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【2026年1月 国産メーカー販売ランキング】ヤリス首位も異変あり。ジムニー289%増&EV急襲で激変する勢力図

トヨタ

| これまでの「画一的な流れ」から「消費者の好みの多様化」がうかがえる |

2026年1月 日本国内販売の要約

  • トヨタ・ヤリスが11,192台で首位をキープするも、前年比は68.8%と苦戦
  • スズキ・ジムニーが前年比289.9%と大幅増、トップ10圏内に食い込む大躍進
  • トヨタのEV「bZ4X」が前年比6604%という驚異的な伸びを記録し、EV普及が本格化
  • ホンダ・ステップワゴンやマツダ・ロードスターなど、趣味性の高いモデルが好調

2026年1月 乗用車ブランド通称名別ランキング(1位〜50位)

2026年1月の乗用車販売ランキングが発表され、ここからはトヨタが上位を独占する一方、EVシフトの加速やスズキ・ジムニーの驚異的な躍進など、激動の市場変化が見て取れます。

ざっとした印象だと、これまでの「コンパクトカー」「ミニバン」に人気が集中するのではなく、様々なボディ形状、そしてパワートレーンに分散してクルマが売れているようにも感じられ、消費者の好みが多様化し、ブームに踊らされずに「本当に自分のライフスタイルに合ったクルマ」を選ぶようになったのかもしれません。

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まずは以下が2026年1月の新車販売台数(海外ブランド・軽自動車除く)のTOP50。

順位ブランド通称名メーカー台数前年比(%)
1ヤリストヨタ11,19268.8
2シエンタトヨタ10,145105.7
3ライズトヨタ9,239136.0
4カローラトヨタ9,21865.6
5アルファードトヨタ7,86079.7
6ルーミートヨタ7,694122.9
7ヴォクシートヨタ7,190114.5
8フリードホンダ7,13592.6
9ノアトヨタ6,439105.3
10ジムニースズキ6,322289.9
11セレナ日産6,26393.6
12ヴェゼルホンダ6,028114.4
13ノート日産5,71468.9
14アクアトヨタ5,26882.6
15ステップワゴンホンダ5,205138.8
16ハリアートヨタ4,67891.5
17ソリオスズキ4,45677.6
18ランドクルーザートヨタ4,38586.9
19クラウントヨタ4,32982.8
20プリウストヨタ4,10349.9
21フィットホンダ3,43594.8
22ヴェルファイアトヨタ3,317122.6
23インプレッサSUBARU2,577101.3
24CX-5マツダ2,499106.4
25クロスビースズキ2,205240.7
26デリカD5三菱2,07399.4
27WR-Vホンダ1,68855.1
28bZ4Xトヨタ1,6516604.0
29エクストレイル日産1,62176.2
30シビックホンダ1,58985.3
31ロッキーダイハツ1,57399.0
32スイフトスズキ1,55965.2
33LBXレクサス1,55797.1
34フォレスターSUBARU1,54688.6
34RAV4トヨタ1,54672.6
36MAZDA2マツダ1,38665.2
37リーフ日産1,376306.5
38NX350Hレクサス1,32758.5
39レヴォーグSUBARU1,067113.1
40フロンクススズキ1,04475.2
41CX-30マツダ1,04290.3
42JPN TAXIトヨタ914101.1
43ZR-Vホンダ88240.6
44ロードスターマツダ840138.4
45アウトランダー三菱82367.5
46RX350レクサス8088080.0
47CX-60マツダ798574.1
48RX500Hレクサス7496241.7
49オデッセイホンダ73889.9
50キックス日産68560.2

2026年1月市場の「3つの衝撃」

今月のランキングを深掘りすると、これまでの「当たり前」が崩れつつあることが分かります。

1. トヨタ「bZ4X」の爆発的成長とEVの逆襲

最も目を引くのは、28位にランクインしたトヨタのBEV(電気自動車)「bZ4X」

前年対比で6604%という驚異的な数値を叩き出しており、これは、トヨタのEV戦略が本格化したことや、法人需要そしてインフラ整備が進んだ結果と言えそうで、日産「リーフ」も306.5%と好調なところを見るに、日本市場でもEVが「特別な車」ではなくなりつつあります。

なお、bZ4Xは2ヶ月連続の「爆増」でもあり、一過性の勢いにとどまらないことも見て取れますね(それでもまだタクシー以外で走っているのを見たことがない)。

Image:TOYOTA

2. 「趣味車」が大逆襲。ジムニーとロードスターの勢い

さらには実用性一辺倒ではないクルマが売れていることもトピックとして挙げられ、10位のスズキ・ジムニーは前年比289.9%を記録。

納期の長期化が解消され始めたこと、ノマドの投入が主要因だと考えられますが、「ガシガシ使える」SUVへの支持は依然として強力です。

また、マツダ・ロードスターも138.4%と販売伸ばしており、ドライブを楽しむ層の回帰が見られます(ロードスターの息の長さには驚かされる)。

マツダ

3. 王者ヤリスの失速とライズの猛追

一方で絶対王者だった「ヤリス」が前年比68.8%、「カローラ」が65.6%と大幅ダウン。

一方で、同じトヨタのコンパクトSUVである「ライズ」は136.0%と大きく伸長し、消費者の好みが「ハッチバック」から、より視界が広く使い勝手の良い「SUV」へと明確にシフトしている傾向を示しています。

メーカー別動向分析:勝ち組と課題

トヨタ:多角化戦略が結実

TOP10のうち8台を占める圧倒的強さは健在ですが、その内訳にも変化が見られ、プリウスが前年比49.9%と苦戦する中、ミニバン(シエンタ、ヴォクシー、ノア)が安定して上位を支えています(ただし以前ほどミニバンが圧倒的なわけではない)。

トヨタ

ホンダ:ステップワゴンが復調の兆し

8位のフリードが屋台骨を支えつつ、15位のステップワゴンが前年比138.8%と好調で、ライバルのノア・ヴォクシーに対抗できる供給体制が整ってきたようです。

スズキ・マツダ:ニッチ需要の取り込みに成功

ジムニー(スズキ)やCX-60(マツダ:前年比574.1%)など、ブランドの個性が光るモデルが躍進しており、個性が光る「積極的に選ぶ理由があるクルマ」が2026年のキーワードになりそうですね。

結論:2026年の車選びは「SUV×電動化」が軸に

2026年1月のデータは、日本の自動車市場が大きな転換点を迎えたことを示していて、人々が「自分が本当に欲しいクルマ」「生活を豊かにしてくれるクルマ」を選び始めたようにも思います。

その一方でEVの販売が伸びるなど(輸入車においてもEVの登録台数が急伸している)環境意識の高まりも無視できず、しかし心配なのは「EVのリセールバリュー」。

トヨタ

まだまだEVは発展途上の乗り物であり、売却時には「バッテリーの弱った型落ちのスマホ」的に価格が下がるものと思われ、これらが中古市場に出回ることで新車市場にもなんらかの影響を及ぼす可能性もありそうです。

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参照:日本自動車販売協会連合会

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