
| 最下位はインフィニティ、「中国車」が資産価値を急拡大中 |
記事のポイント(3行まとめ)
- 王者の品格: ポルシェが3年後の残価率67.34%を記録し、中国で販売される全ブランドで首位に。高級ブランドとしての圧倒的な信頼を証明
- 日本勢の明暗: レクサスが60.22%と唯一ポルシェに肉薄するも、インフィニティは37.69%と最下位レベルへ転落
- 自主ブランドの躍進: 広州汽車(GAC Trumpchi)やタンク(Tank)が56%超えを記録。日本・ドイツの合弁車を脅かす資産価値を実現
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ポルシェは中国市場にて「わずか3年で売上の56%が蒸発」。ディーラーの30%を閉鎖、資本を「中国の嗜好にマッチした車両の開発」にシフトすると発表
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ポルシェはまだ輝きを失っていない
「買った後にどれだけ高く売れるか」――クルマ選びにおいて性能やデザインと同じくらい重要なのがリセールバリュー(残価率)です。
今回中国自動車販売協会(CADA)と精真估(Jingzhengu)が共同発表した「2025年版 自動車ブランド別3年残価率ランキング」の結果は業界に大きな衝撃を与えることとなり、というのも「もはや中国ではその輝きを失った」とされるポルシェが圧倒的な強さを見せつけたから(これはポルシェにとって一筋の光明となるニュースである)。
その一方、日系高級ブランドのインフィニティが「クルマの価値が3年で4割以下になる」という危機的状況に陥っていることが明らかになっています。
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ポルシェが中国で26%減。「絶対的ブランド」からなぜここまで転落することとなったのか?自動車メーカーではないファーウェイのEVにも敗北を喫する
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なぜポルシェはこれほどまでに「値落ち」しないのか?
今回示されたポルシェの3年後の残価率は67.34%。
これは1,000万円で買ったクルマが3年後も670万円以上の価値を持つことを意味します。
現在、ポルシェは中国での新車販売台数が前年比26%減と苦戦しており、ディーラー網の3割削減という苦渋の決断を下したことが報じられたばかりですが、しかし皮肉にもその「供給の抑制」が中古車市場での希少価値をさらに高めている可能性が指摘されています。
つまり、「クルマが売れなくなった→市場に出回る中古車が少なくなった→中古車の価格が上がった」ということになりそうですが、もちろんこれは「ポルシェの人気がある」からこその現象です(いかに中古市場でのタマ数が少なくなったとしても、不人気ブランドであれば相場は上昇あるいは維持できない)。
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対照的に、最下位となったインフィニティ(37.69%)は、現地生産の不透明さやアフターサービスの懸念が中古車価格を押し下げる要因になったのだと見られています。
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2025年 ブランド別リセールバリュー一覧
各カテゴリーの主要ランキングをまとめると以下の通りとなっていて、中古車市場では「新車市場とは異なって」欧州のプレミアムカーブランド、日本の自動車ブランドの人気が高いことが明確に。
【国別・カテゴリー別】3年後の残価率ランキング
| ランキング | 独ブランド | 日ブランド | 中国自主ブランド |
| 1位 | ポルシェ (67.34%) | レクサス (60.22%) | 広州汽車/Trumpchi (56.82%) |
| 2位 | メルセデス・ベンツ (58.50%) | ホンダ (56.76%) | タンク/Tank (56.32%) |
| 3位 | BMW (52.68%) | トヨタ (56.35%) | Lynk & Co (52.87%) |
| 4位 | フォルクスワーゲン (52.39%) | スバル (52.83%) | 吉利/Geely (52.73%) |
| 最下位 | アウディ (50.19%) | インフィニティ (37.69%) | ネタ/Neta (40.14%) |
合弁ブランドの安定感と電気自動車(EV)の台頭
実際のところ、注目すべきは、北京メルセデス・ベンツや広汽ホンダといった「外資との合弁ブランド」の多くが50%以上の残価率を維持している点で、要するに「新車だと中国車が人気だが、中古だと日本車と欧州車が人気」であり、「コスパ」と「見栄」とで揺れ動く中国市場の二面性がここにあらわれているのかもしれません。
その一方、今回のレポートではBEV(純電気自動車)の1年残価率も発表され、シャオミ(Xiaomi)SU7が86.05%という驚異的な数値を記録したことも改めて確認されていて、3年残価率では依然としてガソリン車が強いものの、人気のハイエンドEVは「新しい資産」としての地位を確立し始めていることもわかります(ただ、EVは3年経過すると「完全に時代遅れ」となるものと思われ、ここはもう少し先の統計を見ないと判断が難しい)。
結論:損をしない車選びの正解
2025年のデータが示すのは、「ブランドの格差が二極化している」という現実。
ポルシェやレクサスのように、高いブランド力と品質管理、そして「供給と需要の絶妙なバランス」を保っているメーカーは中古市場でも高い資産価値を保っており、その一方でメーカーの経営基盤が不安定なブランド(Netaなど)や、商品力が停滞しているブランド(インフィニティなど)は、購入後の値落ちリスクが極めて高いと言わざるを得ない状況です。
中古市場は新車とは異なって「自由に」価格が形成され、そのクルマの性能や品質のほか、需要やブランド価値、アフターサービス含む「信用」といった複数の要素が加味されることとなり、つまるところ「その価格であっても買うかどうか」という消費者の正直な心情を表したものだと考えられます。
そして「高額な中古車」は、それだけ多くの人が「欲しい」と考えるクルマでもあり、いずれ売却することを考えるならば、「安物買いの銭失い」とならないよう、高くとも人気があるクルマを選ぶべきなのかもしれません(ただし中古車は考えるべき要素が多く、一様に判断はできない)。
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参照:CarNewsChina

















