■そのほか自動車関連/ネタなど■

【今さら聞けない】タイヤ側面(サイドウォール)の記号と数字の意味、選び方を完全解説【保存版】

今さら聞けない?タイヤ側面(サイドウォール)の記号と数字の意味を完全解説【保存版】

| タイヤ側面には様々な「重要な」記号や数字が刻まされている |

この記事の要約

  • タイヤ側面の数字や記号には安全・性能に直結する重要情報が詰まっている
  • サイズ表記・耐荷重・最高速度・製造年週まで読み取れる
  • 意味を知らずにタイヤ交換すると車検NGや事故リスクも
  • 正しく理解すれば、自分の車に最適なタイヤ選びができる

タイヤの側面にはどういった情報が刻印されているのか

タイヤの側面(サイドウォール)を見ると、アルファベットや数字がずらりと並んでおり、一見すると暗号のようではありますが、実はこれらは世界共通規格で定められた重要な情報です。

1K9A0458

普段あまり意識することはないかもしれませんが、

  • タイヤ交換時
  • 中古車購入時
  • 車検や点検時
  • 高速道路を多用する場合

などには、知らないと損したり、知らないと危険な情報が含まれています。

さらに近年では、

  • 電動化(EV・PHEV)
  • 車両重量の増加
  • 高性能タイヤの多様化

といった背景から、タイヤ性能への要求が急激に高まっており、そのため、 「たんにサイズが合っていればOK」ではなく、従来以上にロードインデックスや速度記号まで理解した上での選択が重要視されてきている、という現状も。

L1000085

なお、そのクルマの「指定タイヤ」については、多くの場合、ドアを開けたところに貼られているステッカー(ストライカー付近)にて確認が可能です。

L1016215

タイヤ側面の主な記号と意味

■ タイヤサイズ表記(例:205/55R16)

205 / 55 R 16 の意味は以下の通りです。

  • 205:タイヤ幅(mm)
  • 55:扁平率(タイヤ高さ ÷ 幅 × 100)※数字が小さければ小さいほど「薄い」
  • R:ラジアル構造
  • 16:対応ホイール径(インチ)

サイズを間違えると、走行性能低下・燃費悪化・最悪の場合は装着不可となり、これらは「基本情報」として認識しておく必要があるかと思います。

L1018602

■ ロードインデックス(LI)

さらにサイドウォールには「91V」等の数字が刻まされており、この「91」とはタイヤがどれだけの重さに耐えられるかを示す数値で「ロードインデックス」と呼ばれます(一般には70~107まである)。

たとえば以下のような数値(一例)となっており、近年だと車体重量が重いEVが増加しているため、「サイズだけ合えばOK」という大雑把な考え方が通用しなくなってきているという現実も。

  • 91:615kg
  • 94:670kg
  • 98:750kg
L1016179

このロードインデックスは「1本あたりの耐荷重」ですが、これが車両重量に対して不足すると、バースト(破裂)リスクが高まるため、非常に重要だと認識しておく必要がある数字です。

なお、このロードインデックスは車体重量が重いクルマであればあるほど数値が大きくなるのは当然ですが、さほど車重が重くなくても「強力なダウンフォースを発生するスーパーカー」においても大きくなるのが興味深いところですね。※ミシュランによる「ロードインデックス表」はこちら

L1006294

■ 速度記号(スピードシンボル)

そして「91V」の「V」はスピードシンボルを表していて、これはそのタイヤが安全に走行できる最高速度を示しており、L(120km/h)からY(300km/h)までに対応し、以下はその一例です。

主な速度記号

  • S:180km/h
  • H:210km/h
  • V:240km/h
  • W:270km/h

日本の法定速度内でも、車格や走行シーンに合った記号選びが重要で、スピードを出さないからといって低い速度記号のタイヤを選ぶことは「全くメリットがなく」、あくまでも適切な、指定されたタイヤを選ぶことが重要です。※ウインタータイヤなど特殊なタイヤを除く

参考までに、ミシュランの場合だと、「大は小を兼ねる」という考え方を採用していて、よって「自分のクルマが出せない(より高い)スピードに対応したタイヤ」を選ぶことは問題ないとしており、ロードインデックスにおいても「上位互換を選択しても対応できる」としています。※ミシュランによる速度記号一覧はこちら

x190

もう一つ参考までに、「300km/h以上」に対応するスピードシンボルはカッコ付きの「(Y)」。

加えて高性能タイヤにはスピードシンボルとは別に「速度カテゴリー」として「ZR」という文字が付与されるケースが見られ(タイヤサイズの途中に、ラジアル構造を示す「R」と組み合わせて記載される。例:225/40ZR20)、これは「時速240kmを超える走行性能を持つタイヤ」であることを示しています。

下の画像だと「ZR」、そしてカッコとともに「107Y」の表記が見られますね。

53065357103_8049fabcfd_o

■ DOTコード(製造年週)

これはタイヤの製造時期を示す非常に重要な表示であり、というのもタイヤは「未使用であっても」 製造から4〜5年で性能が劣化するからで、できるだけ新しいものを選ぶ必要があります。

例:DOT XXXX 3526

  • 35:35週目
  • 26:2022年製
L1280822

■ その他の表記

そのほか、タイヤによっては以下の表記が見られることがあります。

IMG_8596
  • TUBELESS:チューブレスタイヤ
  • M+S:マッド&スノー対応
  • XL:高耐荷重仕様
  • HL:「High Load Capacity」を意味し、「XL」のさらに上。メルセデスAMG SLなどの重量級に見られるようになった(2021年以降に登場した規格)
  • OUTSIDE / INSIDE:装着方向指定
L1017712

その他の知っておくべきポイント

最近では、

  • EV専用タイヤ
  • 低燃費性能重視タイヤ
  • 静粛性特化タイヤ
  • ランフラットタイヤ

など、用途別にタイヤが細分化されており・・・。

L1430763

同じサイズでも性能は別物というケースが多く、側面表示を理解しているかどうかで乗り心地・安全性・満足度が大きく変わってくるため、用途に応じた選択肢が「より広くなっている」というのがいまのタイヤ市場となっています。

40

結論

タイヤ側面の数字や記号は、単なる表示ではなく「安全と性能の設計図」。

  • 正しく理解すれば、無駄な出費を防げる
  • 自分の車に合った最適なタイヤが選べる
  • 安全性・快適性が確実に向上する

普段は見過ごしがちな部分ですが、一度覚えてしまえば一生使える知識になり、次にタイヤを見るときは、サイドウォールにも注目してみると良いかもしれません。

L1019224

なお、これらの表記については、上述の通り「国際規格」にて決まっているの勝手な「自社のみの独自規格での表記」はできませんが、それぞれのタイヤメーカーによってはこれらの記号や数字を「デザインとして」アレンジすることがあり、ミシュランだと「20(インチ)」表記を、同社が高性能タイヤに用いるチェッカーフラッグに呼応する形で「20」が示されていますね。

54755770023_d7167a6796_o

番外編:リムガード

以上の「記号や数字」とはまた別の話ではありますが、タイヤについて触れておきたいのが「リムガード」。

この「リムガード」とは、ホイールの縁(リム)を傷から守るためにタイヤの側面(サイドウォール)に設けられた「出っ張り」のことで、特に扁平率の低い(薄い)スポーツタイヤや高級タイヤによく見られる構造です。

L1021282

そしてその性質上「フロントタイヤに多く」見られ、「フロントにはリムガードつきタイヤが純正装着されるものの、リヤにはリムガードつきタイヤを持たない」というケースも(とくに最近になって)多く見られます。

54044807747_ecfb030e3d_o

1. 主な役割とメリット

  • ホイールの保護(ガリ傷防止) 路肩に寄せる際、縁石などにホイールをこすってしまう「ガリ傷」を防ぐことができる。ホイールよりもタイヤのゴム部分が先に縁石に当たるため、金属であるホイールへの直接的なダメージを軽減可能
  • サイドウォールの剛性アップ リムガード部分はゴムが厚くなっているため、タイヤ側面の強度が向上し、これによってコーナリング時のタイヤのたわみが抑えられ、ハンドリングがシャープになるという副次的な効果も
  • ドレスアップ効果 ホイールがタイヤの中に少し埋まったような視覚効果があり、足元が力強く、引き締まって見えるデザイン上のメリットも(ただし好みによる)
L1007199

2. デメリット・注意点

  • 過信は禁物 あくまで「軽い接触」から守るためのもので、強い衝撃でぶつけた場合は、リムガードごとホイールが損傷したり、タイヤ内部のコードが切れて盛り上がる「ピンチカット」が発生したりすることがある
  • すべてのタイヤにあるわけではない 乗り心地を重視するコンフォートタイヤや、安価なスタンダードタイヤには付いていないことが多く、また、最近のヨコハマタイヤの一部モデルのように、あえてリムガードを廃止して軽量化や低燃費性能(転がり抵抗の低減)を優先するケースもある
  • タイヤ幅の計算に含まれない タイヤのカタログに載っている「総幅」にはリムガードの出っ張りは含まれないのが一般的で、車検などでフェンダーからの「はみ出し」を気にする場合は注意が必要
L1006211

ちなみにですが、ぼくはリムガードそのものがあまり好きではなく、その理由は「引っ張りタイヤに見えるから」そして「凹凸があると美しくないから」。

よってリムガードがない「平坦な」サイドウォールが好みです。

合わせて読みたい、関連投稿

【今さら聞けない】AWDと4WDの違いとは?その境界線は意外と曖昧だった【動画】
【今さら聞けない】AWDと4WDの違いとは?その境界線は意外と曖昧だった【動画】

| AWDと4WDはどこが違う? | 結局のところ、「明確」な定義はないようだ さて、ときどき言われるのが「4WD(4輪駆動)とAWD(オールホイールドライブ=全輪駆動)との違い」。 たとえばトルクス ...

続きを見る

直列6気筒は本当にV型6気筒より優れているのか?であればなぜ直6搭載車が減ってきているのか?直6とV6との違い、そのメリットやデメリットとは
直列6気筒は本当にV型6気筒より優れているのか?であればなぜ直6搭載車が減ってきているのか?直6とV6との違い、そのメリットやデメリットとは

BMW | 直6にこだわる自動車メーカーも少なくはないが | 直列6気筒はなぜ「優れている」と言われるのか? 直列6気筒(i6)は、特に欧州メーカーや日本車ファンの間で「V6よりも優秀」と語られること ...

続きを見る

フェラーリ
【新車のボルト / ナットにあるカラフルな線の謎】黄色や青のマークは一体何?「整備不良」ではなく品質の証だった

| ナットやボルトに見られる「謎のカラフルな線」の正体とは? | 見た目以上にその「線」は重要な意味を持っていた クルマのエンジンルームを覗いたとき、黄色や青、場合によっては赤やピンクの線や点が各所に ...

続きを見る

参照:Michelin

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

-■そのほか自動車関連/ネタなど■
-, , , ,