| 駆動方式 | 後輪駆動(RWD) |
| 足回り | 次世代マグネライド・ダンパー |
| 注文開始時期 | 2026年春(北米) |
| デリバリー | 2026年夏(北米) |
Image:Ford
ライバル比較と市場での立ち位置
かつての宿敵、シボレー・カマロ ZL1やダッジ・チャレンジャー ヘルキャットが生産終了となる中、マスタング ダークホース SCは「純粋なV8大排気量ハイパフォーマンスカー」の最後の砦。
Image:Ford
- シェルビーGT500との違い: 名前こそ「シェルビー」ではないものの、中身は進化版GT500そのもの。むしろGTDの開発で得られた知見がフィードバックされており、コーナリング性能は飛躍的に向上している
- 市場の期待: 10万ドル前後の価格帯と予想されており、ポルシェ 911 GT3やコルベット Z06といった世界の名だたるスポーツカーを標的に据える
Image:Ford
-
-
フォードCEOが「1,000馬力超のオフロード・スーパーカー」発売を示唆。我々はオフロードでのポルシェを目指す」
Image:Ford | 現フォードCEO、ジム・ファーレイ氏は無類のクルマ好きである | しかも「どんなクルマでも大好き」な人物であるようだ さて、昨年「業界最大の」リコールを出し、今年もすでに13 ...
続きを見る
「SC」は単なる記号ではない
今回「シェルビー」を名乗らなかったのは、フォードが自社ブランド「ダークホース」を世界的なハイパフォーマンス・サブブランドとして確立したいという強い意志の表れとも考えられます。※逆にシェルビーはシェルビーで独自展開を見せている
-
-
シェルビーが放つ究極のマスタング。 850馬力版のワイドボディ「スーパー・スネーク-R」発表、ただしお値段「3300万円」。マスタングもここまで来たか
| 伝説のスーパー・スネークに最強の「R」が加わる | 「シェルビー」の名は伊達ではない シェルビー・アメリカンが伝説の「スーパー・スネーク」にトラック志向の限定モデル「2026年型シェルビー・スーパ ...
続きを見る
ファンにとっては少し寂しい気もしますが、ライセンス料を開発費に回したことで、GTD譲りのカーボンセラミックブレーキやチタンパーツを盛り込めたと考えれば、これほど贅沢な一台はないのかもしれません。
Image:Ford
2026年、マスタングは「伝説」を塗り替える
マスタング ダークホース SCは、大排気量V8の咆哮と最新の電子制御が融合した、まさに「新時代のマッスルカー」。
シェルビーというブランドに頼らずとも、フォード自らが「究極のドライビングマシン」を作り上げることが可能であることを証明する一台になることは間違いなく、2026年夏のデリバリー開始時、このクルマがサーキットのタイムをどう塗り替えるのか、世界中のアメ車ファンがその瞬間を待っているという状況です。
合わせて読みたい、関連投稿
-
-
フォードがマスタングGTDにて「はじめて」アメリカ車でニュルのラップタイム「7分切り」を達成。ポルシェ918スパイダーと同タイム、FRでは歴代2位【動画】
さて、フォードがマスタングGTDにてニュルブルクリンクにおけるタイムアタックを行ったことが公に語られていますが、今回はその結果が「6分57秒685」という驚異的な数字であり、アメリカ産の量産車としては ...
続きを見る
-
-
フォードとルノーが大型提携を発表。フォードの欧州市場シェアはこの20年で1/3へ縮小、起死回生の命運をルノーに託す
Image:Ford | フォードは「SUVとトラック」に集中し、その代償を支払うことに | この記事のハイライト:フォードとルノーの戦略的提携が意味するもの 20年の凋落: フォードの欧州市場シェア ...
続きを見る
-
-
【驚異】空気抵抗とか関係ないのか・・・。フォードF-150ライトニング・スーパー・トラック、ニュルブルクリンクを6分43秒で走破。コルベットZR1Xを凌駕【動画】
| フォードF-150がコルベットを上回る快挙 | その出力2,200馬力、やはり「パワーが重要」なことが立証される フォードが「F-150ライトニング・スーパー・トラックが、ドイツのニュルブルクリン ...
続きを見る
-
-
なぜ「世界五大自動車メーカー」フォードは日本市場から撤退したのか?約100年前にはGMとともに日本市場の95%を支配した歴史を振り返る
Image:Ford | 100年前は日本市場のほとんどを支配していたフォード | そのフォードがなぜ輝きを失ってしまったのか 今や日本でフォード車を見かけることは(撤退に伴い)ほとんどなくなってしま ...
続きを見る
参照:Ford























